kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

城内実の父・城内康光も元警察庁長官なのだが...

内閣官房副長官漆間巌の不気味な経歴は、ネットでも話題になっているが、ネットの「反新自由主義者」の間で人気の高い極右の元政治家である城内実の父・城内康光も15代の警察庁長官であることはあまり言われない。城内康光は警備局長出身、つまり公安からの出身だ。そして、日本最大の右翼団体である「日本会議」の代表役員の一人である。

城内実について語るとき、父親のことを持ち出すなと叫ぶ城内実信者もいる。そういう人たちには、自民党にはびこる世襲政治家たちを非難する資格はないだろう。城内実が、父親と違ってリベラルな思想信条の持ち主というならまだしも、かつて安倍晋三の腹心と言われ、現在では平沼赳夫一派を代表する人間である城内実が、自身が主張するような「中道左派」などであり得るはずがないのは当然である。城内実が、平沼赳夫と同じく、「改憲」ではだめで「自主憲法制定」でなければならないと考えていることに疑問の余地はないし、教育基本法に関しては、かつてこんな発言をしている。

私は最近教育勅語を見直すべきじゃないかと思うんです。読めば読むほど、人間として、日本人としての徳が書いてあるわけです。
私は、教育基本法がああだこうだという議論をするのであれば、教育勅語と言うのが既にあるわけですから、国会を開いて議論をしたり、有識者の意見を求めるというのも、税金の無駄遣いなんですね。

この教育勅語というものを、しっかりと教育の中に組み込めば、今の日本で起こっている、子供が親を殺したり、親が子供を殺すような、そうしたものが時の流れとともに解決していくように感じるのですがどうでしょうか。

(2006年7月7日、「日本文化チャンネル桜」における城内実の発言。情報の出所は下記の右派ブログ。
http://hepoko.blog23.fc2.com/blog-entry-207.html

城内実が、教育基本法改正に骨を折った平沼赳夫よりさらに右に位置する、究極の極右といっても良いスタンスをとる人間であることは、この発言からも明らかだ。

今後、政治が混乱し、安倍晋三が再び台頭するようなことがあれば、かつて安倍が引き立てた漆間巌とともに、城内実平沼赳夫ともども安倍のグループに復帰することは間違いないだろう(もともと、「HANA」の会という平沼、安倍、中川(酒)、麻生のグループも存在する)。病気から復帰した後、電波発言が目立って耄碌を隠せない平沼赳夫は、入閣するまで政治家を続けることはできず、次の次の選挙あたりで引退するのではないかと思うが、若い城内実安倍晋三グループの中心人物として長く活躍し続けることは間違いないのではなかろうか。

そして、城内のような右翼が「反新自由主義」を唱える時、彼の立場が「国家社会主義」になることは火を見るより明らかだと私は考えている。

それでも、皆さまは城内実を支持しますか?