kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「気候変動(地球温暖化)陰謀論者」と「K値信奉者」の共通点は「予防原則」を解さずリスク管理ができないこと

 昨日(7/28)新たに確認された新型コロナウイルス陽性者は、大阪府と愛知県でこれまでの最多を記録した。愛知県では相変わらず、このところ新型コロナウイルス対策をサボって大村秀章知事のリコールに血道を上げてきた河村たかしが市長に居座る名古屋市の占める比率が高い。名古屋市の陽性率がここ数日の平均で3割を超える惨状であることは、昨日の報道ステーションでも言っていた。サッカーJ1名古屋グランパスエイトは広島での試合が「コロナ感染のため」中止になったが、同じく広島で試合をやったプロ野球中日ドラゴンズPCR検査をやっているのだろうか。ネット検索をかけたら、中日球団は7月中旬にPCR検査をやったようだが、名古屋市での感染拡大が顕著になる前だ。名古屋市で「感染爆発」が懸念される現在、遠征前にはやった方が良いのではないか。

 また、マスメディアには相変わらず大阪府知事・吉村洋文を持ち上げる傾向が強く、吉村が感染症の指標として大阪府政に取り入れた「K値」に対する批判となると、吉村の味方と思われる右翼や新自由主義者ばかりではなく、「リベラル・左派」からの批判もほとんど見られないという嘆かわしい状態だ。後者には、たとえ相対的にであれ、専門家会議に塩を送りたくないという心性があるのかもしれない。

 関西のテレビに盛んに出演して「K値」を宣伝し、西浦博や山中伸弥、岡田晴恵らをこき下ろした京大准教授・宮沢孝幸のTwitterサイトに16万5千ものフォロワーがつき、宮沢が愚痴をこぼしてはフォロワーに慰められたり励まされたりしている状態に、id:suterakusoさんがこの日記のコメント欄で呆れておられるが、私はその惨状を先の4連休の間にさんざん見せつけられて、一気に鬱になってしまったのだった。

 なお、宮沢がターゲットにしている1人である岡田晴恵も、妙に大阪府政に甘いコメントを発することがたびたびあったりするので、宮沢とは反対の立場からではあるが、私は全然買っていない。岡田氏に限らず、吉村に対して「リベラルまでもが甘い」状態は、かつて小池百合子に対してもあった。この悪弊は小池の「排除」発言でかなり解消されたが、今でも若干は認められる。なぜ小池や吉村が人々の心をとらえるのか。小池や吉村になびく人が多いうちはこの国は良くならない。

 吉村が信奉して裏切られつつある「K値」に対しては、勝川俊雄氏の下記ツイートを挙げておこう。

 

 

 気候変動(地球温暖化)の議論でよく言われる「予防原則」を思い出した。

 思えば、日本では新自由主義者のみならず、「日本経済復活の会」に属する極右人士やオザシン(「小沢信者」)らにも「地球温暖化陰謀論」に飛びつく傾向が強かった。新自由主義者であるノビー(池田信夫)もかつては「地球温暖化陰謀論者」だった。山本太郎も、オザシンや「日本経済復活の会」の悪影響を受けてか、気候変動には不熱心を極めている。彼らに「リスク管理」などできようはずもない。現に山本太郎は自らの党のリスク管理さえろくにできず、大西恒樹問題を引き起こした。

 アメリカにも「地球温暖化陰謀論」を信奉し、気候変動に不熱心で、新型コロナウイルス対策にも不熱心でマスクをしたがらない人たちがいる。いうまでもなく共和党の熱心な支持者たちであって、彼らの期待に応えた政治を行ってアメリカを一大「新型コロナウイルス大国」にしつつあるのがドナルド・トランプだ。

 トランプ、米共和党信者、オザシンらに共通するのは、「反知性」や「反科学」の姿勢だ。リベラル・左派はいつまでもそんなものになびいていてはならない。直近でも朝日の「WEB論座」が「Dr.ナイフ」なる大西恒樹礼賛者を執筆陣に加えるという反動的な動きがあったが、ナイフに対しては徹底的な批判を加える必要があるだろう。

 日本がアメリカやブラジルに追随するのか、それを免れて他のアジア諸国の多くと同じく踏みとどまるのか、今はもはや瀬戸際だ。

 せめて「K値」や吉村洋文や河村たかしや「Dr.ナイフ」等に対する批判くらいは普通にできるようでなければお話にならない。