kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

高橋洋一は「凄まじい新自由主義グローバリスト」/三春充希氏も山本太郎に「消費税減税研究会」講師人選の説明求める

 昨日の記事にも書いたが、山本太郎が消費税減税勉強会の講師に高橋洋一を呼んだことについては、石垣のりこ氏が下記ツイートで呟いたような高橋の政治思想上の問題点(=極右)よりも、彼が強烈な新自由主義者であることの方がよほど重大だ。山本太郎のウリはなんといっても経済政策だからだ。

 

 

 しかし高橋が極度のネオリベだという視点から山本太郎を批判した支持者ないしシンパの論者は極めて少ない。管見では、現在は共産党支持ながら山本太郎にも好意的に注目しているというさとうしゅういち氏くらいのものだ。以下に引用する。

 

hiroseto.exblog.jp

 

 以下引用する。

 

消費税減税勉強会の講師の高橋洋一さんはリフレ以外は凄まじい新自由主義グローバリストです。資本自由化、貿易自由化が高橋さんの金科玉条である。
その新自由主義グローバリストの高橋さんを、反新自由主義グローバリストで頑張ってきた勢力が、勉強会の講師とはいえ、に呼ぶことはやはり強い批判があるのは覚悟しないといけませんね。
自分自身も「幅広く連携」の勢い余って、全く方向が違う人と深い付き合いのようなイメージを与えてしまう、「さとうに失望した」という言葉をいただくなどの苦い経験があります。他人事ではない。そういう罠は誰にでもある。
お互い、気を付けていければいいと思います。

 

出典:https://hiroseto.exblog.jp/28723769/

 

 山本太郎は、本当ならこのような批判にこそ冷静に耳を傾けなければならないはずなのに、実際に彼がやらかしたのはさらなる「暴走」だった。

 

 

 あちゃあ、こりゃダメだ。こんなことを言ったらコアな「信者」しかついていかない。そう思った。

 なぜなら、今夏の参院選山本太郎の政党は、2014年衆院選では共産党に投票し、2017年衆院選では立憲民主党に投票したような、反安倍・反自民無党派層の票を多く得たとみられているが、この発言を含めてしばしば山本太郎が繰り広げる立民批判は、せっかく参院選で投票してくれた人の少なくない割合を離反させる効果しか持たないと思われるからだ。

 これは戦略としても最悪だし、ましてや最近の山本太郎の動きは、山本元号党自体が「ゆ党」と呼ばれる自民党の補完勢力ではないかと云々されることが増えている。たとえば下記ツイートがその例だ。

 

 

 まあツイート主氏は田中信一郎氏のツイートを引用していることから立民シンパ系の人かもしれないが、しかしながら山本太郎が接近している人に保守の人士たちがやたら目立つことも事実だ。今回、それに「極端なネオリベ」である高橋洋一が加わった。

 

 日頃から山本太郎に好意的な三春充希氏も、山本太郎を心配するツイートを発した。

 

 

 しかし、このツイートに対する反応も、「ヤマシン(山本太郎信者)」や、「信者」とまではいえないにしても支持する政治家への批判など畏れ多くてできないといわんばかりの支持者たちによる山本太郎擁護ばかりが目立つ。

 何度も書く通り、山本太郎自身が「私を疑って下さい」と言っているのにそれに応えない。山本太郎も人間だから「易きに流れる」こともある。匿名にしている国会議員(おそらく小沢一郎シンパの国民民主党議員の誰かだろう)から垂れ込みをもらった、などと街宣で口走ったのも、そのように「易きに流れ」た瞬間だったに違いないが、それでも批判せずひたすら山本太郎を擁護する。

 これでは自らが支持する政治家をダメにする一方なのだ。何度も同じことを書くようだが、いっこうに改まらないのだからこちらも何度でも繰り返す。

 ダメになる個人や組織というのは、複数の選択肢があった場合、往々にして魅入られたように悪い選択肢を選んでどんどん泥沼にはまってしまうものだが、山本太郎の場合も、早くもその兆しが表れている。

中曽根康弘死す。Hell is now being privatised!

