こうなるのではないかとはひそかに思っていた。
プロ野球の交流戦で、関西電力の原発を宣伝していた星野仙一率いる楽天が、読売戦4試合に全敗してパシフィックリーグ最下位に転落したのだ。
昨年の交流戦ではパシフィックリーグの6球団が1位から6位までを占め、読売リーグの6球団はすべてBクラスだった。今年もパシフィックリーグが強いけれど、昨年のようにはっきりと分かれてはいない。読売リーグの中日がAクラスに食い込んでいるし、昨日の結果によって読売も6位に浮上した。読売は、ソフトバンクとオリックスに連敗するなど決して交流戦で好調とはいえないけれど、それでもAクラスに食い込んでいるのは、ひたすら星野仙一のおかげだ。星野仙一は、身を捨てて原発推進勢力の親玉ともいえる読売を助けた。采配を一点だけ指摘すると、肩を痛めていた岩隈を交流戦開幕の読売戦に先発させたのは、明らかに無理だった。岩隈は打たせてとる投球で5回をゼロに抑えたが、あの試合でさらに肩を悪化させたようだ。しかもその試合は終盤に楽天救援陣が打たれて逆転負け。そこから楽天の読売戦4連敗が始まった。
星野は、プロ野球界において「ナベツネ人脈」に属すると見られている。ナベツネはなぜか読売監督の原辰徳を嫌っており、2002年に読売を日本一に導いた原を、翌年の不成績を理由に解任したが*1、ナベツネが無理矢理読売の監督にした堀内恒夫は2年連続Bクラスと不振で、やはり無理矢理北京五輪の日本代表監督にした星野仙一はメダルを逃した。そしてやむなく第2回WBC日本代表の監督にした原辰徳はみごと優勝を勝ち取り、読売をリーグ3連覇に導いた。私は、読売もナベツネも星野仙一も大嫌いだけれど、原辰徳は決して嫌いではない。
だから、楽天対読売といわれると「読売負けろ」と思うけれども、星野仙一対原辰徳といわれると「星野負けろ」と思う。痛し痒しというやつだ。
この状態を解消し、何より被災地のチームの監督を原発推進人間が務めているという不条理を改めるためにも、楽天球団は星野仙一の監督職を解任すべきだろう。もう何回同じことを書いたかわからないけれど。