kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

阪神・西武・中日の選手たちより故川上哲治の方がよほど悪質だ

プロ野球・読売軍で自球団の勝敗に関して選手たちが金銭のやり取りをしていたと報じられると、阪神と西武でも同様のことをやっていたことがわかったという。たとえば阪神の例を日刊スポーツが報じている。

阪神でも円陣「声出し」やノックで現金やりとり - 野球 : 日刊スポーツ

阪神でも円陣「声出し」やノックで現金やりとり
[2016年3月15日17時34分]

 阪神四藤慶一郎球団社長(55)が15日、兵庫・西宮市内の鳴尾浜球場で取材に応じ、チーム内で試合前の円陣での「声出し」やノックで現金のやりとりがあったことを認めた。

 「似たようなことがあったのは否定しない。ノックで罰金をとっているとか、円陣もあったと思う。ここ数年じゃないかな。何千円という話です」と説明した。

 巨人の選手が、自チームの公式戦の勝敗に絡んで円陣での「声出し」で現金のやりとりを行っていたのが発覚したばかり。昨秋、巨人の野球賭博問題にともなう球団内の調査で事実を把握し、今年1月にはコミッショナー通達があった。同社長は「倫理の問題が問われている。賭博行為につながりかねない。賭博の芽になるし、野球に関する金銭行為は一切やらないと確認している。今後、あったら許されない」と話した。

(日刊スポーツより)

また、この記事を見ている時にサイドコラムに中日の例も挙がっていることに気づいた。

中日は練習中の罰金を児童施設に寄付 - 野球 : 日刊スポーツ

中日は練習中の罰金を児童施設に寄付
[2016年3月15日21時58分]

 プロ野球中日の西山和夫球団代表は15日、公式戦の勝敗に絡んだ現金のやりとりは確認できなかったとした上で「練習のシートノックでミスした人が1回につき500円ぐらいの罰金を出して、オフに児童施設に寄付したり、オフの選手の食事会の足しにしたりということはある」と明らかにした。

 野球協約に抵触する行為ではなく「何年もやっている。これについては問題ないと考えている」と説明。選手間で現金のやりとりがなかったかについては「今も調査を続けているが、現在のところ確認されてはいない」と話した。

(日刊スポーツより)

しかし、上記の阪神や中日の例まで報じられることには、私はある疑問を抱く。

それは、子どもの頃に呼んだ、あの反社会的な漫画原作者・故梶原一騎がストーリーを作った漫画『巨人の星』で、読売キョジン軍の川上監督が選手から罰金を取りまくっていた姿だ。果たして故川上哲治氏は選手から罰金を取っていたのだろうかと思ってネット検索をかけてみると、歴史的事実だったことがわかった。

http://www.news-postseven.com/archives/20150707_333840.html?PAGE=2(2015年7月7日)

金田:四球を嫌がる割には、ツーナッシングから1球ボールを入れないと罰金だったな。川上巨人には色々な罰金制度があった。

城之内:僕なんて三球三振を奪ったのに罰金を取られたことがある。それに「早く投げすぎる」といわれて、投げる前に外野を見渡さないと罰金だった(笑い)。

週刊ポスト2015年7月17・24日号


ちなみに長嶋茂雄が監督をやっていた頃の読売で罰金はなかったか検索してみたが、上位の検索には引っかからなかった。いかにも罰金を取りそうな星野仙一ですら、口で「罰金だ」と言っただけだとか、いや実際に罰金を取ったけれどもあとで選手の家族に返したなどと言われていた。長嶋はどうやら「白」、星野仙一は「グレー」だが、川上哲治は「真っ黒」だったとの心証を持った。

その川上哲治が死んだ時、報道ステーション古舘伊知郎が、さもものすごい偉人が死んだかのような大仰なコメントを発していたことに呆れたし、それはこの日記にも書いた覚えがある。

それっておかしくないか。

そういえばアニメ『巨人の星』の主題歌は軍歌そのものだった。そして、そのアニメに描かれた時代の「V9キョジン軍」では監督が選手から平気で罰金を取っていた。川上哲治は選手に科した罰金を使って豪遊していたのではないかとの疑惑も抱いてしまう。子どもの頃、川上監督にはものすごいおじいちゃんのような印象を持っていたが、実際には1974年に読売の監督を辞めた時にはまだ54歳だった。

正力松太郎というA級戦犯容疑者にして関東大震災での朝鮮人虐殺の火に油を注いだ世紀の大悪人が作った読売キョジン軍、そしてその読売を頂点とするプロ野球界全体に対して、もっと根本的な批判こそなされねばならないのではないか。そう強く思う。