下記「るまたん」氏のツイートのスレも記録しておかなければならない。何しろ、ツイートにはネット検索で引っ掛かりにくい特性というか欠点があるので、ブログ等に記録しておかなければすぐにたどれなくなる。この点ブログは、書くのには時間がかかって面倒だけれどもネット検索に引っ掛かりやすい長所がある。この長所ゆえに15年も更新を続けることができた。昔の恥がそのまま残ってしまう欠点もあるが、ネット検索に引っ掛かりやすいことは更新を続けるモチベーションになる。
これは善教将大さんの『維新支持の研究』でも明らかにされていることなのですが、維新は政党の組織としては非常に優れていて、その点では本質的に政治家の個人商店の寄り集まりである、自民党や立憲民主党などとは明らかに違います。客観的に言って、洗練の度合いは群を抜いていると思います。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
今、組織力という点で維新に対抗できるのは日本共産党くらいでしょう(もちろん、公明党にも組織力がありますが、宗教的ネットワークを利用しているという点で、少し質的に異なると思います)。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
ただし、この点は維新を褒めてだけ済む問題ではありません。
なぜなら、日本にはかつて社会党という、やはり強い組織力を誇る政党があったからです。その組織力の源泉は、労働組合から来ていました。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
社会党を支えた労働組合の主力の一つは、国労、つまり国的の労働組合でした。国鉄が分割・民営化されるときに国労は徹底的に解体され、むしろJRの誕生は国労解体
のためだったのではないか、とさえ言われたのはよく知られています。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
また、もう一つの柱だった日本教職員組合、日教組も自民党をはじめとする保守勢力に徹底的にたたかれ、力をそがれてきました。今の大阪でも、維新府政、維新市政のもとで、組合は活動を制限され、たいへん苦しめられてきました。
社会党を支える最後の柱は、自治労、地方公務員の労働組合でした。こちらも当局によって活動が大幅に制限されてきており、大阪でその度合いが最も激しかったことは周知のとおりです。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
こうしたことの結果…ばかりではないのですが、この三つの組合を主力とする労働団体だった総評は、より経営側に近い立場を取る民間企業の労働組合の団体だった同盟と合併し、連合となりました。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
そうして生まれた連合の中の力関係がどうなっているか、連合が野党共闘にどんな立場を取っているかは、皆さんもご存じの通りです。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
つまり、今の状況は「しっかりした中道左派の政党が生まれるのを阻止する」ように動いてきた、これまでの日本の歴史の結果なのです。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
この中で、新興勢力が出てきやすいブロックが「右派の組織政党」というところにあり、そこに維新がはまった、ということかと思います。
もちろん、これに手をこまねいているわけにはいかないので、左派も組織化を急がなくてはなりません。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
とはいえ、それは必ずしも維新のような単独の組織である必要はないとも思います。
これまで、大阪では2度にわたって、維新の主要な政治目標である、大阪市と大阪府の制度上の合併を、住民投票で退けてきました。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
その主力になったのは、政党でも、何かの団体でもありません。かといって政党や団体が関与していなかったわけでもなく、そこには無数の組織や個人の協働がありました。
住民投票と違って選挙にはわかりやすい目標がないので、なかなかそう上手くは行かないと思うのですが、いくつも組織を横断的につないでいくという可能性はあり、その一つの形が野党共闘なのではないかと思います。
— るまたん (@lematin) 2021年11月5日
なお、最初のツイートに関して下記の指摘があった。
本のタイトルは「維新支持の分析」ですねhttps://t.co/pvDZqioSCa
— モー@離島暮らしの主夫:7y♂&5y♀ (@satoyon4_) 2021年11月6日
4000円もするが在庫切れ。維新躍進で売れているんですかね。
有斐閣から2018年に出版されている。