kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤマシンたちとネトウヨたちの黄昏

 この週末は、新型コロナウイルス対応で、例によって危機管理能力の驚くべき低さを露呈した悪夢のような安倍晋三政権を支持するネトウヨあるいは「安倍信者」と、極右にして元「希望の党」候補者を次期衆院選候補内定者として次々と選抜した元号政党の代表を信奉するヤマシンこと「山本太郎信者」の混迷がやたらと目立っている。

 安倍晋三山本太郎の両方に関連する件を挙げると、3年前の毎日新聞世論調査を直近の世論調査と間違えて拡散したヤマシンがいた。

 

 

 リンクされているのは2017年7月の毎日新聞世論調査記事で、この月の初めに行われた東京都議選自民党小池百合子率いる「都民ファ□ストの会」に惨敗した半月後に行われたものだ。

 この時の安倍内閣の支持率低下を私は「悪い支持率低下」だと評したことをよく覚えている。なぜそう評したかというと、安倍晋三よりももっと悪質な小池百合子に対する期待が安倍内閣支持率を押し下げたものに過ぎなかったからだ。当時の小池人気は特に東京ですさまじく、現在では立憲民主党を支持しているような、私の用語では「都会保守」にあたる人たちを「ワクワク」させていた。私は、小池は極右にして新自由主義者だから、必ずや民主党内の「リベラル派」たちを排除するぞ、とこの年8月2日付の記事*1で予言したが、当時そんな警告に耳を傾けてくれる人などごく少数だった。

 当時の安倍は、前年夏に衆参同日選挙を行わず、「衆議院の解散」という、一般には内閣総理大臣の専権事項だと思われている*2衆院解散という切り札を残していたため、小池百合子の国政再参入の態勢が整わない次期に衆議院解散総選挙を行う手段に訴えた。すると、その前後に民主党代表選で枝野幸男を破ったばかりの前原誠司小沢一郎が小池新党として結成された「希望の党」に合流したり、私の予想通り小池に「排除」された民主党議員たちが立憲民主党を結党するなどの動きが矢継ぎ早に行われたあげく、衆院選では自公の圧勝、立民の躍進、希望の党の大失速という結果になり、小池人気は急速にしぼんだ一方、安倍内閣の支持率がV字回復したのだった。

 そんな激動の時期を控えた時に行われた世論調査を、「希望の党の再来」の元号政党代表を信奉するヤマシンが、現在の世論調査と間違えて拡散したことは、なんとも皮肉なめぐり合わせだ。

 また、ヤマシンの一人と認定される菅野完が、山本太郎を擁護しつつ、山本の取り巻きであると推測される斎藤まさしらを批判するツイートを発信したが、その菅野を批判したツイートを以下に示す。

 

 

 この件に関してはこの批判が正しい。菅野完のツイートからは、山本太郎に対する忖度が感じられる。こういう態度が山本太郎をダメにするのだ。

 ただ、枝野幸男もまた、上記菅野完と同様の論法で支持者や「信者」たちから「忖度」されがちな政治家ではないかという心証を私は持っている。

 

 ネトウヨ及び「安倍信者」の混迷に関しては、産経新聞が出してきた「ANAの領収証」がその真偽を疑われている一件を挙げておく。この件はくどくど書くのも面倒なので、この件を批評したツイートを1件挙げておくにとどめる。

 

 

 しかし、上記3件はいずれもヤマシンやネトウヨの黄昏を表すものではないか。ヤマシン(あるいは少し前までのオザシン)的なものもネトウヨ的なものも、ともに根強く生き残り続けることは間違いないが、少なくとも彼らが信奉する「希望の党の再来」たる山本元号党と安倍政権は、ともにもう先は長くないという強い予感を持つ。

