ほほう。
池戸万作が下記ツイートを発信していたことを知った。
さすがの私でも戦争にはメンタルをやられますね。どうやったら、人類のネオコン=ネオリベに勝てるのだろうかと考えてしまいます。プーチンのやり方は1つのやり方なのでしょうが、国際世論を取られると痛いですね。戦争とは広告戦略で、アメリカのアフガンやイラク戦争は善の戦争に仕立て上げました。
— 池戸万作 (@mansaku_ikedo) 2022年3月4日
記事には下記安藤直樹氏のツイートがリンクされている。
れいわ新選組のブレーンの一人と目される池戸万作。「プーチンのやり方は一つのやり方なのでしょうが、国際世論を取られると痛い」「戦争とは広告戦略」などとツイート。プーチン・ロシア軍によって「戦争犯罪」が行われている現実を無視して、戦争をマーケティングのように捉える精神の荒廃が見える。 https://t.co/yqKiL53DnW
— 安藤☮直樹(Ando Naoki) (@torapocodan) 2022年3月4日
池戸氏は×××新選組のブレーンではないとして安藤氏のツイートの削除を要求している。
れいわ新選組のブレーンではないので、ツイートの削除をお願いします。
— 池戸万作 (@mansaku_ikedo) 2022年3月5日
しかし安藤氏は削除を拒否しているようだ。
“ブレーンの一人”はさすがに無いでしょう。笑
— 市民連合わかやま・くまの💙💛Peace&Love (@siminwakakuma) 2022年3月5日
— 安藤☮直樹(Ando Naoki) (@torapocodan) 2022年3月5日
私の認識では池戸氏は反グローバリズムの右翼。三宅洋平と親しい山本太郎は「右」か「左」かはっきりしない人だが、私は彼の地金も彼自身が自認する保守*1というより右翼民族主義的な傾向がある人だと認識しており、2人の立ち位置は近いのではないかと思うが、昨年の衆院選前に池戸氏が山本に大阪の選挙区から立候補してはどうかとの助言があったが山本は従わなかったといういきさつがあった。
以下は『Living, Loving, Thinking, Again』の記事本文からの引用。
確かに、安藤氏でなくても「精神の荒廃」を感じる人は少なくないだろう。
それはさておき、指摘しておきたいのは、20世紀以降に限定する限り、全ての戦争は(当事者にとっては)「善の戦争」だったということだ。ナチスにせよ大日本帝国にせよ。プーチンにしても、今回の侵略戦争を「善の戦争に仕立て上げ」、あの田中宏和を含む一部の人たちは「善の戦争」だと信じ込んでしまっている。ブッシュ(ジュニア)共和党政権の発動した「イラク戦争」が「善の戦争」だと思った人は米国人でも決して多くはなく、次の大統領選挙で共和党が敗れたというのは周知の歴史的事実である。
ところで、山本太郎だけれど、多くの人が抱いているイメージとは異なるのだろうけど、優等生タイプの人間なのだと思う。勉強熱心で理解力(お勉強したことを消化・吸収する能力)も高い。ただ、優等生はトンデモ先生の論も的確に消化・吸収してしまう。
イラク戦争は現在では確かに否定的な評価がほぼ固まっていると思いますが、その意見がアメリカ人の主流になるには少しタイムラグが必要だったのではないでしょうか。2008年にはオバマが圧勝しましたが、2004年にはブッシュJr.がその4年前に続く大接戦を制してしまいました。なお日本はもっとひどくて、小泉純一郎は未だにイラク戦争でアメリカを支持した自らの誤りを認めようとはしません。しかし、多くの「リベラル」はちょっと脱原発に舵を切っただけで小泉を許し、そればかりか2014年の東京都知事選で小泉が推す細川護煕を応援する暴挙に出ました。それこそ田中宏和の『世に倦む日日』も、弊ブログが「都会保守」呼ばわりしている『日本がアブナイ!』も、オザシン系陰謀論者にして現在は大石晃子の秘書を務めている山岸飛鳥(もちろん「ウクライナ政府=ネオナチ」系論者の筆頭格)が運営している『反戦な家づくり』もこぞって細川を応援しましたが、細川は惨敗しました。
池戸万作を含む右翼系反グローバリズムの人たちがプーチン推しの傾向が強いのは広く見られる現象で、有名どころでは佐藤優、マニアックなところでは植草一秀や孫崎享あたり。彼らはかなり過激です。また、彼らとは経済軸上では真逆のはずのリバタリアン系である副島隆彦や中田安彦らもプーチン推しだったと記憶します。
彼らの人脈や新左翼系とのつながり等は全く知りません。
ただ、もっと大っぴらに論戦したら良いのにと思います。特に共産党対山本太郎の真っ正面からの大激突なんかは是非見たいところです。
また、「勉強熱心で理解力(お勉強したことを消化・吸収する能力)も高い。ただ、優等生はトンデモ先生の論も的確に消化・吸収してしまう」との山本太郎評には説得力がありました。理論の大元がトンデモかどうかは敬遠して近づかないことにしているのでわかりませんが、MMT*2についてだったか松尾匡氏が山本太郎を絶賛していたことがありました。経済に関する持論を開陳して師匠格の経済学者を心服させるくらいだから、山本が特異な才能を持っているとは間違いなくいえると思います。しかし、それが好ましい方向に作用しているとは思えないのが現状です。また、支持者たちの間での相互批判等が全く欠けており、信者集団的体質が非常に強いように見受けられます。