kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

村中プロ入り初完封! ヤクルト、読売に10ゲーム差

伊良部秀輝の自殺で私が思い出したのは、ヤクルトの元エース・高野光の投身自殺だった。高野は伊良部とは対照的なキャラクターだったが、高野が自殺したのは2000年、読売が「巨大戦力」で日本一になった、あの忌まわしい年だった。高野が一度でも読売のユニフォームに袖を通していたらあんなことにはならなかったのではないかと思ったものだ。

高野といえば、1986年にブロハードが逆転2ランを放って読売の優勝を阻んだ試合の勝利投手。6回表、クロマティに逆転2ランを浴びたのだが、その裏にブロハードが再度試合をひっくり返す2ランを放ち、7回からは荒木大輔が高野を救援し、読売の反撃を阻んだのだった。荒木もそうだったが、高野は読売キラーとしても鳴らした投手で、何年かにまたがって読売戦6連勝だか7連勝だかを記録していたと記憶する。その連勝は、1986年のこの試合から始まったのではなかったか。

そんなことを思い出していた今日の福島の試合は、東北地方の天気が悪かったからてっきり雨で中止かと思っていたが、行われていた。館山が昨日先発してしまって、石川も仮に日曜日に先発させるとしても中4日とローテーションが苦しい。しかも今日は読売の先発が難敵の沢村とのことだったので、中止でも良いかと思っていたのだが、ヤクルトは沢村の立ち上がりに奪った2点を、見事先発の「読売キラー」の左腕・村中恭兵が守り切り、村中はプロ入り初完封を記録したのだった。沢村はヤクルト戦に未だ勝ち星がないらしいが、沢村が先発する日に限ってヤクルトの投手陣が好投しており、単にめぐり合わせが悪いだけだろう。ともあれ、 これでヤクルトは読売戦の連敗を「2」で止め、読売に10ゲーム差をつけるとともに、今季読売戦のホームゲームで7戦全勝を記録し、早くもホームでの読売戦の勝ち越しを決めた*1。内訳は静岡4試合、神宮2試合、福島1試合で、例年読売打線に打たれまくり、負けまくっている悪印象の強い神宮球場での試合が少なかったのがラッキーだったのではないか。もっともホームの読売戦残り5試合は、すべて神宮球場で行われる。

2位、3位にいる阪神と中日が目障りだが、阪神は最下位・横浜相手に本拠地・甲子園球場で、序盤で4点をリードして楽勝ペースだった試合を追いつかれて引き分けた。中日・読売ともども、昨年までの「3強」は、今年は揃って決め手を欠いているようだ。ヤクルトの10年ぶりリーグ優勝と11年ぶりの読売戦勝ち越しへの期待が高まる。

*1:読売のホームゲームでは2勝4敗2引き分けと分が悪い。