*1:https://kojitaken.hatenablog.com/entry/20170802/1501632632

*2:私は7条解散は違憲ではないかと疑っている。憲法学者たちの主流の解釈ではないようだが。

山本太郎と山本元号党(=希望の党の再来)の迷走を招いたものとは

 下記に木下ちがや(こたつぬこ)氏のツイートを示すが、安倍晋三山本太郎の2人が「忖度」に支えられた偶像だ、とは私も最近よく思うことだ。

 

 

 このうち山本太郎への「忖度」は、小沢一郎の取り巻きや「小沢信者」(オザシン)たちによる小沢一郎への「忖度」がルーツになっている。2011年とか12年頃、「ソンタクズ」という政治系掲示板などでの隠語があったが、これは小沢を忖度する小沢の取り巻きやオザシンを揶揄する言葉だった。

 ただ、小沢一郎安倍晋三が自律的に行動しているのに対して、山本太郎の場合は一部の側近にいいように操られているのではないかと思う。そのことも木下氏は指摘している。

 

 

 ここで木下氏が言っているのは斎藤まさしのことだろう。私は斎藤氏についてはよく知らないが、山本太郎のような人を利用して一旗揚げようと考える人たちが次々とすり寄ってきて、一部はうまい具合にブレーンに加わったことは間違いない。その代表格が陰謀論者・中田安彦だ。エコノミスト植草一秀の影響がどれほどあるかは知らない。おそらく一定の影響力はあるものの、斎藤・中田両氏ほど大きな力は持っていないのではないか。他にも、山本太郎にすり寄ろうとする怪しげな人たちが少なからずいて、そのうちの一定の人たちが山本太郎への影響力を持っていると思われる。田中龍作などは外部のシンパとして宣伝しているに過ぎまい。

 いずれにせよ、民主的な党規約を持たずに党代表の独裁条項を持つ山本元号党が、多くの支持者やシンパ、あるいは「信者」たちの想像もしくは妄想とは異なり、同党が「賢い山本太郎が自律的に善政を敷く」理想郷などでは全くなく、一部の取り巻きが山本を思うがままに操る「寡頭制」になっていることは絶対に間違いないと断言できる。これが山本元号党の危険性の核心部だ。なぜこのことを理解できない人たちが多いのだろうか。不思議でならない。

 あともう一つ、昨年の参院選で見られた「当事者主義」という山本元号党のコンセプト(これには当時、私も一定の、というよりかなり高い評価を与えたものだ)がすっかり影を潜めていることも指摘しておかなければならない。神子島慶洋氏が下記ツイートで指摘する通りだ。

 

 

 神子島氏の下記ブログ記事も面白い。

 

ameblo.jp

 

 以下、氏のブログ記事を引用する。

 

 れいわ新選組山本太郎代表が、衆院愛知10区に安井美沙子氏を擁立することを発表した。安井氏もまた希望の党から出馬した経歴があり、これでれいわの希望系候補予定者は3人目になる。

 
 2017衆院選希望の党から出馬した候補者のなかには、党首の決定だからやむを得ず出馬した人も少なからずいたように思う。
 しかし安井氏の場合、民主党時代には「チャーターメンバー」として希望入りした長島昭久氏のグループに所属していたのだから、どちらかというと進んで入った人物だったのではないか。実際、あいちトリエンナーレの件では攻撃する側に回っていたようなので、極右色が強い人物と推察される。
 
 これは、同じくれいわ候補予定者に内定した櫛渕真里氏についてもいえる。櫛渕氏は改憲派で、2017年衆院選のアンケートで9条改正に賛成している。
 もちろん、改憲派だから極右と決めつけるわけにはいかないかもしれない。とはいえ、櫛渕氏は2017年衆院選で千葉3区に擁立され、立憲民主党候補への「刺客」の役割をはたしたのだから、その立ち位置は推して知るべしだろう。
 
 同じく希望系の太田和美氏は思想云々よりも、当選できるならどんな政党からでも良いといった節操のなさが目立つ。
 その太田氏は2012衆院選では小沢一郎率いる日本未来の党から出馬したが、れいわ新選組もだんだん未来の党に性質が似てきたような印象すら受ける。
 
