kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「まだまだ『集中と選択』が足りてない」と妄言(暴言)を発したらしい「全理系の敵」中空麻奈にぶっ飛んだ(呆)

 再びコメント欄からいくつか。今回はコメント特集の下記記事にいただいたコメントよりいくつかを抜き出す。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 まず例によって「敵」のコメント。

 

 疑問

原発ある隣国から電気買えるドイツでさえ2倍なのに、日本が耐えられるとは思いません。 完全脱原発×脱化石燃料しても、再エネ賦課金レベルの値上げとか、我慢出来るレベルだと思ってるのが怖いんです。今や電気代使わない業なんか無いレベルなんだから、電気代倍化の影響連鎖し、あらゆる物価の暴騰と不景気に繋がります。富裕左派層は良いだろうが、平均以下の所得の左派層は耐えられないと思います。


パソコンやスマホだって夢物語だったんだから、脱原発×脱化石燃料派は核融合開発にこそ注力すべき。理系というか工学系ではこの派はあんまりいないけど。

https://www.chunichi.co.jp/article/672760
https://s.japanese.joins.com/jarticle/304450
https://news.yahoo.co.jp/articles/44c1e4d43026391f8e0903b1c77a1a37901fefea?page=4

 

 工学系の人間が核融合の話をほとんどしないのは、工学部では原子力工学科(今は多くが名前を変えているはずだけど)を例外として原子核物理学を含む高エネルギー物理学をほとんど教えないからだ。なぜかというと高エネルギー物理学は工業化できる自然科学の分野ではないからだ。もっとも私がこのように習ったのはもう40年も前のことだが。

 従って「脱原発×脱化石燃料派は核融合開発にこそ注力すべき」などとほざくのは、無知な人間の戯言なのだ。たとえば人工光合成であれば化学メーカーの研究所で研究されている。この検索語でググったら三菱ケミカルのサイトが引っかかった。しかしこの会社は小林喜光という経済同友会元代表にして大の原発推進論者が排出*1しているのでリンクは張らない。小林は2016年に死んだ富士通の秋草直之だの、2007年に枝野幸男に国会で偽装請負を追及されたキヤノン御手洗冨士夫(元経団連団長)らとともに私の嫌って已まない財界人の一人だ。彼らの自民党政権との癒着がこの国に大きなダメージを与えたと私は確信している。かつては経済界と政権との間には一定の緊張関係があったが、いつしかそれは失われた。それと似た関係にあるのが企業と労働組合との関係で、これは日本企業における賃金上昇を抑制して日本の経済力の世界的な競争力を現在に至るまで没落させた元凶の一つになった。

 

 管見

 私のコメントを取り上げてくださって、ありがとうございます。

 オタク系技術ニュースのギガジンを見ると、核融合の研究は近年進展してるらしいですね。
と言っても、レーザー光で臨界状態を実現しただけで、エネルギーを取り出すレベルには至ってない様です。
 疑問氏は核融合発電に期待すべしと強弁してますが、パソコンと同じスピードで実用化されると思う理系はほとんど居ないのでは?
 新型太陽光パネルやプロペラを使わない風力発電はすでに開発済みなので、それらを普及させる方がはるかに現実的です。何倍も安上がりだし。

 眞子さんが皇籍離脱と書きましたが、日本を脱出し実家と絶縁も同然になったことを上手く言えずに、ズレた書き方をしてしまいました。
 女性天皇とか女系を容認したところで、上手く行く気がしません。

 

 そりゃ「パソコンと同じスピードで実用化されると思う理系」なんかいるわけありませんよね。

 皇籍離脱の件は、眞子氏みたいに事実上この国から追い出された形ではなくても女性皇族が民間人と結婚すれば皇籍を離脱してマスメディアも敬語を使わなくなるわけですが、こういう点も天皇制の強烈な差別性を表しています。「リベラル」がそれを容認し続けるのも問題だと思いますが、いまや日本共産党までもが、まあ「過渡的に」ということではあるんでしょうけど「女性天皇女系天皇」容認に舵を切ったとの話があります。また日本人がどんどん元号を使わなくなっていることは頼もしいことなのですが、その流れに逆らうかのように元号を党名に冠した独裁政党がリベラルや左派・左翼の間で一定の支持を得ているらしいことは嘆かわしい限りです。

