有権者の「政治不信」を煽る、より具体的にいえば「既成野党」への不信感を煽るというのは、かつて存在してついにそのボスが出馬断念に追い込まれた「みんなの党」から維新、×××新選組などを経て、議席獲得が危惧されるに至っているN党や参政党に至る「第3極」諸政党に共通した特徴だ。その中で維新は完全に定着し、非常に遺憾ながら新選組も定着しつつある。
野党は第一に岸田政権の無策を批判すべきだと思っていたが、内閣不信任案の件で考えが変わった。与党の周りでチョコマカ動き回っている第3極(れいわを含む)がより与党を強くしているのだろうし、立共社には、まずは第3極を叩きのめしてもらいたい。でないと、与党と同じ土俵にすら立てないのでは。
— 神子島慶洋⊿ (@kgssazen) 2022年6月24日
そういうことだ。
比例区の情勢は、社民党、N党、参政党の3党が予想獲得議席「0〜1議席」と予想されている。社民が「0〜1」に追い込まれた背景には、立民が辻元清美を比例候補に立てたことが影響していることは間違いないが、それに至った過程では社民党自体の党運営の失敗も大きかった。また、辻元が落選に追い込まれるまでの立民の党運営にも大きな問題があった。しかしそれらの内的要因ばかりを追及しても仕方がない。
昨年の衆院選比例近畿ブロックで、新選組が1議席を獲得して大石晃子が当選してからしばらくの間、新選組が「維新主要打撃論」に立って動くのであれば、戦力として期待しても良いかなと思った時期があった。衆院選後今年2月末までの4か月間だ。
しかし、新選組が他の政党(自らの党を除く与野党全て)の逆張りをして目立ちたいという組長・山本太郎の浅はかな欲望と、それにつけ込んだ誰かわからないブレーン*1(この不透明が新選組最大の問題点の一つだ)にそそのかされてロシア非難決議案に反対した時、そしてより決定的な転機になったのは、期待をかけていた大石晃子がその正体不明の人間の口真似をして発した下記のツイートを見た時、私にとって新選組は維新と同じ最悪レベルの政党に転落した。
この戦争を止められるのは誰でしょう。
— 大石あきこ #比例はれいわ 衆議院議員(れいわ新選組) (@oishiakiko) 2022年3月2日
ロシア非難の大義を利用してロシア分割の利益を狙う者たちではありません。
戦争を止められるのは、戦争や経済制裁の犠牲になる圧倒的多数の民衆です。
今、世界中で戦争反対の民衆が立ち上がっています。
私は今もこれからも、常にそちらに立ち続けます。
以来、弊ブログの基本的な立場はそれまでの4か月間の「維新主要打撃論」から「維新・新選組主要打撃論」に変わった。既成野党の票を奪う力は維新よりも新選組の方がずっと強いから、弊ブログでは維新非難よりも新選組非難の記事の方がずっと多くなった。
今朝の朝日新聞に選挙区の情勢が出ているらしい。下記三春充希氏のツイートを見て、朝日の現物を買う気が失せた。
第26回参院選情勢報道 東京都 pic.twitter.com/A4m1Ckp7Ch
— 三春充希(はる)⭐第26回参院選情報部 (@miraisyakai) 2022年6月24日
これだと、弊ブログのターゲットである三悪(新選組・山本、維新・海老沢、ファ□スト・荒木)の全滅は諦めて、せめて2人を落とすために山添拓に投票しなければならなくなる。もちろん情勢調査はこの朝日序盤ばかりではなく、今後他の予測記事も出てくるだろうから、それらを見て最終的に投票先を決める。なお比例は社民党の秋葉忠利に投票することを決めており、これは変わらないだろう。仮に社民党が議席を得たとしても当選するのは秋葉忠利ではなく福島瑞穂だろうが、それは仕方がない。
しかし、一部で指摘されていた通り、山本が山添の票を露骨に狙いに行き、それがまんまと功を奏しつつあることが朝日の情勢調査結果にはっきり表れているといえるだろう。軍畑先輩氏の下記ツイートを最初に見た時には、別々のメディアの調査結果を切り取った「山本dis」かとも思ったが、なんのことはない、朝日の調査結果からだけで導き出せる結論だということが、今朝の朝刊に載っているであろう情勢記事から明らかになった。
同一媒体の調査ではないが3〜4番手評価だった山添拓が当落線上に転落して山本太郎が4番手まで上げてるのは山本太郎が山添票を食ったという事だろう
— 軍畑先輩 (@ixabata) 2022年6月23日
まことん氏のツイートより。
これ。れいわ新選組、NHK党などは党の運営も方針の決定過程もブラックボックス。このような得体の知れない政党が伸長し、大してメディアでも非難されない状況に、民主主義の危機を感じます。 https://t.co/2P9Pq380PJ
— まことん @ #どっこい社民党 #福島みずほを国会に (@makotonch) 2022年6月24日
ことに新選組を批判を躊躇する人士が「リベラル・左派」に多数いる、というより明らかにそちらの方が多数派であることは非常に重大な問題だ。これが、まことん氏の言う「民主主義の危機」を招いた大きな要因の一つであることは、絶対に間違いない。