 昨年の参院選では、れいわはそれなりに説得力のある候補者を選んでいたと感じていた。元派遣社員にコンビニオーナー、難病患者と、政党色の薄い「声なき声」の代弁者といった性質の候補者を揃えていた。
 それが一転して、次期衆院選の候補予定者には第3極に出自のある人物が目立ち、れいわの左派的政策との整合性に疑問が出てくる。
 
 山本氏は100人以上擁立すると宣言しているだけに、やはり未来の党との共通点が感じられる。れいわが、未来の党の再来になりそうに思われてならない。
 あるいはひょっとすると、未来どころか希望の党の再来なのかもしれない。
 

 

 ひょっとするとどころか、このところ私はずっと「ああ、山本元号党は『希望の党の再来』になったな」と思っていたところだったので、上記ブログ記事の最後の一文には「わが意を得たり」の思いだった。

 

 安井美沙子なんて人を私は全然知らなかったが、民主党時代から「国軸の会」という名の長島昭久のグループに入り、極右政治家として鳴らした人らしい。そんな人を擁立するのが山本太郎だ。これに小池百合子は拍手喝采するのか、それとも憮然とするのか。

 擁立した候補といい、野党に対立候補をぶつける手法といい、山本元号党は、完全に2012年の衆院選における日本未来の党と2017年衆院選における希望の党の両党の再来だ。この両方に関与していたのが小沢一郎であることはいうまでもない。そう、山本太郎に強い影響力を与えている人間として小沢一郎の名前も上げておかなければならない。今回の衆院選候補予定者の人選に「小沢の影」を見ることは容易であり、このブログにもそれを指摘するコメントをいくつかいただいている。

 下記記事(2/18)のコメント欄より。 

kojitaken.hatenablog.com

 

 id:Jiyuuniiwasate

候補者を見る限り、この党の運営には小沢一郎の意向が働いているとみていい。
今後選挙が行われた場合、立憲民主党はともかく、
小沢が所属する国民民主党とは何らかの選挙調整をするだろう。
要は、小沢遊撃隊だ。

 

 また、下記記事(2/20)のコメント欄より。

kojitaken.hatenablog.com

 

 ならぽん

太郎新党のブレーン=鳩山&植草&黒川敦彦&壷井須美子知って「旧民主党焼き直し」「小沢臭」感じましたが。公認候補見て(どうやら)太郎新党にも野党共闘同様に小沢一郎が絡んでる気が?して来ました😨✋😵✋😣😱

 

 その通りで、小沢は「野党共闘」と山本元号党の二股かけている。これはいつもの小沢の手口であって、希望の党の騒動の時にも、小沢は明らかに関与しながら、小池百合子に切られるやちゃっかり「野党共闘」側に復帰して野党各党の選挙協力を取り付け、楽々と選挙区(新岩手3区)で当選した。古くは2012年に小沢が橋下徹石原慎太郎の二股をかけたところ、それを石原に知られてしまい、怒った石原が橋下と手を組んでしまったこともあった。この件を暴露したのは、確か佐高信と故岸井成格の対談だったはずだ。

 最後に、現在の山本元号党の惨状について、ひところ「山本太郎がおかしな言動をとったらそれをきっちり批判する」と公言していた人たちが現在沈黙を続けていることを厳しく論難しておく。彼らが山本太郎と彼の政党をスポイルしているとしか言いようがない。

 結局彼らは2012年の「日本未来の党」の失敗の総括がまだ全然できていないのだ。総括ができていないのは、あの総選挙で日本未来の党と潰し合いを演じた当時の民主党主流派とその支持者たちも同様だ。小沢系・反小沢系を問わず、民主党政権時代の失敗の総括ができていないことが現在の惨状を招いている。

