神子島慶洋氏のツイートより。
東京8区出馬は立憲民主党が決めたことで山本太郎は被害者であるかのような擁護論があるが、だったら山本氏はひたすら組織の論理に従う主体性のない政治家ということになり、信者たちが思い描くイメージと矛盾する。そんな政治家を支持しながら、こんなときだけ被害者扱いするのはご都合主義なのでは。
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) 2021年10月10日
そんなエクストリーム擁護論まであるのか。
山本太郎は「×××新選組」という、名前は暴力団みたいだが政党の代表だ。なぜ政党の長の選挙区を他の政党が決めるなどという荒唐無稽な話が出てくるのだろうか。それとも「×××新選組」は立憲民主党の二軍なのだろうか。阪神ジャガーズ*1かよ。
山本太郎の東京8区出馬が立憲側から働きかけられたといっても、その窓口として具体的な名前が挙がっているのは小沢一郎だけだ。この共同通信の記事でその関与に触れているが、だとすれば、小沢氏のスタンドプレーということになりはしないか。https://t.co/6i4z8vZcQR
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) 2021年10月10日
リンク先の共同通信の記事は昨日弊ブログでも取り上げたが、小沢一郎の名前が出ていて、9月中旬に山本太郎と会談したと書かれている。そこで小沢が山本に東京8区を紹介したとでもいうのだろうか。まさか。東京8区には立民に候補予定者がいるのだから、立民の一兵卒である小沢がこの選挙区を紹介するはずがない。合理的に考えれば、この時に山本が小沢に「東京8区から出たい」とおねだりした以外の可能性はあり得ない。しかもこの選挙区には他ならぬ新選組に辻村千尋という候補予定者がいた(現在は比例北陸信越ブロックに転出)。山本は、自分の立候補がこれまでの辻村氏の活動を無に帰することなど全く意に介さなかった。冷酷非情な人だと思う。
このような抗議運動を味方だったはずの朝日に報じられているのだから、それだけ山本太郎の現状の厳しさが伺える。いままでさんざん他の野党を批判しておきながら、党勢が傾いたら強引な手法で野党共闘に割って入る山本氏の手法は、批判されて当然だろう。https://t.co/bSxtu9zKfM
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) 2021年10月10日
朝日にはオザシンの佐藤章とかヤマシンの鮫島浩などがいたけれども、2012年に紙面を挙げて日本未来の党を応援し、今回もまた山本太郎側からのリークを垂れ流した(と私は確信している)東京新聞みたいに「一線を越える」ことはなかったように思う。民主党政権時代(2009〜12)の朝日にはアンチ小沢色が強く、オザシンたちの怨嗟の的だった*2。今回の一件で、やはり朝日と東京新聞との間には大きな差があることを改めて感じた。
これも朝日の南彰記者の記事だが、山本太郎の東京8区擁立を画策したという「都連幹部」とは誰のことなのか。また、他のメディアが触れている小沢一郎の名前がまったく出ていないのも気になる。「希望の党」騒動同様、朝日は小沢氏のこうした策謀をなかったことにしがちだ。https://t.co/gzpCBPJNen
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) 2021年10月11日
確かに南彰記者は「都連幹部」と書いている。これだと長妻昭か手塚仁雄になる。ほんまかいなと私も思った。また小沢一郎(や平野博文)の名前が出てこないのも奇異の念を持った。民主党政権時代とは違って、朝日がずいぶん小沢寄りになってしまったとはいえるかもしれない。
各選挙区で候補者を一本化しなければならない野党共闘に問題があることは認めるが、だからといって、合意形成のプロセスを無視して良いわけがない。山本太郎が先走って東京8区への出馬表明をし、既成事実化したのは致命的な誤りだったと思う。結果、味方だったはずの「市民」を敵に回してしまった。
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) 2021年10月11日
何度も書くけれども、この「既成事実化」は自民党の得意技だ。もっとも失敗に終わってしまった点で自民党には及ばなかったといえるかもしれないが。