名前を呼ばれたから応答しておこう(笑)
kojitakenは甘いなぁ
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2021年9月8日
俺のツイート見てるんだろうから言っておくとこれは山本太郎の勢力を次の次の衆院選まで温存させるような真似にほかならないんだよ。今回の衆院選で野党共通のに加わらず単独で戦ったら間違いなく次の衆院選まで生きちゃいないけど、今回のこの決断でおそらくは候補者の→ https://t.co/fapPFNKNh9
取り下げで他の野党に「貸し」が出来て生き残るだろう。となると(今回の衆院選で野党が躍進したとして)次の次の政権選択がかかる衆院選の時に山本太郎達がワーワーやる火種を自ら抱え込んだんだよ野党は。今でさえ10兆円以上の減税に対して富裕層への5000億程度の増税という持続性皆無の政策を
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2021年9月8日
ねじ込んで来てんのに政権選択がかかる衆院選の時にはどーすんだよ?あれだけ財源で苦労した09年をもう忘れたのか?
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2021年9月8日
岡田も野田も赤松もいいのかこれで
財政政策に関しては私は軍畑先輩とは立場が全く違って「財政再建イデオロギーは新自由主義の一派」という、私の理解ではかつて神野直彦氏らがとっていたはずの考え方を今も堅持している(だから野田佳彦や岡田克也らがとる財政再建偏重の立場には反対だ)。かといって野放図な国債発行にも富裕層への利払いがかさんで逆再分配になってしまうとの理由から反対だが、今回のコロナ禍のような大きな危機においては大胆な財政出動が欠かせないとの立場だ。一時期流行ったMMTには、一部の信者的な連中が去って評価が固まるまでは近寄らないことに決めている。だから山本太郎にも与しない。つまり、「野田・岡田」に対するスタンスと「山本太郎」に対するスタンスでは中立的な立場をとる。私は、最終的にはかつてトマ・ピケティが提唱したものの大多数の人から「現実的ではない」として退けられて今に至る「グローバル富裕税」くらいしか持続可能な解決策はないのではないかと思っている。
それはともかく、枝野幸男は小沢一郎を立憲民主党に抱え込んだ結果、小沢は宇都宮優子の立憲民主党大阪12区候補予定者にねじ込んだり、岩手1区の階猛を降ろそうとする妄動を仕掛けたりして顰蹙を買ってはいるが、その程度にとどめているともいえる。
今回の某組の「野党共闘」入りには、その小沢の筋からの働きかけもあったのではないかという気もするが、老いたとはいえ小沢をあの程度に抑え込めたのなら、山本太郎も同様に抑えられるのではないかとみている。
問題は小沢や山本よりも、民主党政権時代からずっと続く、民主党時代の反小沢勢力から立憲民主党に至る政治勢力*1に対して憎悪の暗い情念をたぎらせる連中であって、これは理屈よりも情念で動く人たちだから、こういう人たちを「根絶」することなど絶対にできない。仮に、小沢や山本をそのままにしておくと、彼らは小沢や山本に対する心理的な依存心をますます強めていくから、この方がよほど厄介だ。
私は3年前から朝日新聞を購読しなくなったが*2、民主党政権時代の2010〜2011年にあれほどオザシンたちの怨嗟の的になっていた朝日の政治記者に、立民を冷笑して山本太郎らへのシンパシーをもつ記者が続出していることに驚いている*3。つまり、オザシンや「ヤマシン」(あえて括弧入りにしておく)の情念は決して馬鹿になるものではなく、朝日記者のような「インテリ」あるいは「エリート」たちに対しても十分な影響力を持っている。
枝野が小沢を取り込んでやったこと、及び今山本に対してやろうとしていることは、そういう暗い情念の持ち主たちと(小沢や)山本を分断することであって、これは分断するメリットの方が小沢や山本を延命させるデメリットよりずっと大きいのではないか。
いや、小沢の場合は延命はデメリットに過ぎないが、山本太郎の場合は時折私をもハッとさせる勘の良さがあり、そこには捨てがたいものがあると考えているので、山本(の政治生命)の延命自体はデメリットとは思わない。ただ、山本と彼を信仰あるいは信奉してきた、前述の暗い情念の持ち主たちである「ヤマシン」たちとの結びつきの延命はデメリットそのものだ。枝野はその結びつきを断ち切ろうとしているのではないか。そのように私は考えている*4。
私は枝野幸男も立憲民主党も、日本の政治が大きく変わる時代における過渡的な存在だと位置づけているが*5、時代は一足飛びには変われないのだから、過渡的な存在も必要だ。それが歴史的要請なのではないか。
渡辺輝人弁護士の下記2件のツイートは至言だと思う。
野党側でリアルに考えるなら、政権奪取後の首相候補は枝野幸男以外には余り考えられないと思う。理由は官房長官経験者で法律家だから。野党の有力ポジションにいる政治家で、官僚と伍していけるだけの力と経験がある人は他にそういない。たまに山本太郎を首相にみたいな話あるけど、全く無理だと思う。
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) 2021年9月5日
枝野政権を安倍政権並みの長さで続けた後の選択肢は大きく広がるだろうが、入口は枝野しかないと思う。
— 渡辺輝人 (@nabeteru1Q78) 2021年9月5日
*1:その間に、前原誠司・長島昭久・玉木雄一郎らはさらに右側に分裂していって(細野豪志は民主党政権時代には小沢寄りだった)、2009〜12年の民主党政権時代とは「反小沢」の構成がずいぶん変化したことを常に念頭に置く必要がある。何より、現在は小沢自身が立民に所属している。
*2:何も朝日の販売店に契約打ち切りを通告したわけではなく、集金に来なくなったのを放置していたら1年ほどして配達が止まっただけだ。つまり約1年間は朝日の「無代紙」を読んでいた。
*3:こんな記者たちばかりがいるのなら朝日が家に配達されなくなって良かったと思う一方、長年同紙を購読してきた元読者として寂しさも感じている。まあ現在のようになってしまった朝日が没落を続けているのは当然だろう。
*4:私の言う「暗い情念」の持ち主たちは、横浜市長選では山本太郎の経済政策を全否定する田中康夫を宗教的熱意をもって応援したようだ。このことから明らかなように、彼らには理屈など通用しない。理屈で片付けられない情念にはもちろんそれを生み出した理由があって、それを考察すれば「暗い情念」の持ち主たちばかりを責められない、というより、真に撃つべきは彼らの心性を生み出した構造及びそれをつくった人たちだと思うが、もちろんこんなことはブログ記事には書ききれない。