 タイトルはいうまでもなく、マーガレット・サッチャー(1925-2013)が死んだ時にイギリスの反サッチャー派の人たちが発した名文句。国鉄をはじめ電電公社、専売公社、日本航空を民営化(私営化)した中曽根康弘に対してもふさわしい「送る言葉」だろう。

 昔、会津出身の人に、長寿の人が死んだ時には赤飯を炊いてその人が長い人生を送れたことを祝う、と聞いたことがある。それが会津の風習なのか、それともどこか他の地方の風習についてその人が語った言葉なのかは知らない。検索語「長寿 死 赤飯」でネット検索をかけると、島根や長野、それに東北の一部でこの風習があるらしい*1。だが、中曽根康弘の場合はそれに該当するはずもない。彼の長寿は、全くめでたくも何ともなかった。

 ブログを始めた2006年から翌年にかけて、まだブログに情熱を燃やしていた頃には、中曽根が死んだら中曽根政治を批判的に総括する記事を書いてやろうと手ぐすね引いて待っていたのだが、その後2012年に総理大臣の座に返り咲いた安倍晋三が、中曽根よりはるかに劣悪な生態を長年晒し続けているので、その気力はすっかり失せてしまった。ただ、時折、「中曽根、まだ生きているのか」と思い出すことはあったが。

 そんなこともあって、中曽根の死に当たっては、下記2つのブログ記事を引用するにとどめる。こんなはずではなかったのだが(笑)。

 

sumita-m.hatenadiary.com

 

中曽根康弘が死んだ。勿論、冥福など祈らない。

(中略)

何だか、上に引用した『スポーツ報知』の記事を初めとして、歯の浮くような讃美記事ばかりで、生前の悪行を指摘して、さっさと地獄に堕ちろ! と引導を渡すような記事はない。考えてみれば当たり前なのだが、そのことに腹が立っている。中曽根は右傾化と新自由主義によって、或る意味で1980年代において21世紀を先取りしていたとも言える。ただ、世界的に21世紀に入ってから政治家の資質が劣化しており、ドナルド・トランプよりもロナルド・レーガンの方がずっとましだったというのと同じ意味で、安倍晋三よりも中曽根康弘の方がましだったということは言えて、野党からもあからさまな批判的コメントが出てこない背景にもなっているのかなとは思う。また、(私もちょっとは言及しているけど)311直後の反原発が熱かった時期には中曽根と(社会制度としての)原子力発電を結び付けた言説はありふれていたのだが、反原発脱原発)な人々は中曽根の死をどう感じているのだろうか。
以下、批判的なツィートを幾つか。

 

 

 

 

 

出典:https://sumita-m.hatenadiary.com/entry/2019/11/30/012319

 

 「何が大勲位だ。あんなの、ただの風見鶏じゃないか」とは私もいつも思っていたことだ。ロッキード事件当時の1976年には「決して塀の中には落ちない塀の上の猫」という話もよく聞いた。あの時、中曽根がちゃっかり三木武夫とつるんでいたことにも腹を立てていたものだし、田中角栄逮捕の翌月に逮捕された佐藤孝行(1928-2011)は中曽根の側近だったのに、中曽根は逃げ切りやがった。

 しかし、同じ人が呟いた通り、「記録を破棄する大馬鹿野郎よりは遙かに真っ当である」とは認めざるを得ないのだ。なんたる恥辱、なんたる「崩壊の時代」!

 

 

hiroseto.exblog.jp

 

中曽根康弘さん。101歳。
総理大臣=中曽根さん、というイメージが強い。

アメリカ=レーガン、イギリス=サッチャー、そして日本=中曽根。
この人たちの時代の政治が、いろいろな意味で今でも世界をかなり規定していると思います。

キーワードを挙げれば、国鉄民営化、新自由主義、不沈空母発言。若き日の原発推進(電源三法)、成田空港なども思い出されます。そして、大型間接税はやらない、という死んだふり解散。

最後は、売上税問題で参院補選や統一地方選で大敗しました。
中曽根さんが後を託した竹下さんが消費税導入&法人・大金持ち減税を突き進んだ。その竹下さんはすでに亡くなられて久しいですが。

 

出典:https://hiroseto.exblog.jp/28724161/

山本太郎、ゴリゴリのネオリベ・高橋洋一を「消費税減税勉強会」の講師に呼ぶ(呆)

