kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

たまには小沢信者を喜ばせてやろうか

たまには小沢信者を喜ばせてやろうか。

今月の『朝まで生テレビ』は、原発問題と政局をやっていたらしい。で、視聴者に「次の首相は誰がいいか」と聞いたところ、「適当な人がいない」という答えを除けば、トップが小沢一郎、2位が菅直人だったのだという。私は、前夜(24日夜)に疲れて早く寝てしまい、番組終了直前に目が覚めたので、「そういや朝生やる日だったな」と思ってテレビをつけたら、長野智子らがこの結果を報告していて、田原総一朗が「なんで菅さんが2番なんだ」、出演者の誰かが「なんで小沢さんがトップなんだ」と叫んでいた。

よく、小沢信者が「小沢さんなら何とかしてくれそう」と言うけれども、最近は「菅さんなら原発を止めてくれそう」という意見をネットで目にするようになった。私は、小沢や菅に何とかしてもらうんじゃなくて、国民みんなが「私たちが原発を止めるんだ」という強い意志を持たない限り、原発を止めることなんかできないと思っているが、現在の政治家の中で存在感があるといえるのは、一に小沢一郎、二に菅直人だと考える人が多いのかなと思った。苦り切るしかないけれども、民主党にせよ自民党にせよろくな政治家がいないことは事実だ。

今日、テレビ朝日が「サンデーなんとか」のあとにやっている、関西などにはネットされていない極右番組に田原総一朗が出てきて(他に長妻昭が出ていた)、政局についてしゃべっていたが、いつものように自民党びいきの黒鉄ヒロシテリー伊藤菅直人を罵倒したのに対し、「不信任案を否決された自民党には何も言う資格はない」と喝破し、朝生の視聴者アンケートに言及して、「国民は菅さんをそんなに嫌っていない。一番(菅直人を)嫌っているのは自民党、その次が民主党だ」と言っていた。

田原は、街の声として菅直人を批判する人々の映像が流れたあと、「この番組はわざと菅さんの批判を選んで流しているんだろうけれど」と言って、「国民は菅さんをそんなに嫌っていない」と言い出したのだった。「朝生」では、なんで菅を支持する声が多いのかと狼狽していた田原だが、空気を読む遊泳術にはさすがに長けている。そのあたりが田原の電波芸者たるゆえんであり、原発問題についても、脱原発の流れは当然だと言わんばかりの発言をして、3月の朝生で「原発推進は当然の前提」として司会を進め、勝間和代の過激な原発擁護発言を引き出したことには頬かむりしていた。

番組では、政局話のコーナーが終わってコマーシャルに入りそうになったところで、「もうちょっと話を続けて良い」という指示が出て、急遽政局話を続けたが、そこで田原が自民党批判を始めると、いきなりコマーシャルが入った。何か、あまりに露骨な自民党応援番組ぶりに呆れてしまう。その前の小宮悦子司会の番組で公平を装いつつ、その後の全国ネットではない時間帯ではこのような極右番組を作るとは、テレビ朝日はいったいどういう神経をしているのだろうか。しかも、この極右番組には大阪のよみうりテレビがやっているたかじんの極右番組のようなエンターテインメントとしての面白さもなく、ただ不快な印象だけを与える。一方、普段は露骨に自民党を応援する田原は、電力買取法案は成立するとのご託宣を下した。自民党に反対できますか、民主党に反対できますか。田原はそう言っていた。

それにしても、菅直人にせよ小沢一郎にせよ、一番自分を嫌っている自民党と組もうとして、その都度国民の支持を失ってしまい、その結果「支持できる政治家は誰もいない」という答えが最多になるのだろうと思うが、自民党は本当に最悪だ。自民党と組むくらいなら、菅と小沢が組んだ方がまだしもマシなような気もするけれども、菅と小沢は互いに憎み合っているので、それもできない。私は、菅にせよ小沢にせよ、「脱原発」の政治家だとは間違っても思わないし、2人ともなんで「電源三法廃止」を言い出さないのかと日々イライラしている。2人とも自民党に秋波を送っては、自民党が野放図な原発擁護に走って醜態を晒すという、目を背けたくなる政局が続いている。

私は、現状「原発解散」の可能性などほとんどないと考えているのだが、自民党がいつまでも原発推進固執して突っ張ると、しまいには本当に菅直人が「原発解散」をやらかすかもしれないと思ってしまった。民意などちょっとのきっかけで劇的に変わる。2005年の「郵政解散」の時も、選挙で自民党が勝つだろうなどとは誰も思わなかった。それが、「刺客作戦」が国民にウケてしまって、あっという間に形勢が大逆転したのだった。今回だって、自民党がKYな原発への固執を続けていたら、今やったら自民党が勝つといわれている総選挙だってどうなるか全くわからない。せめて、さしてハードルの高くない買取法案の可決くらいはやって、菅直人に退陣してもらうのが自民党にとって得策だと思うのだが、どうして自民党の政治家はバカバカしい政争を止められないのだろうか。

民主党にしてもそうで、執行部だって早く菅直人に退いてもらいたいと思っているだろう。それなら買取法案を通せば良いのである。そして、8月末に民主党代表選を行い、9月には次の内閣に移行するのがすっきりしている。

ただ言えることは、「原発」は間違いなく民主党代表選の争点になるだろうということだ。

それにしても、テリー伊藤黒鉄ヒロシは電力会社から金でももらっているのだろうか。今日はたまたま長妻昭田原総一朗が出ていたから、政局話を期待して見てしまったが、普段だったらテレビを消していたところだった。それくらいテリーや黒鉄の主張はめちゃくちゃだ。