 ところで、私が泉健太支持者のnaoko氏のtwilog*2をヲチしていることは既に書いたが、氏は保守政治家である泉を支持している割にはご自身の考え方は結構リベラルで新自由主義にも批判的なので、結構良いXのポストをリポスト(かつてのリツイート)している。下記3件もその例。

 

 

 

 

 どっひゃー!!!

 私は腰を抜かした。

 この「中空」って何者だよ! 「全理系の敵」そのものじゃないかと思った。いったい「選択と集中」を喜ぶ理系の人間なんているのかよ、とか、「まだ『選択と集中』が足りない」なんて「維新」かよこいつ、などと思った。

 でも調べてみるとこの「中空」こと中空麻奈は2021年の岸田文雄内閣発足に伴って経済財政諮問会議に「初の女性議員」として迎えられた人物なのだった。

 

www.nhk.or.jp

 

 岸田は政権発足直後には「新自由主義からの脱却」を謳っていたはずだが、それとは裏腹の人事を発動していたわけだ。結局岸田の「新しい資本主義」や「新自由主義からの脱却」がことごとく腰砕したのも当然だった。

 昨日いただいた下記記事のコメント欄より。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 はんわか

>「このお話の教訓は、革命から大きな改善を実現するのは、大衆が目を開いて、指導者が仕事を終えたらそいつらをきちんと始末する方法を理解している場合だけだ、というものです」

状況と指導者は変化し続けますから、国民はそれら変化に対応して適切に判断しなければならないということでしょうね。

しかしながら、過去の、政治家の実績、経済的合理性重視のエネルギー政策、核兵器による抑止政策、移民政策の過去の印象や感情が現在の判断に影響を与えるのが実情です。

また、状況変化は確率的である以上、最適解を求めるのは愚かであり、選択肢を広げるのが賢明なのかなと思います。

最初の指導者の例でいえば、粛清ではなく与党から降ろすが復活の芽は残す
エネルギー政策でいえば、多少の損はしてもエネルギー源と供給元の多様化をすすめる

最近の成功例としては、枝野さんの退任です(失望された支持者はたくさんおられると思いますが)。
退任により危機的だった埼玉選挙区は強化され、統一地方選でも結果を残し代表復活の芽もでてきた、本人もリフレッシュしている。

やはり、(泉さんもですが)代表という激務からは二期程度で解放してあげて長く貢献してもらうほうが人間的であるし、総合的に理にかなってると実感しましたね。

 

 「過去の、政治家の実績、経済的合理性重視のエネルギー政策、核兵器による抑止政策、移民政策の過去の印象や感情が現在の判断に影響を与えるのが実情」というのはその通りですが、昨年夏に続く、しかも昨年以上に苛酷で未だに収まっていない猛暑や、やはり昨年来のウクライナ戦争は、過去の政策や人々の感情によって働き続けている非常に強い惰性力を「止める」政治が今こそ求められていることを示していると私は思います。

 そういう時に、泉健太のような微温的な指導者は日本の野党第一党の党首には全く適していないと考える次第です。今求められるのはリベラル・反新自由主義そして何よりも反権威主義的な方向のベクトルを持った政治勢力であり政治家なのではないでしょうか。

 但し、彼らが政権を取ったあとに独裁権力者となることを防ぐために「大衆が目を開いて、指導者が仕事を終えたらそいつらをきちんと始末する方法を理解」することが必要不可欠である。私はオーウェルの文章をそのように読みました。

*1:「輩出」の誤変換ではない。

*2:最近はsumita-mさんもtwilogの記録を再開されたようだ。