kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

山本太郎、「炎上」を繰り返したあげくに麻生太郎問責決議案の採決を「棄権」(呆)

 今週は過去10年では一度もなかったくらいに忙しくてすっかり疲労困憊してしまったが、時を同じくして山本太郎疲労困憊していたらしい。

 

ameblo.jp

 

 関連箇所を引用する。

 

(承前)

炎上のポイントは、

【政策の一部を実現するために、自民党と組む】

という部分。

 

この話の前提は、「選挙後」です。

選挙後に、政策を進めるためには手を組むこともあり得る、

という内容です。

 

政策ベースで手を組むことは、

院内の活動においては普通の話であり、全ての政党が、

政策を前に進めるために行っている仕事です。

 

「政策ベースで手を組む可能性」、について、アエラの記事ではまるで、

選挙前にも手を組むかのような印象を与えるものになっています。

 

アエラ記者の私への「振り」の部分も、

記者自身が「選挙後」と、ハッキリ前提にしています。

 

以下、取材時の音声です。

ご興味あればお聞き下さい。

 

http://www.taro-yamamoto.jp/wp-content/uploads/2019/06/AERA-190612_1705.mp3

 

お聞きいただいた通り、

インタビュアが「選挙後」と聞いているにも関わらず、

記事には選挙で手を組む、との印象を与える内容になっています。

非常に残念です。

 

 

とはいえ、こちらにも落ち度はあります。

原稿チェックを要求していましたが、

ほぼ完成原稿として短い時間での返信を求められていた結果、

疲労困憊のなかで、修正に力を注げず、

ほぼノーチェック状態で返してしまったことは、

反省すべきところです。

 

どのような取材であっても、必ず全編音声を録音しています。

今回はその一部を公開することで、

皆さんの疑問に答えられると思い、

このような形を取らせていただきました。

 

出典:https://ameblo.jp/yamamototaro1124/entry-12483648484.html

 

 当該アエラの記事は読んでいないが、「政策の一部を実現するために、自民党と組む」と言ったという山本太郎は、メンバーに極右人士が結集している観のある「日本経済復活の会」の会合に出席したり、国家社会主義者の三橋貴明と対談して意気投合したりと、このところ「右」へのアプローチを見せ始めていた。

 これは、山本太郎からというよりは、相手側からの働きかけがあった可能性が高いと思う。なぜなら、私のような零細ブロガーにも、2008年頃だったかと思うが「日本経済復活の会」へのお誘いがあったし、2010年にはブログ記事のコメント欄で三橋貴明らに言及した方がいたことを覚えているからだ。この記事を書くために「日本経済復活の会」のおさらいをしていたら、主宰者の小野盛司が2008年に刊行した『お金がなければ刷りなさい-米国が16兆円を刷って国民に配っているとき、日本は増税か!』(ナビ出版)という本のタイトルが目に入った。この書名には見覚えがある。今流行りの「MMT」(現代金融理論, modern monetary theory)とは、決して昨日今日言われ始めた新しい「理論」ではないのではないか。経済学の門外漢である私はそう疑っているのだが、いかがだろうか。

 それはともかく、昔から右翼が大嫌いな私は「日本経済復活の会」は敬遠したし、2010年の参院選自民党公認で立候補して惨敗した三橋貴明については、「信者」の宣伝とは全然違ってとんでもない泡沫候補だったんだなあと思った印象に強く残っている。

 しかし、2013年秋の園遊会で前天皇明仁に「直訴」した山本太郎は、「保守ど真ん中」を自称するだけあって右翼へのアレルギーの持ち合わせなど全くないらしく、安易に右翼にすり寄って批判を浴びた。

 それで動揺したのかどうか、山本太郎三橋貴明との講演会でのコラボをキャンセルしたという情報がある(詳細は確認できていない)。下記は「軍畑先輩」氏のツイート。

 

 

 こうした「『右』も『左』もない」勢力の罠にいとも簡単に引っかかる山本太郎のあり方を見ると、政治家としてあまりにも未熟であって、今回の「山本太郎バブル」もそれほど大きくならないうちに弾けてしまうのではないか。2,3日前からそう思うようになった。

 それとともに、山本太郎が主宰する元号政治団体に2億円近い寄付があったという話は本当だろうか、粉飾があるのではないだろうかと、これは昨日(21日)朝くらいから疑い始めた。帰宅後、共産党系の政治学者とされるこたつぬこ(木下ちがや)氏が下記のツイートを発信していたことを知って、誰でも同じことを考えるんだなと思った。

 

 

 

 前記「軍畑先輩」氏*1も疑念を呈している。

 

 

 

 もちろん実際に寄付した人もいるが、山本太郎はそういう人たちからの怒りも買っているようだ。

 

 

 私も今週は仕事で過熱気味で、その悪影響がずいぶん出て失敗をだいぶやってしまったのだが、山本太郎は昨日、決定的な大失敗をやらかした。参議院で野党が共同で提出した予算委員長(金子原二郎)と財務大臣麻生太郎)の問責決議案の採決を棄権したのだ。

 

ameblo.jp

 

 上記記事の中で山本太郎は、月曜日(24日)に行われる予定の安倍晋三に対する問責決議案の採決をも棄権すると公言している。

 

月曜には総理の問責という儀式が行われる。
私はその儀式もパスする。
本気で引きずり下ろす気がない戦いには与しない。

 

出典:https://ameblo.jp/yamamototaro1124/entry-12484345740.html

 

 ここで山本はまた「本気」という言葉を使っている。先般行われた衆院大阪12区においては、宮本岳志陣営内で「本気度」を競う内向きの馬鹿げた議論が散々交わされ、その結果お膝元の共産党支持層の4分の1もの票を失って供託金没収の大惨敗を喫したことは記憶に新しい。「本気」というのは、言わば「負けの合言葉」のようなものだと私は考えているが、山本はそれを使い続けるのだ。自ら「負けフラグ」を立てているに等しい。

 今回の山本の棄権には各方面から非難が殺到したが、その中でももっとも痛烈な批判だと感心したのは、「読む国会」のブログ主氏のツイートだった。

 

 

 もう一件、他の方が発信した下記のツイートも挙げておく。

 

 

 こちらでは、「もっと真剣になってほしいものだ」と論評されている。

 

 たまたま私は昨日朝、某所で下記のように呟いていたのだった。

 

ま、彼は役者だから演技はお手のものなんだけど、残念ながら彼は三文役者なんだな。1996年の『ふたりっこ』の頃から全然買えなかった。 

 

 改めて思う。山本太郎の一連のパフォーマンスは「演技」だよ。山本の好きな、そして私の嫌いな言い方をあえて用いれば、山本は「本気」じゃない。そう確信する。

 

 しかし、まだ蓮池透しか参院選予定候補者が決まっていない段階で山本太郎自身がオーバーヒートしたあげくに演じた数々の「炎上」劇は、たとえ「寄付」が山本陣営が喧伝する金額に達していたとしても、間違いなく今後の候補者選定に支障を及ぼす「イタい」ものだ。これでは、山本が一度は門前払いした小林興起だの天木直人だの黒川敦彦だの、はたまた三宅洋平くらいしか立てられないのではないか。いや、有力どころでは脈があるかもしれない人間がもう一人だけいる。前回の参院選で「おおさか維新の会」から立候補した田中康夫だ。奴なら山本太郎と同じ民族主義系右派色も強いし、元号政治団体から出てくれるかもしれないと思う今日この頃だ。

*1:この人は旧民主・民進支持系で、現在は立憲民主党・国民民主党両党、それに野田佳彦の「社会保障を立て直す国民会議」にほぼ等距離で接しているとみられる。