駆け込みで自民党総裁選に立候補した野田聖子について、澤藤統一郎氏が好意的な論評をしていた。
私も、それはそうかなと思わないでもなかった。何より、元からネオナチ系極右である高市早苗は論外としても、右翼新自由主義者ではあるものの復古的な安倍晋三とは別系列の政治家であるはずの河野太郎や、宏池会の岸田文雄が安倍晋三に媚び続ける姿はあまりにも醜悪であり、この3人と比較すれば野田聖子が一番マシに見えるのは当然だ。
しかし、その「一番マシ」なはずの野田聖子も、論外の発言をしていたことを知った。
黒川滋氏のツイートより。
4人が4人ともあり得ないこと言っている。河野は夜も昼も副業して働けと、岸田はまたGOTO、高市は選択的夫婦別姓すら反対、野田は比例区廃止。 自民党総裁選 4候補 政策訴え支持呼びかける | NHKニュース https://t.co/1R41ZCiiR3
— くろかわしげる (@kurokawashigeru) 2021年9月19日
なんだって、野田が「比例区廃止」を訴えてるのか?
ツイート中からリンクされたNHKニュースを見てみた。
以下、野田の問題発言の部分のみ引用する。
(前略)野田氏は、国会議員の定数を削減する必要があると強調したうえで「衆議院選挙の『比例復活』は、小選挙区で落選した人が比例代表で当選して議員になるわかりにくさがあり、排除しないといけない。そういうところでも、議員を相当削減できるのではないか」と指摘し、衆議院選挙で小選挙区と比例代表に重複立候補できる制度の在り方を見直すべきだという認識を示しました。(後略)
(NHKニュース 2019年9月19日 19時13分)
出典:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210919/k10013267941000.html
一瞬、野田は「比例復活廃止」を言ってるだけなんじゃないかと思ったが違った。野田は「比例区全廃」とまでは言っていないけれども、間違いなく「議員を相当削減できる」と言っている。
これは、2009年の政権交代当時に民主党の公約だった「比例区80議席削減」を思わせる典型的な新自由主義政策だ。この比例区削減に特に熱心だったのは小沢一郎だが、何も小沢に限らず、鳩山由紀夫も菅直人も、そして現立民代表・枝野幸男も、当時は衆院議員になったばかりの現民民代表・玉木雄一郎も、全員積極的に賛成していた。
この件に関して、現在の立民や民民の政治家たちが総括したという話は寡聞にして知らない。
また、この手の議員削減に特に熱心なのが維新であることはいうまでもない。
彼らと同じように、野田聖子の本質もまた新自由主義者であるとしかいいようがない。
やはり自民党の政治家は全員ダメだ。