 昨日(11/28)話題になったのは、馬淵澄夫とともに「消費税減税勉強会」を主宰する山本太郎が、「リフレ派右派」、つまり財政政策に冷淡でこれを軽視する「小さな政府」派の代表格、早い話がゴリゴリの新自由主義者である高橋洋一を「消費税増税勉強会」の講師に呼んだことだった。

 石垣のりこは高橋を「レイシスト」「ファシスト」と呼んで批判するツイート*1を発したが、高橋は嫌韓など政治思想的右派もあるけれども、リフレ派右派としての役割が大きいため、彼のネオリベとしての側面がまず第一に強く批判されるべきだと私は思う。山本太郎のウリも経済政策のはずだから、その山本がゴリゴリのネオリベを講師に呼んだことは大いなる自己矛盾だ。勉強会で山本と高橋が財政政策をめぐって激しくやり合ったなどという話も流れてこない。高橋は消費税増税は不要と唱えてはいるが、それは彼のネオリベらしい「小さな政府」志向によるものに過ぎない。山本太郎は(もともとは)消費税減税とともに富裕層や大企業に対する増税をセットで唱えていたはずだから、税制の全体像や財政政策について激しい議論があってしかるべきだと思うのだが、なぜそういう話が全然聞こえてこないのだろうか。

 

 昨日は久々に「きっこ」のツイートに注目した。

 

 

 これはいえてる。

 なお、馬淵澄夫は瀕死の重傷を負って入院中だから、講師の人選を行ったのは山本太郎だろう。とはいえ馬淵も旧民進党系の極右政治家であり、こんな人と組んでいる山本の見識が問われることはいうまでもない。

 このきっこのツイートに、「ヤマシン(山本太郎信者)」たちが反論しているが、いついかなる場合でも教祖たる山本太郎を擁護・崇拝するという彼らの態度が山本太郎をどんどんダメにして行っていることを指摘しておかなければならない。

 つくづく山本太郎は支持者やブレーンに恵まれない人だ。山本自身が「私を疑って下さい」と言っているのに、コアな支持層である「ヤマシン」は教祖の擁護と崇拝しか知らないのだから。山本のブレーンとされる斎藤まさしに至っては、なんと「チャンネル桜」に出演するらしい。

 

 

 これでは、こたつぬこ(木下ちがや)氏から下記のツイートで切り捨てられても仕方ない。

 

 

 極端なネオリベにも極右にも良い顔をしようとする山本元号党。そういや党名に元号を冠したことがこの政党の性格を象徴していると改めて思った。この事実だけでも、同党が左派はもちろんリベラルでもないことは最初からはっきりしていた。

 もともとあの界隈では「『右』も『左』もない」というのが合言葉だったから、その惰性を思いっ切り引きずっている感がある。

 

 以下は山本太郎高橋洋一とは関係ない蛇足。久しぶりにきっこのツイートをいくつか見ていたら、下記のツイートが目についた。

 

 

 菊間千乃というのは元フジテレビアナウンサーだった人だが、朝の番組でビルの3階だか5階だかから安全に下降するはずが危機の不具合で地面に叩きつけられて大怪我を負った様子が生中継され、テレビに見世物にされた屈辱をバネに司法試験に合格して弁護士になった人だ。とはいえそういう動機からだし、フジテレビの所属でもあったから、現在でもテレビのワイドショーで頻繁に出演しているが、言うことも特にリベラルでも人権派でもないので私は全然買っていない。

 その菊間でさえ「桜を見る会」で安倍晋三菅義偉を批判しているとは、安倍や菅は思いのほか大きなピンチになっているのかもしれない。

 しかし私が注目したのはそのことではない。きっこが14年前に今はなき「さるさる日記」に連日、未成年芸能人飲酒事件について菊間を批判する記事を公開し、アクセス数を稼いでいたことを思い出したのだ。「きっこの日記」にはバックアック版としての「きっこのブログ」が残っているから、一連の記事のうちの一つを下記に示す。2005年7月19日の日付がついている。本文は引用しない。

 

kikko.cocolog-nifty.com

 

