kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日新聞元論説主幹・岸田純之助死去。朝日の原発推進社論の元凶

朝日新聞(10/4)第二社会面の訃報欄にて知る。なぜか朝日のサイトには見つからないので、時事通信の記事を引用する。


http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2012100300529

岸田純之助氏死去(元朝日新聞社論説主幹)


 岸田 純之助氏(きしだ・じゅんのすけ=元朝日新聞社論説主幹)9月25日、肺炎のため死去、92歳。葬儀は近親者で済ませた。
 1985年に朝日新聞社を退社後、日本総合研究所会長や関西電力原子力安全システム研究所最高顧問、科学記者らでつくる日本科学技術ジャーナリスト会議会長などを務めた。
時事通信 2012/10/03-17:53)


関西電力原子力安全システム研究所最高顧問」という肩書きが、岸田純之助の「業績」を雄弁に物語る。そう、岸田は朝日新聞原発推進の社論を展開した責任者だった。当ダイアリーでも岸田を取り上げたことがある。


岸田純之助と大熊由紀子の「原発推進報道」の責任を追及すべきだ - kojitakenの日記(2011年6月24日)


上記記事の最後に私は書いた。

平氏の書く通りで、原発推進報道を行ってきた人たちの責任は、必ずや追及されなければならないと私も思う。

ところで、この金平氏の記事を平然と載せる朝日新聞社は、果たして大熊由紀子や岸田純之助、ひいては朝日新聞社全体のなしてきた原発報道を検証し、批判するつもりはあるのだろうか。


岸田純之助と大熊由紀子に加えて、元科学部長の故木村繁が朝日新聞の「原発推進三兄妹」だった。

その後朝日新聞は夕刊で長期連載「原発とメディア」を連載し、それは今も続いているし、先日朝日新聞出版から単行本(第1巻ということになるのだろう)も刊行された。

しかし、岸田純之助は原発推進の社論を推進した責任に関して、多くを語らずに世を去ってしまった。昭和天皇が死んだ時にも似た感慨を覚える*1

*1:もっとも朝日新聞社における原発推進社論の本当の元凶は、元社長の故渡辺誠毅という「左翼記者」だったと私は認識しているが。