昨日(8/6)は、「イソジン吉村」の大阪府での陽性者がこれまでの最多となる225人を記録した。神奈川も過去最多の119人を記録した。
昨日は7月の4連休初日のちょうど2週間後だった。もっとも、昨日のPCR陽性者は、多くの自治体では一昨日の検査結果を反映しているから*1、4連休初日の13日後の結果が判明したといえる。
何が言いたいかといえば、例の「GoToトラベルキャンペーン」の影響がPCR検査結果に反映されるのはこれからだということだ。このキャンペーンの対象から除外された東京都では、このところ少し陽性者数が頭打ちになっているようにも見えるが、これは今後の推移をもう少し見る必要があるかもしれない。
いずれにせよ、新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるためには、人と人との接触を減らすことがもっとも有効であることはもはや明らかだ。もちろん検査数を増やすことも有効だが、検査数は一次関数的にしか増やせない一方、人と人との接触を抑えれば感染者が指数関数的に増えることを防止できるからだ。この違いを未だに理解できず、「右」においては「経済を回す」動機から、「左」においては移動の自由を制限することに対するイデオロギー的な反発からそれぞれ、人と人との接触を減らすことの効果を認めようとしない人間があまりにも多すぎる。これらはいずれも反知性的な姿勢であるとして、ここに厳しく論難する次第。ウイルスは忖度などしてくれない。
なお、緊急事態宣言の効果に関しては、下記岩田健太郎医師のツイートが参考になるだろう。
日本の第一波のコロナ対策は世界的にも評判がよかったのです(クルーズ船を除く)。が、現在は高評価の根拠がなくなっています。経験が改悪をもたらした、非常に奇妙な国とみなされているのです。 https://t.co/13GU0hdotV
— 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) 2020年8月6日
振り返ると、例の「K値」の未査読論文を原子核物理が専門の中野貴志・大阪大教授が発表したのは4月25日。5月上旬には緊急事態宣言の延長が決定されたが、同月14日には吉村洋文・大阪府知事が「『K値』は僕も注目してる」とのメッセージを出し、ほぼ同じ頃に西村康稔もK値に言及した。その頃から「人と人との接触を抑える」方針がなし崩しになっていったのだった。立憲民主党などが頼りにしているらしい例の上昌広が「緊急事態宣言には効果がなかった可能性がある」と言ったのは確か5月下旬だったが、同宣言の前倒し解除の頃には安倍政権はすっかり「反自粛」へと舵を切っていた。少し前にも指摘したが、安倍政権と同じ立場に立つのが、「立憲野党」を自称する野党4党及びそれを支持する勢力「を除く」政権批判派であり、彼らの意見を代弁するのが、宮沢孝幸にコラムを執筆させている「日刊ゲンダイ」だ。しかも野党4党の中にも、上医師を信頼して彼のツイートを拡散したりした蓮舫のような議員もいるから心許ない限り。
ところで反知性的といえば、コロナ対策に「ポビドンヨード」(ポリビニルピロリドンとヨウ素の複合体)を含むうがい薬を宣伝した吉村はその代表格だが、その吉村が記者会見で発した意味不明の言葉がTwitterで話題になっているようだ。
ある意味ってなんだよ pic.twitter.com/0wgpztoqII
— 帰社倶楽部(不適切な画像が含まれるアカウントです) (@kishaburaku) 2020年8月4日
確かに「不適切な画像が含まれ」ている(笑)。
吉村が発した「ある意味」について、下記ツイートの解釈に爆笑してしまった。
これ、原稿には「有意に減っていく」と書いてあった意味を理解できなくて「ある意味減っていく」になってしまった説を押したい https://t.co/BUdthIsdLj
— six fleuves (@hund6hund6) 2020年8月4日
まあ、同じ方は下記のようにも書いているので話半分だろうけど。
ネタをネタとして受け取ってくださいね
— six fleuves (@hund6hund6) 2020年8月5日
元動画を見てもらえればわかりますが、「ある意味」はつなぎの言葉としてただ挿入された様に見受けられるので、そこに内容を含むものではなさそうhttps://t.co/WhBaHN7MVE
ただ、いかにも「吉村ならやりかねない」と思わせるので爆笑してしまうのだ。
とはいえ、このイソジン騒動には経産省が関与しているとの疑惑がささやかれている。さらにはインサイダー取引の疑惑まであるらしい。
実際発表前日の株のチャートを見ると、不可解な動きがあるのでインサイダーの有無は調査しないといけない気がする。 https://t.co/8wb3HlHSp6
— たざきしあん (@westinghouse565) 2020年8月6日
とんでもない腐臭が漂っているのである。
ところで、吉村は大阪維新の会に属しているが、同系列の日本維新の会で衆院東京1区の候補者だった東京都議・赤坂大輔が公然わいせつの疑いで現行犯逮捕された。以下朝日新聞デジタルより。
以下引用する。
港区議を公然わいせつ容疑で逮捕 高校生に下半身露出か
2020年8月6日 21時18分
神奈川県警は6日、東京都港区議の赤坂大輔容疑者(48)=日本維新の会所属=を公然わいせつの疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を否認しているという。
宮前署によると、赤坂容疑者は6日午後1時半ごろ、川崎市宮前区のカラオケ店の駐車場内で、女子高校生3人に「見てくれないか」などと言い、下半身を露出した疑いがある。調べに対し、「右手で性器を隠して、左手でズボンを下ろしていたので見せていません」などと説明しているという。
直前に赤坂容疑者が「いいバイトしない?」などと声をかけてきたため、不審に思った他の女子高校生1人が近くの交番に行き、駆けつけた警察官が逮捕したという。
現在、赤坂容疑者は区議4期目。
(朝日新聞デジタルより)
上記記事には書かれていないが、赤坂大輔は維新の衆院選東京1区候補予定者だった。維新の首都圏進出の勢いは今後しぼんでいくかもしれない。
そうなると、立憲民主党との合流ではなく、維新や某新選組との野合を強く志向しているらしい玉木雄一郎などは焦りが強まる一方だろう。玉木は昨日も広島の平和記念式典の場で枝野幸男に党首会談を迫ってはねつけられたが、慰霊の日にいったい何を考えているんだと顰蹙を買っていた。
与党ばかりではなく、野党や政権批判派に関しても、維新に退潮の気配が表れ始めたことなどのほんの一部を除いて、ろくでもない話しか出てこなくなった。今日(8/7)は立秋だそうだが、これからも暑くて辛い不快な残暑が延々と続きそうだ。心の底からうんざりする。
*1:東京都では3日前から前日までの検査結果が混在しているらしいが。