 だから、「へえ、きっこがかつてあれほど叩いた菊間のコメントを引用するんだ」と思った次第。

安倍政権と反社会勢力の癒着を直視できない「ニッポンジン」のあり方こそ「新自由主義」そのもの

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記記事のコメント欄より。

 

id:suterakuso

 

そんな恥ずかしいニッポンジンと見越してのなめくさった態度が続きますね。

 

「反社の皆様が出席されたか、回答控える」 官房副長官
https://www.asahi.com/articles/ASMCW3V5QMCWUTFK004.html?iref=com_rnavi_srank

 

菅氏、反社会勢力「定義定まっていない」 責任明言せず
https://www.asahi.com/articles/ASMCW647YMCWUTFK018.html?iref=pc_extlink

 

以下、後者の記事より引用。

――長官の「(反社会的勢力が)結果として入っていたんだろう」との発言を受け、野党側は「進退に関わる」と問題視している。責任をどう捉えているか。
 「個々の招待者が招待されたかどうかも含め、個人情報なので従来回答は控えている。『反社会的勢力』は様々な場面で使われ、定義は一義的に定まっているわけではない。26日の記者会見では、もし一緒に撮った写真があるなら、私自身は把握していないが、その方は結果として会場にいたのだろうと(いう趣旨で)申し上げた。反社会的勢力の出席を私自身は申し上げてはいない」
 ――本当に出席していたかは確認しているのか。
 「撮影の人物は面識がないし、個々の招待者の参加について承知していない」
 ――写真の人物がどういう人物か確認しているのか。
 「まったくしていない」
 ――(オーナー商法を展開し、特定商取引法違反容疑で今年、家宅捜索を受けた)「ジャパンライフ」元会長の招待も疑われている。首相の推薦枠との指摘もある。
 「現時点でこれらの情報は保有しておらず、お答えできない」
 ――「結果として入っていた」という言い方だが、招待していない人物が入った可能性はあるのか。
 「個々の招待者については、招待されたかどうかも含めて個人情報なので従来回答を控えている。26日の会見で私は『把握していない』と申し上げた上で、『みなさんからのご指摘があればそうだろう』と申し上げたということ。ただ、事実関係は承知していない」
 ――反社会的勢力をめぐっては、過去に(会合に同席するなどした)タレントが謹慎するなどしており、「知らなかった」では通用しない。首相や長官も謹慎すべきだといった厳しい意見もあるが、責任を取る考えはあるか。
 「責任というか、申し上げてい…

 

 私は、安倍晋三小泉政権内閣官房長官を務めていた頃からずっと「安倍晋三こそ反社会勢力」だと堅く信じています。だって、安倍事務所って暴力団と癒着しておきながら報酬を値切ったために火焔瓶を投げ込まれたでしょう。暴力団などの反社会勢力との癒着は岸信介以来であって、安倍晋三はそれを引き継いだだけなんでしょうけど、世襲というかそういうしがらみも「罪」であり「悪」なんだと思います。「銀の匙をくわえて生まれてきた人間」の「原罪」といったところでしょうかね。

 

id:suterakuso

 

最近私が一番共感したツイートは、次の赤木智弘氏のツイートです。

 

 

これがニッポンジンの恥ずかしい政治的態度の大きな原因だと思います。

やはり、この政権は、「ザ・日本人の甘え!政権」です。

 

 安倍政権を支持する4割だか5割だかの「ニッポンジン」たちが「変化を嫌う」のは、中産階級だの「中の下」あるいは「下の上」、それに下手すればというより間違いなく「下の中」の階級に属する人に至るまで、自分が現在属している階級よりもさらに下の階級に転落する未来しか思い浮かばないから、古い時代の指導者の末裔たる安倍晋三にしがみつくんだろうと想像します。彼らは、安倍晋三にしがみつくことによって自分が現在属している階級にしがみつこうとしているのです。

 それはもちろん「甘え」といえば「甘え」なんでしょうけど、安倍晋三とは没落していく国家にありがちな権力者であり、かつそれを支持する人たちは、没落国家にありがちな国民なんでしょう。