山本元号党の衆院選愛知10区候補内定者・安井美沙子は「表現の自由」に挑戦する極右人士か

 山本元号党の正体は「旧『希望の党』候補者を中心とした民主・民進・維新残党の寄せ集め」でしかないのではなかろうか。彼らを中田安彦が陰謀理論で、斎藤まさしがアジテーションで動かす。彼らが立てる衆院選候補にはゴールドマンサックスの元社員(かつて橋下徹に『維新のホープ』と宣伝された人物)や、以前自由党にいた鈴木麻理子(元「日本のこころ」)を思い出させる極右もいる。山本元号党の次期衆院選愛知10区候補に内定したという安井美沙子という人もかなりの極右らしい。

 

 

 そもそも愛知の旧民主党には民社党の流れをくむ右翼が多く、名古屋市長の河村たかしも確かそうだったのではないか。そして河村はかつて小沢一郎と昵懇の間柄で、当時オザシン(「小沢信者」)たちに熱狂的に支持されていたし、去年にもあいちトリエンナーレの一件でボコボコに叩かれて愚痴をこぼしていた河村を沖縄県知事玉城デニーが慰めてやったとかいうふざけた話を聞いた。安井という人もその系列なのか。

 安井美沙子の公式サイト(http://nekoyasui.jp/)より。

 

ご挨拶

先の衆院選で惜敗して以降、多くの皆様にご心配頂きながら今まで何とか活動を続けてまいりましたが、この度「れいわ新選組 次期衆院選愛知10区 公認候補予定者」に内定致しました。これまでのお支えに心より感謝申し上げ、ご報告致します。

私は、2010年から6年間、参議院議員を務めた後、一念発起して衆議院への鞍替えを決断し、2017年に愛知10区から衆院選に挑みましたが、小選挙区で次点、東海ブロックでも次点に終わり落選してしまいました。その後も捲土重来を期して活動を続け、古巣の民主党の流れを汲む国民民主党に入るつもりでおりましたが、愛知10区では国民民主党衆院選候補者を立てないという決定を受け叶いませんでした。その後、今日まで無所属で活動を続けてきましたが、この度、れいわ新選組に御縁を頂き、熟慮の末、新しい一歩を踏み出すことに致しました。2017年の衆院選で頂いた66,560票の重みをしっかりと受け止めながら、皆様の思いを形にすべく邁進する所存です。

れいわ新選組は出来たばかりの新しい政党です。巷間、「左派ポピュリズム」などと喧伝されていますが、右でも左でもない、イデオロギーの政治とは無縁の、市民のための市民による政党として期待を寄せています。これからは私自身がメンバーの一人として、皆さんと一緒に時代に合った新しい政治のうねりを生み出していきたいと思っております。より一層のご支援・ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

2020年2月吉日
参議院議員 安井美沙子

 

 山本元号党自体がいわゆる「『右』も『左』もない」無定見な陰謀論政党であることは間違いないが、安井自身は紛れもなく「『表現の自由』に挑戦する」極右だろう。さすがは元号を党名に掲げる政党が公認する人だけのことはある。

 こんな人も、そしてこんな人を衆院選の候補に内定する政党も、ともに1ミリたりとも信用できない。

 騙されてはならない。

嘘つきは総理大臣の始まり

 タイトルの件、子どもたちが呆れてるんじゃなかろうかと思う今日この頃だが、中高年男性に多いといわれる安倍内閣を支持するお父さん、お爺さん方は、そんなご自身のあり方を、お子さんやお孫さんたちと接する時の態度とどう整合させておられるのだろうか。不思議でならない。

 今日は「女性自身」の記事のご紹介。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

 以下引用する。

 

安倍首相答弁を否定 ANAホテル賞賛される日本の“おかしさ”

