kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小池百合子「5つの『小』」で都民に「自助」を強要した結果が「新規陽性者822人」の惨状

 昨日(12/17)、東京都の新型コロナ新規陽性者が822人を数え、今度は「大阪よりひどい東京」になった。

 3月下旬以降しばらくの「コロナファイター」の演技はどこへやら、東京五輪で目立ちたくてたまらない小池百合子は「5つの『小』」などと抜かして、要するに都民の「自助」に頼る新型コロナ対策を強要し続けていた。吉村洋文と互角に渡り合える新自由主義者ならではのふざけた姿勢だった。

 その結果が現在の急激な陽性者数増加だ。この期に及んで小池やそれに忖度するテレビ報道は「検査数が増えたから」などとほざいているが、その理屈でいえば、東京都の人口およそ930万人に昨日の陽性率およそ8%を掛けた70万人強が真の陽性者数ということになる。そんな馬鹿なことはあり得ない。東京都での感染者数は現実に激増しているのだ。確かに隠れ陽性者数は結構いるだろうが、第1波の時のように捕捉率が10%程度と思われる状態ではない*1。現実に起きている事象は、感染者が増えたから検査数を増やしたということなのであって、その逆ではない。

 前にも書いた通り、結局「1つの『小』」こと小池百合子を「排除」することこそ、東京都にもっとも求められる新型コロナ対策なのだ。

 政府に目を向けると、やはり過激な新自由主義者である菅義偉(なんたって竹中平蔵と昵懇だからね!)は、このタイミングで王貞治杉良太郎らと「マスクなしの会食」をやらかして批判されている。人間は往々にして悪いときに悪いことをやらかす。20年近く前の「鮫脳」森喜朗を思い起こさせる。あの時の森は、えひめ丸事故が起きた最中にゴルフをしていたが、事故の一報を受けてもしばらくの間ゴルフを続け、それが批判されて退陣に追い込まれた。そのあとを受けたのが、最悪のネオリベ野郎にして菅義偉同様に竹中平蔵と昵懇な小泉純一郎だったのだが。

 思い返せば、森喜朗安倍晋三菅義偉と、歴代の総理大臣の中でも危機管理能力が特に劣る人たちは、極右(森、安倍)か新自由主義者(「後菅」)かのどちらかだ。また、小池百合子や吉村洋文は「極右」と「ネオリベ」を兼ね備えている。「極右とネオリベには危機管理はできない」と言い切って良いのではないか。

 その極右やネオリベにすり寄ってきた人たちが次々と馬脚を現したのが2020年だった。この日記で昨日叩いた京大の宮沢孝幸もその一例だ。百田尚樹ネトウヨの親玉みたいな連中は、米大統領選で「不正選挙」論に乗っかって人々の信用を失った。何より安倍晋三がやっと退陣した。トランプも来月退場する。それらを除けば悪いことばかりの一年だったが、「禍福はあざなえる縄のごとし」ともいう。ようやく変化への糸口が見えたかもしれない。

*1:捕捉率は50%近くに達しているのではないかと私は推測している。