 だから彼らは安倍晋三やその政権と反社会勢力との結びつきさえ直視できない。

 そうそう、格差、というより階級を固定しようとする心理や行動は、デヴィッド・ハーヴェイ流の定義による新自由主義そのものですよね。

 この間、どの政党にも帰依しようとしない私のようなあり方は、佐高信と同じで「新自由主義」だ、とのコメントを寄越してきた人がいましたが、その人と私とでは「新自由主義」の定義が違うようです。コメント主は「にっしー」と名乗る人ですが。

 当該のコメントをもらったときには、コメント欄で少し嫌味を書くに留めておいたので、ここでエントリ本文に明記しておきます。

マスメディアが「ローマ法王」の名称を「ローマ教皇」に変更していた

 迂闊にも今まで気づかなかった。

 

 テレビをつけてTBSのnews23を見たら、従来の「ローマ法王」が「ローマ教皇」と報じられていた。女川原発の再稼働に向けた審査の「合格」と、原発反対を表明したローマ教皇とを対比したニュースだった。

 えっ、TBS、というよりマスメディアが「ローマ教皇」って言ってるのか、と今頃気づいた次第。中学か高校の世界史では「教皇」と習ったが、新聞やテレビは「法王」って言ってるんだよなあ、と初めて意識してからン十年、ついにメディアの呼び方が変わったのだった。

 さっそくネット検索をかけて、下記記事を見つけた。

 

https://www.j-cast.com/2019/11/22373392.html?p=all

 

ローマ法王」が「ローマ教皇」に変更 政府発表で割れるメディアの対応

 
 

   「ローマ法王」と「ローマ教皇」が混在してきたローマ・カトリック教会トップの表記について、外務省が2019年11月20日、「教皇」を使用すると発表した。

    日本のカトリック教会を統括するカトリック中央協議会は「教皇」を使用するように求めてきたが、政府やメディアでは「法王」が主流だった。現時点では、メディアの対応は割れている。

 

「『教える』という字のほうが、教皇の職務をよく表わす」

   「教皇」の使用は、11月23日から26日にかけて予定されているフランシスコ教皇の来日を機に決まった。外務省の大鷹正人外務報道官は記者会見で、変更の理由を(1)カトリック関係者をはじめ、一般に「教皇」という呼称を用いる例が非常に多く見られる(2)日本政府の一般的な呼称として「教皇」を使用する場合、バチカン側として問題ないことが確認できた、などと説明している。

   フランシスコ教皇バチカン国家元首でもある。日本とバチカンは1942年に国交を樹立し、終戦後一時途絶したものの、1952年に再開している。当時、「Apostolic Nunciature to Japan」が「駐日ローマ法王庁大使館」と訳され、「法王」と「教皇」が混在してきたが、カトリック中央協議会のウェブサイトによると、カトリック教会としては1981年のヨハネ・パウロ2世の来日を機に、「教皇」に統一することにした。「『教える』という字のほうが、教皇の職務をよく表わす」からだ。

 

駐日ローマ法王庁大使館とバチカンは名称変更求めていない

    すでに削除されているが、協議会のウェブサイトには、かつてこんな文言もあった。

「日本政府に登録した国名は、実際に政変が起きて国名が変わるなどしない限り、変更できないのだそうです。こうしていまでも『法王』と『教皇』が混用されているのです。皆様には、『教皇』を使っていただくよう、お願いする次第です」

    ただ、この「ローマ法王庁」の名称問題が18年2月の衆院予算委員会で取り上げられ、河野太郎外相(当時)が

「直ちに駐日ローマ法王庁の大使並びに大使館及びバチカンに問合せをいたしましたが、いずれからも名称変更を求めていないという御返答でございました」

と答弁。15年に黒海沿岸にある国「グルジア」の呼び名を「ジョージア」に改めたことを引きあいに、希望があれば呼称を変更する可能性に言及していた。

「いずれの大使館からも名称変更の要請がありましたときには、外務省としてしっかり対応をする」

    政府が「教皇」の使用を決めたことで、メディアも歩調を合わせつつある。例えば朝日新聞は11月20日から22日にかけて広島県版で「ローマ法王 広島に」と題した連載を掲載したが、最終回の22日のタイトルだけ「ローマ教皇 広島に」。最後に「法王の表記を『教皇』に改めました」という注意書きが入った。11月22日夕方の時点では、朝日以外にも毎日、共同、時事、NHKが「教皇」とする一方で、読売は「法王」、日経は「ローマ教皇(法王)」とし、産経はウェブ版で「『ローマ教皇』に表記を変更します」との「おことわり」を掲載している。