2/18(火) 20:05配信

ANAホテルが最高すぎる。政府に忖度せず正しい態度を貫いた。好感度がグッと上がった》
ANAホテル素晴らしい\(^o^)/ ANAホテル最高\(^o^)/》

いまツイッター上ではANAインターコンチネンタルホテル東京(東京・赤坂)への称賛の声が高まっている。ことの発端は2月17日、衆議院予算委員会での立憲民主党辻元清美議員(59)の質問だった。

かねてから「桜を見る会」の“前夜祭”において、「明細書は貰っていない。会費は参加者ひとりひとりが支払いそのままホテルに渡った。ホテル側があて名が空欄の領収書を発行した」と主張してきた安倍晋三首相(65)。

だが、「桜を見る会」前夜祭が3回にわたって開催されたANAホテルに辻元議員が問い合わせたところ、「(2013年以降の7年間)見積書や明細書を主催者側に発行しないケースはなかった」「代金は主催者からまとめてお支払いいただく」「あて名が空欄の領収書の発行をすることはない」などと、これまでの安倍首相の答弁とは真っ向から否定する返答があったという。

辻元議員の求めに応じ、国会の休憩中にANAホテル側に確認したという安倍首相は「事務所がホテルに確認したところ、辻元議員にはあくまで一般論で答えたもの。個別の案件については“営業の秘密”に関わるため、含まれていないとのことだった」と、例外がある旨を主張したのだが……。

その後のマスコミ各社の問い合わせに対し、ANAホテルは「“営業の秘密”と申し上げた事実はない」「一般論として答えたと説明したが、例外があったとはお答えしていない」と首相の答弁を否定してしまったのだ。これに対して冒頭のように賞賛の声が相次いだ。さらに、18日のお昼前、朝日新聞が、匿名の自民党幹部が「ANAホテルもう使わない」と語ったことが報じると……。

《みんなANAホテルを使おう!》
自民党の逆恨みが酷い。最初から嘘つくなってことだ》

ホテルへの応援コメントと自民党を非難する声であふれた。「ANAホテル」はツイッターのトレンドワード入りしたが、一方でこんな声も……。

《ただ真実をありのままに語っただけで、これだけ毀誉褒貶があるというのが異常。本来なら当たり前のことなのだから。いかに日本がおかしくなっているかがわかる》

第2次安倍政権になって、首相の発言にあわせて、公文書が書き換えられたり、証言者が口をつぐんだり、閣僚や官僚がおかしな日本語を話したりする姿を、我々国民はあまりにも頻繁に目撃させられてきた。“正直に答える”、そんな当たり前のことを称賛せずにはいられないほどに、この国の常識は壊されてしまったのかもしれない。

(女性自身より)

 

出典:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200218-00010009-jisin-pol

 

 最近になってようやく「安倍政権は長いだけで何もやっていない」という政権評が定着しつつあるように見えるが、何もやっていないどころではない。この国をぶち壊し続けているというのが私の意見だ。

 安倍内閣が終わったところで「崩壊の時代」が終わるかどうかは疑わしいが、少なくとも安倍が辞めなければこの国の崩壊に歯止めがかからないことは確かだ。一日も早く安倍を辞めさせなければならない。

 

山本元号党、元ゴールドマンサックス社員や元希望の党候補者らを衆院選1次公認候補として発表(呆)

 山本太郎が代表を務める、党名に現元号(この日記では禁句としている)を冠した政党が次期衆院選の第1次公認候補7人を発表した。以下日経新聞より。

 

www.nikkei.com

 

れいわ新選組衆院選1次公認を発表

2020/2/17 18:00
  

 

れいわ新選組は17日、次期衆院選の第1次公認13人のうち、首都圏で出馬予定の7人を発表した。残りの候補者は各地域で順次発表する。次期衆院選で100~131人の公認候補を擁立する方針で、全国で11ある比例代表ブロックごとに擁立目標を掲げる。山本太郎代表は記者会見で「野党の中で一定の影響力を握るため2ケタに議席を乗せたい」と語った。

