kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

やっと出た「菅首相退陣」の新聞辞令だが...

今朝(10日)の朝日新聞一面トップは下記。
http://www.asahi.com/politics/update/0810/TKY201108090699.html

首相、月内にも退陣表明 「3条件」特例公債法案成立へ


 菅直人首相は9日、特例公債法案の成立など「退陣3条件」が整った直後に正式に退陣を表明し、自らの後任を選ぶ民主党代表選に入る考えを岡田克也幹事長に伝えた。民主、自民、公明3党が同日、8月末までの今国会中に同法案を成立させることで合意したことを踏まえて決断した。早ければ月内にも民主党の新代表が決まり、新首相が選出される見通しだ。

 首相は9日夜、官邸で記者団に「3条件が整ったら退陣する意向に変わりはないか」と問われ、「これまで自分が言ったことについてはちゃんと責任を持ちます」と語った。岡田氏も3党合意後、記者団に「首相はお辞めになります」と断言した。

 首相はこれまで(1)今年度第2次補正予算(2)赤字国債を発行するための特例公債法案(3)再生可能エネルギー特別措置法案の成立を退陣条件とすると説明。2次補正はすでに成立し、特例公債法案は11日にも衆院を通過する。再生エネ法案は自民党の特命委員会が10日にも対案をまとめ、民主党との修正協議を経て、早ければ今月中旬に衆院を通過する。ともに月内に成立する見通しだ。

asahi.com 2011年8月10日3時2分)


8月いっぱいで菅直人が退陣というのは、6月の内閣不信任案否決直後から見えていた話で、それ以降今まで、与野党もマスコミも何空騒ぎしてたんだというのが正直な感想。

そういえば、職場でも政局の話題はこのところ全く出なくなったなと思う。みんなもう飽き飽きして関心を失っている。

4面には野田佳彦馬淵澄夫の政策骨子が出ていて、見ているだけでげんなりする。この2人は、どうやら「財政再建原理主義」対「茶会的小さな政府」の対立構図で争うつもりらしく、原発に関してはともに菅直人より大きく後退することになる。特に野田佳彦はひどくて、「少なくとも2030年までは既存の原発を活用し、原子力技術を蓄積するのが現実的選択」などとほざいている。あまりに非現実的な主張に驚く。馬淵は、テレビでもしゃべっていた通りの「ベストミックス」論。寺島実郎鳩山由紀夫らと同じ流儀の、野田佳彦ほど過激ではないがかなり強硬な「原発維持派」といえる。小鳩はこの馬淵澄夫に乗る可能性もかなり高いと見た。小沢一郎は、「増税の主張を取り下げるなら野田佳彦を推しても良い」と言ったそうだが、野田が雑誌で堂々と増税論をぶった以上、もはや小鳩が野田を推す線はないだろう。海江田万里前原誠司の出馬は不明だという。前原は、最近増税論反対を言い出していると認識しているが、それでも野田と組むか、馬淵と組むか、前原自身が立つかは不明。それにしても、野田、馬淵、前原はいずれも民主党右派。そして海江田は新自由主義者でバリバリの原発推進派。

いったい自民党とどこが違うんだろうかと思う。どうせそんなことなんだったら、誰だか知らないが小鳩が肩入れする候補が当選して、小鳩の正体を小沢信者たちにも広く知らしめる方が良いんじゃないかと思う。そうなったら奴らは橋下徹にでもなびくんだろうか。

あと民主党代表選だが、野田佳彦を当選させたい人たちは国会議員だけの選挙で、短期間で決着をつけようとするのではないか。一昨年の小鳩と同じように。