 

(JCASTニュースより)

 

 政府の表記(呼称)変更にメディアが合わせていたのだった。

 私は新聞記事では気づかず、テレビで初めて気づいた。「ローマ教皇(法王)」と表記しているという日経の記事も職場で読んだはずだが、それでも気づかなかった。小川彩佳キャスターの音声に接したせいだろうか。

 なお上記記事は22日付だが、ネットで調べたら読売も「ローマ教皇」の表記に切り替えていた。どうやら単に切り替えが遅れただけのようだ。読売球団の日本シリーズ4連敗といい、このところ「読売」の鈍くささが目立つ。

 まあ今頃気づいた私は読売よりもっと鈍くさいわけだが。

共同通信世論調査によると、「桜を見る会」に関する安倍晋三の発言を「信頼できない」けれども内閣を支持する人が17%以上いる(呆)

 今朝、一番共感したツイートは下記。

 

 

 まったくだ。

 

 上記ツイートからリンクされた東京新聞の記事を以下に示す。

 

桜を見る会 首相不信69% 内閣支持率48%に下落 共同通信世論調査

 

 共同通信社が二十三、二十四両日に実施した全国電世論調査によると、安倍内閣の支持率は48・7%で、十月の前回調査から5・4ポイント減った。不支持率は38・1%。公費による首相主催の「桜を見る会」に関する安倍晋三首相の発言を「信頼できない」との回答は69・2%に上り、「信頼できる」は21・4%にとどまった。

 桜を見る会に首相の地元支援者が多数招待されていたのは「問題だと思う」は59・9%で、「問題だとは思わない」は35・0%。桜を見る会を「廃止した方がよい」との答えは64・7%に達し、「続けた方がよい」の26・9%を上回った。

 日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の失効回避を「評価する」は66・2%、「評価しない」は21・5%だった。首相の下での改憲に反対は49・2%で、賛成の37・9%を上回った。

 文部科学省が導入を予定する大学入学共通テストの国語と数学の記述式問題に、反対が31・4%、賛成は18・3%。「どちらとも言えない」は47・8%だった。

 二〇二〇年東京五輪のマラソン競歩の札幌開催を「評価する」は43・4%、「評価しない」は50・6%だった。

 

東京新聞 2019年11月25日朝刊)

 

出典:https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201911/CK2019112502000130.html

 

 「桜を見る会 首相不信」の69%と「内閣支持」の48%を足すと117%になる。つまり、「桜を見る会 首相不信」と「内閣支持」の両方を選んだ人が、17%以上いたことになる*1

 「ニッポンジン」よ、恥を知れ。

*1:桜を見る会」に関する安倍晋三の発言を「信頼する」けれども内閣は支持しない人がいたこともあり得るから、これを考慮すると「桜を見る会 首相不信」と「内閣支持」の両方を選んだ人の比率はさらに増える。

高知県知事選、「野党共闘」の共産党系候補が「安倍・菅系」官僚上がりの自公候補に22ポイント差をつけられて完敗

 高知県知事選は「野党共闘」の共産党系候補の完敗に終わった。投票率の47.67%は過去二番目に低く、当選した「安倍・菅系」にして官僚上がりの自公推薦候補と「野党共闘」候補の得票率の比は61:39で、22ポイントの大差がついた。

 沖縄を除けば全国でもっとも共産党の強い高知で、「野党共闘」で共産党系候補を立ててのこの結果。今春、全国でもっとも「野党共闘」を構成する4党(立民・民民・共産・社民)への支持総計が少ない大阪での参院補選の惨敗を思い出せば、他の自治体での首長選挙は、高知県知事選と参院大阪12区補選の中間の結果となるであろうことは、火を見るよりも明らかだ。

 現状では、保守票を割るような候補を立てない限り、「野党共闘」は首長選では勝てない。そのことを改めて示した選挙結果だ。

 なお、この記事で私は何も「野党共闘」は自公が推薦する候補の対抗馬として保守系候補を立てよ、などと言っているのではない。現状認識を示したまで。