最近滅多に見に行かなくなった植草一秀ブログの最新のエントリより。
「ウィキペディア植草一秀」に含まれる重大虚偽情報: 植草一秀の『知られざる真実』
ここで取り上げるのは、ウィキペディア「植草一秀」の記載である。
本題から外れるが、記述の冒頭に、
「経済学者としてはケインジアンであり、好きな経済学者として挙げるのもジョン・メイナード・ケインズである。」
とあるが、ここから正しくない。2000年11月発行の『経済を見る目はこうして磨く』(日経ビジネス人文庫)に、「好きな経済学者」を記述した部分がある。ここに、
ジョン・M・ケインズ、ミルトン・フリードマン
と記述している。私の経済学研究はマネタリズムから出発している。ミルトン・フリードマン流の市場原理重視の経済学とケインズ流の裁量政策の重要性重視の経済学の双方に、尊重すべき主張が含まれているというのが、私の基本的立場である。
私のことをケインジアンと分類するのは、私の政策主張を攻撃しようとする勢力が、意図的に行ったものであり、事実に反している。
そりゃそうだ、「良い小さな政府」を理想とするケインジアンなんているはずがない。
ケインズと並べてとはいえ、植草センセがミルトン・フリードマンを尊敬していると明言したことには、皆さん大いに注目すべきだろう。
植草センセの研究がマネタリズムから出発していたことは、もちろん私は知ってたけど、小泉純一郎や竹中平蔵の「市場原理主義」をあれほど批判していたはずのozw信者たちは、全然耳を傾けなかったよね。
それを、植草センセご自身が明確に書いてくれたんだから、ある意味、「偉い!」と思うよ。
植草センセにどういう意図があるのかは知らないけど、もと学者としての最低限のプライドはあったってことだよね。少し見直したよ。