kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

立民・野田の「消費税減税」は小沢一郎が野田佳彦側近の手塚仁雄と組んで仕掛けた「政局」だったか

 弊ブログは某軍師から「『世に倦む日日』並みの陰謀論ブログ」扱いされるなどしたからはっきり言って某軍師を敵視しているが、その某軍師が小沢一郎の陰謀が見抜けなかったことを白状したようだ。

 

 

 

 「罠」というよりは、小沢と同じ「民のかまど」(減税主義者が愛用する、減税を正当化するための神話)の信者である野田佳彦を小沢が与しやすしと見たということなのだろうけれど。

 もっとも、リンクした最初のXに引用されている「まる」氏の見立てに私が同意するわけでは必ずしもない。

 

 

 実際、軍師氏のXに兵庫のぷろもはん氏が下記のコメントをしている。

 

 

 この意見の方が私には説得力がある。泉房穂小沢一郎とは長年の同志だった。一方小川淳也は四国の隣県のよしみもあってか仙谷由人のグループにいて、民主党時代には小沢との接点はほぼなかった。

 また下記のコメントもある。

 

 

 そうそう、元香川1区民として2009年の衆院選では小川に投票したことのある私も同感です。2017年の「『希望の党』騒動」で、本当に小川が行きたかったのは(旧)立民だったのに、人間関係のしがらみなどで「希望の党」を選択せざるを得なかった小川をテレビの報道番組が追っていたのを見たことがありますが、それを見た私は、小川はいずれは立民に行くような人だから今それを決断すれば良いのに、と思いました。その後の小川の立民への転身を、2017年秋の時点で私は確信していたのでした。

 小川はそういう不器用な人なので、手塚仁雄のような陰険な寝技師とは全くタイプが異なるとは思います。

 ただ、まる氏のXについた下記コメントのXもいえていて、小川と小沢の考え方には大きな共通点があるのも事実だ。だから小川が小沢や手塚に利用されている可能性は確かになきにしもあらず。2021年の立民代表選でサンクチュアリに梯子を外されたにもかかわらず、その後も小川はサンクチュアリに籍を置いていたが、昨年野田Gに移籍した。昨年の代表選の頃には野田の支持者はこれを喜んでいたと記憶するが、その頃から政局を狙っていた手塚(野田Gの重鎮)が小川に声をかけた可能性は高いとは思う。

 

 

 

 

 それだと「旧希望」同士の対立構図でしかなく、立民には創業者の枝野幸男の支持者も多いからそうはならない。仮に野田がポシャったら泉、小川、枝野の3人の争いになって、それこそ生き残りを賭けた枝野が勝つとしか私には思えない。それこそ「最後の切り札」だ。しかしその場合、立民は思いっきり縮小しそうだけどね。もっとも野田のままでも分裂しないまま縮小するだろうから同じことか。結局2020年に枝野が小沢を新立民に引き入れたことが致命的な失策だったのかもしれない。さすがにここまで小沢の底力が残っていようとは想像できなかった。

 

 

 この時こじれた2人の関係はその後修復されたけど、山本が「野党共闘」に入っても自分が対象になれるわけではなくメリットがないから入るはずがないという話だろう。

 

 

 手塚はそんな考えかもしれないけど。

 

 

 今のままなら確実にそうなる。しかし野田をつい先日まで思いっきり持ち上げていたのは軍師氏自身だった。でもやっぱり若ききょんきょん氏の見立て通り、「野田はドボン」だったってことだ。若者の方が働き盛りの学者よりも目が利くこともある例だ。

 

 

 そりゃ支持者の問題も大きいに決まっている。現在の立民支持者たちに働いているのは「セルフ民主集中制」であって、その時その時の執行部にあまりにも忠誠を尽くしすぎて批判をぶつけ合うことがない。そういうあり方だと小沢一郎のような政局を仕掛けようとする人間の思う壺にはまってしまうってことだ。

 あまりネガティブな話ばかりではなんなので、少しはポジティブなことも書こう。

 

 

 

 階猛は正直言ってあまり好きではないけれど、こんなXがある。

 

 

 

 立民のXからリンクされている動画を私は見ていないけれども、租税特別阻止や「1億円の壁」問題の見直しちは、そもそも一番最初にやらなければならないことだった。前者は「課税ベースの拡大」つまり課税範囲を広げるという話で、2010年初めに鳩山由紀夫政権に招かれた神野直彦が最初に提言したのがこれだ。神野氏は当時、消費税の話は課税ベース拡大の次の段階で行い、その時にアメリカ型の「小さな政府」を目指すのであれば消費税は現行(当時は5%)のまま、北欧のような「大きな政府」を目指すのであれば消費税率を上げる、という構想を示した。しかし「イラ菅」こと菅直人が鳩山に代わって首相になると、さっそく財務省からレクを受けて「課税ベースを広げないままの消費税率引き上げ」を2010年参院選の争点にして負けた。そこから民主党政権の崩壊が始まったといえる。

 現在は、15年経ってやっとその話が出てきたか、という段階だ。本当は順序が逆なんだよね。2009年に民主党政権ができた時に真っ先にやらなければならないことだった。しかし小沢と菅という2人の戦犯がどうしようもない「消費税政局」を作り上げてしまって 2012年末の衆院選での安倍晋三の劇的な復活を招いた。悔やんでも悔やみ切れない。

 しかしこれらの「租特の見直し」や「1億円の壁の見直し」などは、自民党新自由主義勢力が決して好まない政策だから、この記事の冒頭で2番目にリンクした軍師氏のXについた下記コメントのXが書くような甘いささやきに乗ってはならない。そんなことをしたら自民党に吸収合併されるだけだ。

 

 

 もちろん階猛らの努力は絶対に必要なことだから、それは支持するけれども。

 本当はまともな社会民主主義の政党がなければならない局面だ。しかし現在の社民党はそういう政党とは決していえず、今回の参院選も生き残りを賭けた戦いになる。社民主義勢力の拡大など本当にできるのだろうかとも思うが、それでも書かないわけにはいかないので記事を書いた。