kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

橋下徹と嘉田由紀子の連携に未だ期待する前田史郎・朝日新聞論説委員

新年に入って、というかその前からずっとかもしれないが、朝日新聞がますます冴えない新聞になってきている。

今朝の紙面で呆れたのは、「社説余滴」というコラム。筆者は社会社説担当の前田史郎論説委員。「脱原発3千万票の重み」と題された記事で、昨年末の日本未来の党の分裂劇から書き起こして、嘉田由紀子が唱えた「卒原発」に共感して未来の党に投票した多くの人が落胆しているだろうとしながら、「だが、脱原発のうねりが消えたわけではない」と書く。主張の濃淡はあれど、衆院選脱原発を唱えた未来、民主、公明、みんな、共産、社民の6党の比例票を合計すると約3千万票で、自民党の1660万票を上回るとし、旧「日本未来の党」を追い出されて政治団体日本未来の党」を結成した阿部知子が提唱する「オリーブの木」方式を紹介しながら、「同時に、大切なのは、地方から脱原発を発進し続けることだ」と書く。

すでにここまで読んで、あれっ、なんか違うよなあと違和感を強めていたが、以下に続く文章の後半を読んでずっこけてしまった。以下引用する。

 実は、新党結成時に嘉田氏の背中を押したのは、日本維新の会橋下徹大阪市長だった。昨年11月、橋下氏は嘉田氏にメールを送った。
 「原発問題、徹底して論戦しましょう。嘉田さんが立てば、大いにエネルギー問題も焦点化されます。地方から声をあげる流れも出ます」
 原発への考え方の違いはあるが、2人は「地方政治が国政とつながっていない」という問題意識で共通する。
 (中略)
 昨年、関西電力大飯原発の再稼働に「待った」をかけたのは関西広域連合だった。あの時のように嘉田、橋下両氏が再び手を組めば、国政にインパクトを与えうる。
 首長同士としてなら2人が一致できる点は多い。関西からもう一度、風を起こしてほしい。

朝日新聞 2013年1月10日付「社説余滴」より)


すっかり脱力してしまって、このコラムを論評する言葉も出てこないのだった。そりゃ朝日の紙面も冴えないはずだ。