kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

3年前と変わらぬ朝日新聞の「経済極右」ぶり

朝日新聞には「経済極右」という言葉がふさわしい。ちょうど、産経新聞に「政治思想極右」という言葉がふさわしいのと同じように。

2002年10月26日付で、「『竹中いじめ』の無責任」と題した社説を掲載した朝日新聞。きわめつきは、郵政総選挙の投開票日、2005年9月11日付の社説だった。

小泉首相はこれまで見たこともない型の指導者だ。(中略)単純だが響きのいいフレーズの繰り返しは、音楽のように、聴く人の気分を高揚させる。

朝日新聞 2005年9月11日付社説より)


表裏どちらかのブログで前にも書いたかもしれないが、私は前夜(2005年9月10日)、意識がなくなるほど酒を飲んで、泥酔して路上でしばらく寝てしまった。この夜の外気温は高かった。目を覚まし、市の中心部からかなり離れた自宅まで歩いて帰り着いた時には頭がガンガンしていたが、空はもうかなり明るく、新聞はすでに届けられていて、もうろうとした頭で読んだのがこの社説だった。

それ以前から小泉改革を支持し、自民党内からもバッシングを受けていた竹中平蔵を弁護する社説をしばしば朝日新聞が掲載していたことは重々承知していたが、それにしても何という社説だろうと思い、これには反語的意味が込められているのではないかと何度も読み直したが、そうではなさそうだった。

あの郵政総選挙がなければ、私がブログを開設することはなかっただろう。そして、ブログ開設後はしばしば朝日新聞の「経済右派」ぶりを批判するようになった。

実は、朝日新聞が「経済極右」だとして批判した記事は、3年前にも書いたことがある。

「経済極右」の朝日新聞がネオリベのスタンスから福田康夫を攻撃 - kojitakenの日記


このエントリから引用したのが、「朝日が新自由主義のスタンスから福田攻撃 : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)」 だった。

最近よく思うのは、菅直人政権は、福田康夫政権との類似点が多い政権であることだ。福田康夫元首相にも、緊縮財政に傾きがちな欠点があった。しかし、その福田政権をさらに経済軸上の「右」側から批判したのが朝日新聞だった。だから、朝日新聞を形容する言葉として「経済極右」を用いたのである(記事にはそこまで理由を詳しく書かず、レッテルを貼る形にしたけれど)。

あの頃から朝日新聞は変わっていない。否、一段とひどくなった。