立憲民主党などとの選挙協力に向け、消費税率の5%への引き下げを共通政策にすえるよう求めた。結論時期が遅くなれば候補者調整は難しくなるとの認識も示した。

公認候補は次の通り。(「元」は元職。表記なしは新人。敬称略)

【埼玉】2区 田島剛

【千葉】8区 太田和美(元)▽9区 三井義文

【東京】2区 北村造▽8区 辻村千尋▽10区 渡辺照子▽22区 櫛渕万里(元)

日本経済新聞より)

 

出典:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55726140X10C20A2PP8000/

 

 私は、ここ最近山本太郎が発してきた独善的な言葉や、まともな支持者の多くが退散してしまって「信者」(以下ヤマシン=「山本太郎信者」)ばかりが目立つようになった支持層から推測して、ろくな候補者が出ないだろうと予想していたのだが、その通りの顔ぶれになった。以下、ヤマシンが運営していると思われるブログ記事より。

 

blog.goo.ne.jp

 

 以下、上記記事に書かれた候補者のプロフィールを引用する。

 

千葉9区 三井よしふみ 元銀行員・元セブンイレブン・オーナー #比例南関東ブロック #千葉9区


千葉8区 太田かずみ元衆議院議員 #比例南関東ブロック #千葉8区


埼玉2区 田島つよし 元K-1選手(オランダボスジム所属)・スポーツジム経営 #比例北関東ブロック #埼玉2区

東京2区 北村イタル 元 ゴールドマン・サックス証券 マーチャント・バンキング部門

現 不動産投資会社 シニア ヴァイス プレジデント#比例東京ブロック #東京2区(辻清人(自民)前回、自民、立憲、希望)


 
東京22区 くしぶち万里 元衆議院議員 #比例東京ブロック #東京22区 


東京8区 辻村ちひろ(男) 元環境保護NGO職員 #比例東京ブロック #東京8区 

 

東京10区 渡辺てる子  #比例東京ブロック #東京10区

 

 東京2区の候補者なんか元ゴールドマンサックスの社員で、ブログ主も、

北村イタル氏(北村造氏)は元維新の党から出馬された方みたいですね。

 と認めている。

 また、太田和美は2006年に小沢一郎民主党代表に就任した直後に行われた衆院千葉7区補選で奇跡の逆転当選を果たし、その後小沢が破竹の怪進撃を始めるきっかけになった人物だが、太田本人は2012年衆院選日本未来の党)と2013年の参院選(生活の党)で連敗したあと、2014年衆院選に維新の党から立候補して比例復活で当選した。しかし前回2017年の衆院選では希望の党から立候補して落選した。

 東京22区の櫛淵万里も前回希望の党から立候補して落選した。

 要するに、維新の党だの希望の党だのといった右翼新自由主義系の政党から立候補した経験者がやたらと目立つ顔ぶれになっているのだ。東京22区の櫛淵万里も前回希望の党から立候補して落選した。

 最近山本太郎批判の先陣を切っているのはこたつぬこ(木下ちがや)氏だから、氏のツイートをいくつか参照して今回の山本元号党の候補者を概観してみる。

 

 

 なるほどねえ。だから昨年春、突如山本太郎立憲民主党(以下立民)に喧嘩を売り始めたのか。今では信じられないだろうが、私がよく覚えているのは、自由党が国民民主党(以下民民)に合流すると決まった時、「山本太郎さんは本当に民民に行くんだろうか。立民に行くんじゃないか」とツイートしていた支持者がいた。もちろん当時からオザシン(「小沢信者」)から流れてきた山本支持者は反立民でいきり立っていたが、山本は後者をコアな支持者として選んだわけだ。

 

 

 ああ、昨年亡くなった北村肇の息子か。北村肇は、元サンデー毎日編集長を経て週刊金曜日編集長となり、2015年に辺見庸を激怒させた人だ。

 

 

