kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

人気漫画「こち亀」が40周年で連載終了へ(NHK)

昨夜(9/4)10時前頃、東京の葛飾区にあるJR新小岩駅に向かっていたら、広島カープの赤いユニフォームを着た男女2人組と5人くらいの男の集団とを相次いで見かけた。後者の連中は何やらニヤニヤ笑っていたので、ああ、これは神宮球場でヤクルトが広島に負けたんだろうなと思ったら案の定。カープのマジックが出たあと戦闘意欲を失った2位の読売が崩壊していることもあって(まあ本来なら読売は今季公式戦の出場停止処分を受けてしかるべきだったチームだと思うが)、昨日もカープのマジックは2つ減って「4」になった(10日やそこらでマジックが16も減るのも珍しいだろう)。今や東京の葛飾区や江戸川区あたりでもにわかカープファンが雨後の筍のように激増していることは間違いなさそうだ。少し前にカープが東京ドームで読売と対戦した日の夜にも、都内某所でカープのユニフォームを着た男2人前に出会った。その日はかなり遅い時間帯で2人組は疲れた表情だったので、延長戦でサヨナラ負けでもしたのかと思ったら、案の定0対0の延長10回裏、カープは読売にサヨナラ負けしていたのだった。それがカープのマジックが点灯した前日のこと。

なお、小岩は江戸川区なのに新小岩葛飾区にある。歴史的には新小岩のあたりは「小松」という地名で、国鉄の駅も地元では「小松」にしたかったが「新小岩」にされてしまい、それが今では地名としてもすっかり定着している、とは最近になってネットで仕入れた知識。あのあたりは、西から順に錦糸町墨田区で亀戸は江東区、そこまでは良いのだが、荒川(放水路)よりも西にある平井が江戸川区で、次の新小岩葛飾区になって、小岩で江戸川区に戻る、などなかなかややこしい*1

数年前に東京に移ってくるまで東京の東部に縁がなかった私は、未だに「そういや新小岩葛飾区なんだよな、葛飾区亀有とはどこにあるんだろうか、江東区の亀戸と紛らわしいよな」などという程度の土地勘しかない。と思ったら、出身地の近い方にさえ亀有は亀戸と混同されていたようだ。

亀有にはあまり行ったことがない - Living, Loving, Thinking, Again(2016年9月3日)より

因みに、俺にとって、東京の下町で「亀」といえば、何といっても錦糸町の隣の亀戸で、これまで亀有駅で乗り降りしたのは10回にも満たないんじゃないかな。ただ、どういうわけか知らないけれど、「亀有」という名前自体は亀戸以前に知っていたようで、その後の人生でも何度か亀戸と亀有を混同している。


思い出していたのが『こち亀』終了のニュースであることはいうまでもない。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160903/k10010667731000.html

人気漫画「こち亀」が40周年で連載終了へ

9月3日 20時31分

少年漫画雑誌で40年にわたって連載を続け、世代を超えて親しまれた人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、今月17日に発売される最新号をもって連載を終えることになりました。

こちら葛飾区亀有公園前派出所」、通称「こち亀」は、東京の下町を舞台に主人公のお騒がせ警察官「両津勘吉」が巻き起こす騒動を描いたギャグマンガです。
東京・葛飾区亀有出身の漫画家、秋本治さんが、昭和51年に「週刊少年ジャンプ」で連載を始め、その後一度も休むことなく連載を続けてきました。
集英社によりますと、「こち亀」は秋本さんの判断により、今月17日に発売される雑誌の最新号をもって連載を終えることになったということです。また、「こち亀」の単行本はこれまで199巻まで発売されて累計発行部数は1億5000万部を超え、世代を超えて親しまれてきましたが、連載終了と同じ日に最終話を収めた最新巻を同時に発売し、200巻で終了することになります。
秋本さんは、すでに次の作品についての構想を練り始めていると説明しているということです。
連載終了について、秋本さんは「びっくりさせて申し訳ないです。200巻は作家にとって勲章みたいなものです。両さんの引き際としては、200冊残して40周年で祝ってもらってスッと消えるのがやっぱりいちばんよい大団円の場かなと思い、それで決めました。本当に作者冥利(みょうり)に尽きる話です」とコメントしています。

亀有駅前では惜しむ声

こち亀」の舞台となり、主人公の「両津勘吉」の銅像が立つJR亀有駅前では、多くの人から連載終了を惜しむ声が聞かれました。
20代の大学生は「漫画もアニメも小さいころからずっと見ていたので、終わってしまうと聞いて悲しいです。もっと続けてほしいですが、作者の方には今まで本当にありがとうございましたと伝えたいです」と話していました。
こち亀」のファンだという50代の女性は「連載終了と知った時は本当に驚きました。昔からずっと読んでいたので残念だし、さみしいです。漫画の中で、両さんがうまくいかないことや縦割り社会の窮屈さも、わーっと風穴を開けてくれる姿が爽快で大好きでした」と話していました。

また、60年前から営業している駅前の書店では、「こち亀」の絵馬や貯金箱などたくさんのグッズが販売されています。
2代目の店主の男性は「日本だけでなく、世界からお客さんが買いにきてくれて、亀有は『こち亀』の街としてにぎわってきた。何らかの形でこれからも続けてもらいたい」と話していました。

葛飾区 青木区長「『こち亀』通し下町を世界に」

こち亀」の舞台となっている東京・葛飾区は、この作品を生かしたまちづくりを進めていて、連載30年を迎えた平成18年以降、JR亀有駅の周辺に主人公の「両津勘吉」や、ほかの登場人物の銅像を合わせて15体、設置しています。
連載終了を受け、葛飾区の青木克徳区長は「『こち亀』を通して、葛飾の下町というものを日本中、さらには海外にも広めていただいたことは、本当にありがたいことだと思っています。連載は終了しますが、これからも亀有は『こち亀』のまちとして、この大きな“宝”を地元の方々とともに、大切にしていきます。長い間、連載を続けていただき、本当にありがとうございました」とコメントしています。

NHKニュースより)

この漫画は連載開始当初から知っているし(作者は最初「山止たつひこ」と名乗っていた)、20年くらいまではコンビニで売っていたこち亀の選集などを買って暇潰しをしていたこともある。最後に読んだ記憶があるのは、1999年に九州に旅行した時で、博多から西鹿児島まで特急「つばめ」(まだ九州新幹線はなかった)で移動した時、車内で読んでいた。しかし、最近というか21世紀に入ってからは読んだ記憶がほとんどない(もちろん今世紀に入ってからも一度や二度は読んでいるのだろうけれど覚えていない)。最後に読んだ記憶のある頃が、ようやく折り返し点を少し過ぎたばかりだったかと思うと、その息の長さに改めて敬服させられる。お疲れさまでしたとしか言いようがない。

特に印象に残っているのは、冒頭に書いたプロ野球ネタに絡めていえば、ロッテオリオンズの本拠地だった東京スタジアムを描いた「光の球場」かな。1992年の『少年ジャンプ』第48号に発売され、単行本82巻に収録されているらしい。1970年に東京スタジアムで行われたロッテ対読売の日本シリーズ第4戦(ロッテが6対5で読売に勝ったが、このシリーズ唯一のロッテの白星だった)はテレビで生中継を見た記憶がある。

*1:もっとも東京は西の方でも、なぜ神奈川県ではなく東京都に属しているのかさっぱりわからない町田などというところもある。