kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

気候変動が要因の「エコ不安症」に苦しむ若者が世界で激増している(クーリエジャポン, 有料記事)

 昨日(9/28)はまたしても夏の湿った空気がやってきて蒸し暑かったせいか少し腹を壊した。記憶では2020年9月18日の金曜日がその前後の日とは違って夏がぶり返したような不快な蒸し暑さの日だったと思って調べてみたらその通りだった(そういえばgoo天気は一昨日で終了した)。あの日は週末の夜に会社の建屋を出たらむっとした熱気に接して、何じゃこりゃこんな季節になってと思ったのだが、昨日はそれより9日も遅かった上、ほんの1週間前の9月22日まではその蒸し暑さがずっと続いていたのだった。

 観測史上でも異常だった今年の猛暑は偏西風の蛇行のせいだとされているけれども、その辺勢風の異常な蛇行自体がたまたまなのか、それとも気候変動(地球温暖化)との因果関係があるかはわからない。気候変動がなかったとしたら今年のような猛暑が起きる確率は0%だったとの計算結果が出たと発表した研究者たちがいたと聞いた。

 その気候変動に関するクーリエ・ジャポンの下記有料記事が一昨日と昨日の2日間、時限的にYahoo! JAPANに公開されていた。

 

courrier.jp

 

 5ちゃんねるで下記のスレが立っていたらしい。

 

porisoku.com

 

 若者の3割「気候変動が怖くてストレス」 岸田どうすんのこれ、とは言い得て妙のタイトルだと思った。

 仮に温暖化仮説が正しいとして(これは学界では仮説が正しいことはほぼ疑う余地がないとされているようだ)、二酸化炭素の排出には階級の影響が極めて大きく、特に北米の富裕層の寄与が突出していると指摘しているのがトマ・ピケティであることは弊ブログで繰り返し書いた。今春の大谷翔平ダルビッシュ有WBC参加のためのプライベート・ジェット使用を志葉玲氏が批判したのもその文脈による。そのアメリカのMLB(昔風にいえば大リーグ野球)では今年は際立って故障者が多く、当の大谷もダルビッシュ故障者リスト入りして早々とシーズンを終えたほか、故障がなければ楽々と2年連続本塁打王になったであろうヤンキーズのジャッジも2か月ほど欠場していた。ジャッジの故障と気候変動の因果関係があるかどうかは知らないが。

 なお、ここでは志葉氏以外の大谷批判の記事を以下にリンクする。引用はしない。

 

jbpress.ismedia.jp

 

 前にも書いたがフランスのメディアはサッカーの英雄エムバペにプライベートジェット使用についての質問をしたらしい。しかし日本のメディアの人間が大谷やダルビッシュにそんな質問は決してしない。これは一種のタブーだと思うが、そのタブーの弊害の最たる例が昨今話題のさる極悪だった故人の名前を冠した芸能プロダクションの一件だろう。メディアの中では比較的早い段階で反省の言葉を口にしていたのはnews23小川彩佳だったが(そういえば今週からこの番組はリニューアルされた)、かつて NHKの朝の番組で「イノッチ」とかいう人と掛け合っていた現フリーで日テレの夜のニュース番組メインキャスターである有働由美子はどういうコメントをしていたのだろうか。一度news23世界陸上だったかで1週間まるまる休みだった時に一度だけあの番組を見てみたが、異様に右寄りの立場をむき出しにした報道ぶりに呆れて翌日以降は見る気が失せた。その日は芸能プロダクションの件はやっていなかったので有働のこの件のコメントぶりは知らない。世の中には有働を「リベラル」と評価する人もいるようだが、あんな番組のキャスターやっている人のどこが「リベラル」なんだよと思った。1990年代の昔に変装をして横浜ベイスターズの選手と密会する姿を写真週刊誌に撮られた、現在では「アレ」を絶賛翼賛中の有働に対する偏見のなせる業かもしれないが。

 それはともかく、クーリエジャポンの記事は「若者の3割」が「気候変動が怖くてストレス」を感じている一方、私も属する高年齢層では同様に感じる人はわずか3%だと書かれていたかと記憶する。

 だから、私よりもさらに少し上の高年齢層に属し、かつ世襲貴族の富裕層の人間である岸田(文雄)の名を出して「岸田どうすんのこれ」というタイトルをつけた5ちゃんねらーはセンスがあるなと思ったのだった。また、この気候変動の件は、下記記事にいただいたコメントへの反論になり得るとも思った。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 はんわか

ブログ主様が立腹の中北先生、泉代表、はんわかに共通する性質は以下です。

対象を相対的視点で観る為に善悪のフィルターを一時停止する

相手の立場でも思考するので「相手も事情があるんだな」という印象を抱いてしまう

よく言えば中庸的、悪く言えば微温的や中途半端な印象を与え、ブログ主さんに怒られると....

でも、進化心理学的世界観をかりると
役割のない性質は自然淘汰されているはずで、現在まで性格として残ってるということは

原則論者も、相対主義者も、猪突猛進派、バランス派等も人類の存続にはきっと必要なんですよ。

 

 コメント主の名誉のために書いておくと、コメント主は一時弊ブログのコメント欄を席巻していたネトウヨコメンテーター「G」(明記せず示唆しただけだったがある時期にレッドカードを出してリモホIDを弾く処分をとった)の温暖化と原発を擁護するコメントに対して温暖化と原発に対してともに否定的なコメントを書いた見識をお持ちの方だ。

 しかし、こと気候変動(地球温暖化)に関しては微温的な態度は、「人類の存続にはきっと必要」どころか、微温的な態度こそが人類を滅ぼすと言っても過言ではない、人類の歴史においても例外的な局面にある。私はこのように確信している。

 なぜ私がそういう認識を持っているかというと、それは職歴と関係する。私はどういう因果か、工業製品が破壊に至るプロセスを実験的に追う仕事を、全く別種の3種類の製品に対して行った経験がある。その破壊過程はそれぞれ電気的な破壊、機械的な破壊、化学反応による破壊であって、それぞれの破壊が起きる機構は全く異なるが、そのどの過程においても、破壊現象に正のフィードバックがかかり始めてから破壊に至るまではほんの一瞬だ。しかし地球は人間に比べてあまりにも大きく、宇宙のタイムスケールから見れば人間の寿命などほんの一瞬なので、あるいは現在がその破壊現象が起き始めている過程を体感している時期なのではないかとの仮説を立てている。

 そう考えると、若者と比較すると残り少ない寿命ではあるけれども、それに恐怖を感じる高齢者層の3%に入らないわけにはいかない。「年長者が煽っているだけだ」とのヤフコメを見たが、それを書いたのもおそらく高年齢層の97%に属する人間の一人だろう。今年の猛暑が今後振り返った時に突出的な減少にとどまればラッキーだが、今後今年よりもさらにひどい年が現れるなら前記の仮説の確からしさが上がってしまう。私はそれを恐れている。来年はこんな猛暑にならないことを祈るばかりだ。

 今後日本に生きる人間に限らず人類がとるべき手段は、一国ではなくグローバルな規模での富の平準化により、現在の北米を中心とした富裕層が垂れ流す害毒を止めることだと信じて疑わない今日この頃なのである。