 まあ山本元号党自体が山本太郎が独裁する陰謀論政党だから支持者個々人の得票なんてそんなものだろう。ある程度知名度のある安冨歩でさえ8632票しか得票できなかった。

 最近の山本は、ウリだったはずの経済政策でも、年金制度を廃止せよなどというトンデモな主張を街宣でかますなど、すっかりおかしくなっているらしい。下記記事に先日いただいたコメントより。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 杉山真大 (id:mtcedar)

 

というか、山本太郎「貰える額が少なくなるような年金制度は廃止して、今まで支払った分は全てお返しした上で、生活保護を拡充した"生存保障"を税と国債で賄うシステムを作ろうと思ってます」なんて言ってるんですね。年金を払い損とか言われてる若者の俗耳には入り易いでしょうけど、幾ら何でもとしか思えませんよ。
https://youtu.be/hBLh1IoI7IQ

 

 いったいどこのネオリベ新自由主義)野郎の発言かと思わせるが、今回、山本元号党が元ゴールドマンサックスにして維新の党の候補者を経験した人物を第1次公認候補として発表したことと、見事に平仄が合う。

 山本元号党は、党名に元号を関していることから政治思想的には保守または右翼だと従来から認定してきたが、その一方で経済左派の政党でもあるとずっと思ってきた。しかし、その認識も改めなければならないようだ。政治思想上も経済政策上も無定見の政党だと断定せざるを得ない。党の特徴と認められるのは、山本太郎とその取り巻き(斎藤まさしや中田安彦)らによる寡頭制と、どうにも救い難い陰謀論体質の2つだけ。これでは全く支持するに値しない。

 山本太郎は顔を洗って出直せ。

 

クルーズ船の新型コロナウイルス感染者、日本人11人を含む19人が重症に

 クルーズ船でウイルスを「培養」したも同然の閉じ込め(それは首相・安倍晋三の指示によりなされた)によって起きている事態は、いよいよ深刻さの度を増してきた。

 

 

  クルーズ船内の重症者が、日本人11人を含む19人。これは国内的にも国際的にも大変な事態だ。アメリカに続いて、イタリアなども乗客に含まれた自国民の救出に腰を上げようとしているという。

 また、習近平は遅まきながらも新型コロナウイルス対策の初動の遅れを認めたという。

 ひとり安倍晋三だけが「僕ちゃん、正しい」の姿勢を崩していないため、日本政府の対応は遅れる一方だ。

 ふざけるな。

 一刻も早くこの勘違い野郎を政権の座から降ろして、つまり安倍内閣を総辞職させて、ウイルス対応に全力投球できる暫定政権を立ち上げよ。

共同通信調査で安倍内閣支持率が前月比8ポイント減の41%に急落

 昨日(15日)から今日にかけて行われた共同通信世論調査結果がさっそく発表されたが、安倍内閣支持率が急落した。と言ってもまだ40%は超えているのだが。以下東京新聞の記事より。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

 

内閣支持率8ポイント減り41% 共同通信電話調査、2年ぶり急落

 

 この支持率急落は「桜を見る会」の影響ではなく、新型コロナウイルスへの対応が後手後手に回っていることが誰の目にも明らかになってきたからだろう。

 安倍晋三は現在もま だノーテンキもいいところで、予防策として「人込みを避ける」などと言って、お友達の百田尚樹にまで苦言を呈されたり*1、「ワクチンが開発されるまで何とか乗り切ろう」などと悠長なことを言って共産党小池晃にツイートで呆れられたりしている*2

 これまでにも水害が起きた時の対応などで、安倍政権の危機管理能力の低さはよく知られているが、今回は特にひどい。金がかかるからと言って民間検査キットの導入を見送る*3など、これほど危機管理能力が皆無の政権は見たことがない。安倍自身が好む表現をもじって、「悪夢のような安倍政権」と言いたくなる。

 やはり、こんな政権は内閣総辞職に追い込まなければならない。