kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

確かに野ダメ政権の所得税増税を阻んでいたのは自民党だったが

安倍晋三もクルーグマンを見習って再分配も重視しろよな - kojitakenの日記 のコメント欄より。


http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130123/1358952430#c1359000102

id:zenzaburo 2013/01/24 13:01
もっとも自民党税調は所得税率45パーセントに引き上げる方向です。維新も支持するでしょう。なんで野田の阿呆はそこに手をつけなかったのだろうか。


http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20130123/1358952430#c1359010847

id:RASEN-KAIDAN 2013/01/24 16:00
zenzaburoさん、菅直人野田佳彦は所得・相続税と一体の消費増税を掲げていましたが、去年夏頃に三党協議の中で当時の谷垣自民党民主党に要求して所得・相続税だけを引っ込めさせました。自民党はそもそも所得増税を公約にしておらず民主党の消費増税と同様に公約違反なのですが、所得増税が必要なのは事実ですから左派は一定評価したうえで、『もっとやれ!』と焚きつけるべきです。
私も左派の端くれとして所得・相続税の手柄を安倍首相に獲られたことはとても悔しい思いです。むしろ社民党共産党が欧州社民勢力のように『所得・相続税と一体の消費増税』を許容できず、今も1989年の土井たか子さんの栄光にしがみついていることを左派は批判しなければなりません。


この件の経緯はid:RASEN-KAIDANさんご指摘の通りですが、自民党からしてみれば、野党だから一応所得税相続税増税に抵抗してみたところ、野田佳彦(野ダメ)政権側があっさり折れてしまったので驚いた、本音では自民党所得税相続税増税する必要性はわかっていたのに、といったところではなかったかと推測します。

つまり、それほどまでにも野ダメ政権がふがいなかったわけですが、野ダメは「民のかまど」とかいうたとえ話を持ち出すのが大好きな、民主党系の3人の政治家のうちの1人であることを思い出せばその理由も理解できるかもしれません。


きまぐれな日々 新編「民のかまど」 ─ 河村たかし・小沢一郎・野田佳彦原作(2010年9月27日)


あとの2人とは、上記記事のタイトルに掲げたように、河村たかし小沢一郎です。

「民のかまど」を持ち出す政治家が説きたがるのは、減税、あるいは松下幸之助流の「無税国家」の理想ですが、ほかならぬ松下政経塾出身の野ダメは当然ながら「無税国家」を理想としていますし、その野ダメに対抗する民主党反主流派の頭目だった現生活の党の小沢一郎も、「減税日本」の河村たかしともども、「所得税減税」が長年の持論です。つまり、主流派、反主流派の両方のボスがともに「減税」や「無税国家」を志向していた民主党が与党だった政権には、所得税増税はできなかったということかもしれません。

北欧の社民主義国についていえば、スウェーデンの左派政党が連立政権を組んでいたとき、他国における共産党に当たる「左党」が減税に反対したことがあることを、下記リンク先の書籍で知りました。


スウェーデン・パラドックス

スウェーデン・パラドックス


そういえば、「きまぐれな日々」のコメント欄で、社民党は富裕層増税も証券優遇税制の打ち切りも主張してきた、ちゃんと見てくれという趣旨のコメントをいただいていますが、それは私も承知しています。しかし、同党が掲げている政策は立派なものであるにもかかわらず、党首が何かといえば「まずムダを省きます」と言ったり、参院幹事長が「減税日本と政策が一致した」とトンデモ発言をするような同党の体質を、私は批判しています。社民主義政策を説き続けてそれが有権者に受け入れられずに党勢が衰退しているのであれば、私は同情こそすれ批判する気には全くならないと思いますが、支持者になるかもしれない人々の神経を逆なでするような言動を続けて、その結果その人たちにもそっぽを向かれて選挙に惨敗するような政党には、ドジョウ、じゃなかった、同情の余地は全くありません。