kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症週間新規陽性者数19,364人、死亡者数631人 (2021/5/29-6/4)/第4波後期に入り、新規陽性者数は指数関数的に減少中

 今週の国内での新型コロナウイルス感染症は、先週に引き続いて新規陽性者が指数関数的現象を見せ、死亡者数も減り始めた。死亡者が減り始める時期を感染の波の後期の始まりとすると、現在は第4波の後期に入ってしばらく経った状態といえる。問題は、いつ新規陽性者の減少が鈍り始めるかだ。現時点ではまだその段階には達していない。第5波がいつ立ち上がるかが最大の焦点だ。

 なお、以上は日本全体についての話であって、感染爆発が起きた沖縄など、地域によっては日本全国の平均的な動きとは異なることはいうまでもない。

 いつものように、NHKのデータ*1に基づく2つのグラフを示す。上が昨年3月以降の新規陽性者数と死亡者数の対数プロットで、下が昨年10月以降、つまり第3波以降の週間データの線形プロット。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/6, 7日間移動平均対数=NHK)

 

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日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/6/4, NHK)

 

 529日(土)から64日(金)までの1週間の新規陽性者数は19,364人(前週比31.0%減)、死亡者数は631人(同5.0%減)だった。週間の新規陽性者数は3週連続で減少し、死亡者数も2週連続で減少した。死亡者数はまだ減り始めなので減少率は小さく、いわゆる「高止まり」の状態にある。これは先週も書いた通り、感染の波の後期にはいつも見られる現象だ。

 デルタ型と呼ばれるようになった、いわゆる「インド型変異株」*2 *3や、その他の変異株の検出が各地から報告されているが、現在のところは減衰中の第4波に隠れてどの程度増えているかはわからない。第3波の時もそうだったが、菅政権の緊急事態宣言発出が遅れ、感染を拡大させ過ぎたために新たな変異株の流行を認識するのが遅れるという悪循環が、またも繰り返される可能性がある。

*1:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

*2:これに対し、第4波で猛威を振るったいわゆる「イギリス型変異株」はアルファ型と呼ばれることになった。

*3:WHOが国名による偏見を回避するために変異株をギリシャ文字で表すことになったとのこと(https://www.bbc.com/japanese/57312112)。弊ブログも「イギリス型」の表記を嫌ってN501Yなどと表記してきたが、今後は「アルファ型」や「デルタ型」を用いることにする。一世紀前にアメリカが発祥の地だったにもかかわらず「スペイン風邪」と呼ばれた悪弊がいつまで繰り返されるのかと訝っていたが、今回インド政府の抗議を受けてようやく改められたものらしい。WHOは公式には国名で呼んでこなかったと言っているらしいが。