菅義偉が安倍晋三の後継総理大臣になった頃、菅は自民党内からの早期解散論に撮り合わず、新型コロナウイルス対策に自信を持っているかのようなコメントを発していた。私は、菅が自らの信念とする新自由主義の教義にそぐわない政府支出が必要な新型コロナ対策など、菅にできるはずがないじゃないかと思った。そのことはこの日記に何度か書いたはずだ。さらに、非常時には信念にこだわる頑固さが一番いけない、感染が拡大する傾向を見せ始めたら素早く引き締め、感染が減り始めたら素早く緩めるなどして、ワクチンの普及までの間を凌ぐしかないとも書いた。しかし、私がひそかに予想していた通り、菅は自らの信念(ひたすら「経済を回す」こと)を貫いて「GoToキャンペーン」に固執し、新型コロナの感染急拡大を招いた。十数年前、「信念」を売り物にしていた極右政治家が東海地方にいたが、「信念」の政治家こそ非常時にはもっとも有害だ。菅義偉はその悪い見本だった*1。秋には3人の自民党総裁選候補がいたのに、よりにもよって雪崩を打って菅へ菅へと走った自民党の国会議員たちの無能さにも呆れた。
読売と日経という保守系2紙の世論調査でも、菅内閣支持率はともに先月より16ポイント下がる「暴落」だった。以下、三春充希氏のツイートより。
読売新聞世論調査(12月26~27日実施)
— 三春充希(はる)⭐Mitsuki MIHARU (@miraisyakai) 2020年12月27日
内閣支持率 45%(16ポイント減)
不支持率 43%(16ポイント増)
日経新聞世論調査(12月25~27日実施)
内閣支持率 42%(16ポイント減)
不支持率 48%(16ポイント増)
12月26~27日に実施された読売新聞の世論調査と、12月25~27日に実施された日経新聞の世論調査を反映しました。今年最後の世論調査です。内閣支持率と不支持率は、いま逆転したとみられます。https://t.co/ThttaTHyUT
— 三春充希(はる)⭐Mitsuki MIHARU (@miraisyakai) 2020年12月27日
新型コロナウイルス 政府対応の評価の平均
— 三春充希(はる)⭐Mitsuki MIHARU (@miraisyakai) 2020年12月27日
12月26~27日に実施された読売新聞の世論調査と、12月25~27日に実施された日経新聞の世論調査を反映しました。政府対応の評価はさらに低下し、「評価しない」が大幅に上回る状況となっています。 pic.twitter.com/OFBf03tSf1
どうやら菅政権のまま年を越してしまいそうだが、人名を危険に晒すこんな政権は、年明け早々一日も早く代えた方が良い。