kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

共産党の大阪市長選候補擁立取りやめに関するさまざまな意見

橋下徹が主役となる大阪ダブル選挙について。

橋下徹を拒否しなければならないのは私にとってはあまりにも当然過ぎて、その理由を説明する気も起きないほどだ。だがそれだけだとあまりにそっけないので、3年前の2008年に書かれ、その年の「ブログ記事年間ナンバーワン」に選んだ下記ブログ記事をご参照いただければ、と思う。
http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20081027#p1


ところで、昨日書いた記事 共産党GJ、大阪市長選の候補擁立を中止。それに引きかえ小沢一郎は... - kojitakenの日記 に、下記のご批判のコメントをいただいた。

gongren 2011/11/05 15:49
いつも拝読しております。今回の共産党候補の辞退はかなり苦渋の決断だと慮りますが、それをGood Jobと評するのはデリカシーに欠ける物言いだと感じました。これでは「共産党自民党の味方」の輩と共通の心理でこの事態をご覧になっているように感じて仕舞います。優勢な小泉的政治心理に対抗する点でこの辞退は「良いこと」ですがGood Jobとは私はよう言いません。


「デリカシーに欠ける」と言われればお返しする言葉もありませんが、支持政党なしの社民主義寄りの人間で、何よりも橋下のような独裁者を止めることを第一義とする人間として、共産党の今回の判断を評価した次第です。私は、仮に共産党が渡司氏をそのまま擁立したとしてもそれを批判するつもりはありませんでしたが(3, 4年前にそのような批判をしたことはありますが、それは誤りだったと考え直しました)、「反ファシズム」を重視して候補者擁立を取りやめた共産党の判断を歓迎するものです。


また、当該記事には下記のトラックバックもいただいた。
反ファシズム統一戦線の胎動: 大津留公彦のブログ2


以下引用。

共産党大阪市長選の候補擁立を中止した。

ファシスト橋下の当選を阻止する為だ。

これは反ファッショ統一戦線の胎動だろう。

共産党のこの対応を私は高く評価します。


昔フランスでもスペインでも反フランコの人民戦線が築かれた。

昔ディミトロフは反ファシズム統一戦線こう訴えた。
 

「同志諸君! 資本主義諸国の幾百万の労働者と勤労者は、ファシズムが権力をにぎるのをどうやってさまたげるか、また勝利したファシズムをどうやって打ち倒すか、という問題を提起している。共産主義インタナショナルはこう答える――まっさきにしなければならないこと、そこから手をつけなければならないこと、それは統一戦線をつくることであり、各企業、各地区、各地方、各国、全世界で労働者の行動の統一をうちたてることである。一国内および国際的規模におけるプロレタリアートの行動の統一、これこそ、ファシズムにたいし、階級敵にたいする防衛に成功するだけでなく、反攻にも成功するだけの力を労働者階級にあたえる強力な武器である、と。

共産主義インタナショナルは、ただ一つの条件をのぞいて、行動の統一にどんな条件もつけない。そのただ一つの条件とは、すべての労働者が受け入れることのできる基本的な条件、すなわち、行動の統一がファシズムにたいし、資本の攻勢にたいし、戦争の脅威にたいし、階級敵にたいして敵対する方向をもつということである。これがわれわれの条件である。」


橋下元大阪府知事の「独裁者」ぶりは許せない。
教育への露骨な介入などは憲法教育基本法への挑戦でもある。
虐げられた国民のポピュリズムを素地にして橋下氏は希代のファシストになろうとしている。


小沢一郎氏はその橋下を支持していると言う。
民主党は橋下氏を支持するのではなくその危険性を批判すべきである。


このあとに当ブログからの引用がありますが、小沢一郎は橋下支持を明言したのではなく、「橋下の悪口を言うな」と側近に指示したと朝日新聞が報じていたものです。それを私は「事実上橋下を応援している」と表現しました。この例に限らず、小沢一郎の政治手法は、自らの立場を明確にしないことが特徴です。小沢氏の意図は、結果から推測するほかありません。小沢氏の側近をはじめとする小沢派の議員たちは、小沢氏の意図を「忖度」して行動し、その行動が小沢氏の意に添うものであれば小沢氏からの横槍は入りません。そうでなければ横槍が入りますから、小沢氏の意図とは異なることがその時点で明らかになります。原口一博が「日本維新の会」を立ち上げたのは震災の直前、今年の2月ですが、小沢氏からの横槍は入りませんでした。ブログの世界でも事情は同じで、現在「小沢信者」と呼ばれるブロガーの大半は、2008年の大阪府知事選では民主・社民・国民新党が推した熊谷貞俊氏を応援していましたが、今回の大阪ダブル選挙では沈黙を保っています。「小沢信者」の有力ブロガーの中には大阪府民も何人かいるにもかかわらず。


以下の文章は「ですます」調から常体に戻すが、最近腹立たしいのは「みんなの党」のみならず右派ながら反新自由主義派のはずの国民新党橋下徹支持を打ち出したことだ。同党は、前記のように08年の府知事選では橋下と戦ったのだが、方向転換をした形だ。しかも接した報道では亀井静香は「橋下の方向性は正しい」という以上の橋下支持の理由の説明をしていないように見える。「問答無用」の風潮に亀井までもが乗るのか。


以下に橋下のふざけたTwitterを紹介する。
http://twitter.com/#!/t_ishin/status/132460066552029185

政党って何なんだろう?自民党民主党共産党はどういう政治理念で結びつくのか。反橋下、反維新ということで結びつくようです。天下の公党の政治理念として反橋下、反維新が掲げられたということは、むしろ光栄ですね。バカ文春、バカ新潮に加え、益々燃えてきますよ!!


「バカ文春」や「バカ新潮」が橋下にも劣ることだけは橋下に同意するが、政党が「反橋下、反維新」で結びついて何が悪いのか、頭の悪い私にはさっぱりわからない。


1925年にドイツが犯した失敗を繰り返すなという指摘もある。
橋下独裁阻止へ共産・平松市長支援 : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)

日本共産党大阪府委員会は、大阪市長選挙で、現職の平松邦夫さんを支援するそうです。

橋下徹大阪府知事による独裁を阻止するということで、当然です。

正直、連合・自治労も腐敗していますが、独裁を許したらこれは取り返しがつかない。

1925年大統領選挙は、中道左派マルクス、右派のヒンデンブルク共産党のテールマンの三つどもえでした。

共産党のテールマンが出たばかりにヒンデンブルクが当選。ヒンデンブルクは、大統領大権を乱用し、ヒトラー独裁に道を開きました。

こういう事態を繰り返してはならぬ。
日本共産党大阪府委員会に敬意を表します。


1925年のドイツ大統領選挙の第2回投票結果結果は下記の通り(Wikipediaより)。


ただ、大阪市長選についての私の予想は悲観的だ。橋下は、平松市長の出身企業である毎日放送を除く大阪の民放各局の支持を受けているように思われるからだ。元読売テレビ辛坊治郎大阪府知事選に立候補しなかったにもかかわらず。

あの2005年の「郵政総選挙」にしても、テレビ朝日の『報道ステーション』で朝日新聞編集委員加藤千洋までもが「小泉さんの夢をかなえてあげたいですね」と口走るような異様な雰囲気の中、小泉自民党が圧勝した。今回も、放送メディアの大半を押さえている橋下が優勢なのではないか。在阪局ではないが、東京キー局でも古舘伊知郎朝日新聞の五十嵐浩司だったかが橋下を評価するコメントを発していた。

なんだかんだ言って、テレビの影響力は絶大だ。事態は全く楽観を許さない。