「ツイッター政治おじいちゃんお化け」氏のNitterからたどって立民・塩村文夏参院議員が先日発信した下記Xの連投を知った。蛇足ながら「X連投」は私のようなXアカウント未開設者にとっては、今ではNitterのような特別なツールを介しなければスレッドはたどれない。
【お知らせ】
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
不妊治療の再開を秋から予定していましたが、断念に至りました。理由は職場の無理解によります。中断の理由も職場の無理解によるストレスからでした。それでも当時は役員の一部に理解があり、相談支援制度を創設。今回ある事をキッカケとした中長期視点での治療と仕事の両立のため、→
→支援制度に則って会期中より担当役員に相談をしました。しかし、最初は相談支援制度を把握していないから始まり、今に至るまで整合性に欠ける説明を受け続けています。不妊治療は精神的に辛いがゆえに有病率が高く、妊娠とは違うキャリア形成の配慮が必要になります。この点も全く理解がありません→
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
→こうした理解促進は私を含めた立民の女性議員が国会で勝ち取ってきた成果のはずですが、2年前も今回も自分の足元が全く機能していませんでした。4人に1人が不妊治療離職をする現実。私は有権者から信任を得て議席を得ていることや、女性の自立の観点からも離職の選択肢はありません。ですので→
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
→治療断念の選択に至りました。無理解の言葉のシャワーや、取り合ってもらえないなか、勇気を出して不妊治療の特殊性を理解してもらえるよう説明を重ねてきた為、今後この体制の下での相談と治療は精神的にも難しいことも大きな理由のひとつであるとご理解頂きたいです。今後は、これまでの経緯が→
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
→個人の問題に矮小化されないことを祈りつつ、適切に問題が判断されるように組織に託します。前回は再発防止と申出による迅速な合理的配慮と改善が約束されたので私も事を収めましたが、今回もまた「再発防止」と言われました。これではハラスメントの無限ループを許すことになるので、あり得ません→
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
→今回、自分の中の何かが大きく弾けました。壊れた、というか。価値観かも知れないし、大切にすべきものなのかも知れません。
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
自分以外のところでは、こうした法令に沿わない無理解が後輩に降り注ぐことを阻止しなくてはいけないので、最後まで闘います。
逆に私という後輩を理不尽から守る為に、→
→寄り添い支援をしてくれた先輩、理解をいただけるようハウスを超えて説得にあたってくれた先輩方には感謝しています。
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
今回は、だまらない。
セクハラやじと比較しても、看過して良い問題ではないと思います。
こんなプライベートを出さないと闘えない状況と変えたい。壊れるものも多い。
追記:多くの方からの応援に感謝です。45歳は無理だという方に知って欲しいのは、30代で採取した凍結卵子を使う予定でした。また、不妊治療支援で必要なことは「仕事との両立」のための制度。そして、中長期的なキャリア形成への職場理解です。どちらも未だありません。支援制度を創設したはずなのに→
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
→因みに私は徹底的に予定管理をして、治療で国会を休んだことは一切ありません。ですので、不妊治療を否定されるような迷惑をかけたこともないんです。また、中長期的視点の支援は、仕事や視察を今年するか来年するかというような場合、治療再開の関係で今年の配慮をお願いしたものです。→
— 塩村あやか💙💛🐾参議院議員(りっけん) (@shiomura) 2023年8月1日
上記塩村氏の「連X」を知ったのは、下記あかかもめ氏のXが政治おじいちゃんお化け氏のNitterに表示されていたからだった。
これは何とも情けない話。最も女性の地位向上に対して力を入れてる政党ですらこのありさまなのだからそりゃジェンダー平等指数も断トツに低いわけだ。むしろ逆に塩村さんの不妊治療をバックアップしモデルケースにすれば女性の立憲に対する信頼は間違いなく向上するだろうに本当に度し難い。 https://t.co/8PpPjpgmag
— あかかもめ@💙💛オジサンではあるがオザシンに非ず (@ydfbIDp2xc2titA) 2023年8月1日
あかかもめ氏は立民が「最も女性の地位向上に対して力を入れてる政党」だという。実際、立民は支持層の男女比で女性の比率が高い政党だという話を弊ブログでも確か先月公開した。
しかし、それは他の政党があまりにもひどすぎるためでしかない。
思い返せば、民主党系の政党は支持層の男女比が著しく男性に偏っていて女性の支持は薄かったはずだ。それもそのはず、民主党系はもともと弱肉強食の新自由主義色が強い政党だったし、党内の反主流派勢力にしても、馬淵澄夫だの長島昭久だのの右翼(極右)系にせよ、それより前の小沢一郎系にせよ、ことごとく強烈なマッチョ系だった。そしてその小沢系から分かれた元号新選組は、組長・山本太郎のキャラクターからも明らかなスーパーマッチョ政党であり、支持層も極端に男性に偏っている。共産党でさえも、かつて性的マイノリティにかけては反動政党だった悪しき伝統をいまだに引きずってでもいるのか、昨年小池晃が田村智子に対するパワハラ事件を引き起こした。
そんな中で、西欧リベラルの流れにも影響されてか、立民が相対的に「最も女性の地位向上に対して力を入れてる政党」であるに過ぎず、「そりゃジェンダー平等指数も断トツに低いわけだ」。立民は厳しく批判されて然るべきだろう。
ところが、前の記事で的確な新選組批判のXをリンクして肯定的に言及したnaoko氏が、この件では例によって立民支持者にありがちな組織防衛に走る悪弊をむき出しにしている。
これまで塩村さんがどれだけ不妊治療や妊娠中絶に関する問題を訴えても見向きもせず、それどころかAV新法関連では叩いてきたような人たちが、一斉に寄ってきている。
— naoko (@konahiyo) 2023年8月2日
この発信が誰を喜ばせているかがよくわかる。 https://t.co/6FLsYzJiRJ
そんな発信はかつて厚顔無恥にも「ゆるふわ左翼」を僭称し、現在では多少気が差しでもしたのか「意識の低いリベラル」を自称する安倍晋三信者の菊池誠を喜ばせるだけだと言わんばかりだが、なんでそんなに「あいつらよりははるかにマシだろ」と言い募りたいのだろうか。
塩村さんの努力は信じるし、主張に嘘はないと思うが、それは塩村さんの視界からの主張であり、あまりに全体像や多角的視点が欠如し、やはり戸惑うばかりだ。
— naoko (@konahiyo) 2023年8月2日
今知りうる状況だけで判断するなら、立憲は綱領も基本政策も全部嘘っぱちの偽善の極致の政党となるが、果たしてそうなのか。疑問が大きい。
なぜ塩村議員の連Xから「全部嘘っぱち」だの「偽善の極致」だのというオールオアナッシング的な言葉しか出てこないのだろうか。
立民には現に馬淵澄夫なども在籍しているし、性的マイノリティが絡んだ件の認識に問題がある国会議員が少なからずいるはずであり、そんな彼らに対する議員自身の批判もあって当然だと私は思う。そういう声を封じようとするnaoko氏ら支持者たちこそ、無党派層が立民に票を入れたくないと思わせる原因になっているとは思わないのだろうか。
強い疑問を感じる。