kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「財政再建のための消費税増税」の可否のみを問う狂った読売新聞

私が運営するブログの方針として、毎日新聞の「えらぼーと」は大いに活用するが、読売新聞の「日本版ボートマッチ」は極力取り上げないことにしている。今回も、読売がボートマッチをやっていることは知っていたが、見てもいなかった。

しかし、下記ブログ記事によって読売がトンデモ設問をしていたことを知った。


ニコブログ あなたの考えに近い政党は?「日本版ボートマッチ」正式版


ブログ主のコメントを添えて紹介する。

2 新しいエネルギー源 「化石燃料に代わる新しいエネルギー源として、太陽光など自然エネルギーに加え、原子力エネルギーも利用すべきである」


新しいエネルギー源として、太陽光など自然エネルギーを利用することは賛成で、原子力発電には反対の人はどう回答すればいいのでしょうか。原発もウランという化石燃料を使うことには変わらないんですけどね。設問の設定が良くないと思います。


7 財政再建のための消費税増税 「財政再建のためには消費税の増税もやむを得ない」


質問を「財政再建のためには消費税の増税もやむを得ない」などに差し替えた、ってどういうことなのでしょうか。財政再建のため?民主党自民党も「社会保障目的」だと言ってませんでしたっけ?いつの間に「財政再建」のためになってしまったのでしょうか。仮に、「財政再建のために消費税の増税」したとして、毎年増加していく社会保障の恒久財源はどうするのでしょうか?読売新聞は消費税増税をして財政再建のために使えということなのでしょう。


読売のサイトを見に行き、私もやってみた。リンク先のブログ主・ニコさんと同様、私も自民党との距離がもっとも遠く、乱立するトンデモ政党と比較しても、政治思想面でも経済政策でもさらに「右」を行く自民党の極右化を再認識させられたが、やはりニコさんと同様に、私も上記2つの設問には呆れた。

昨日の記事*1で書いたように、毎日新聞の設問は、「法人税の減税や規制緩和による経済活性化」と「増税してでも社会保障や福祉を充実させる」の二択になっている。これを私は批判したのだが、それでも毎日新聞は「財政再建のためには消費税の増税もやむを得ない」などという恥知らずな選択肢は設けていない。ところが読売は、「財政再建のためには消費税の増税もやむを得ない」の賛否だけをきいている。

要するに、毎日新聞は「財政再建のための消費税増税など論外」というスタンスを暗に示しており、一方の読売は「財政を再建するために消費税を増税せよ、貧乏人は生かさず殺さずで十分だ」というスタンスをあからさまに示しているのである。

同じ消費税増税新聞でも、読売の方がはるかに悪質であることはいうまでもない。あの朝日新聞でさえ、「消費増税財政再建にだけ用いられるのではない」とエクスキューズしているが、読売にはそれさえない。

経済軸上の立場では、「毎日新聞=右、朝日新聞=極右、読売新聞=超絶極右」という位置づけをすべきだ。狂っている。

不買運動を起こして読売を潰さなければならない。