数日前のことだが、同じ日に、山本太郎(山本元号党)と志位和夫(共産党)、玉木雄一郎(国民民主党)と立花孝志(N国党)の2件の「党首会談」が話題になった。前者は議論を呼んでいるが、後者には批判しか聞こえてこない。何しろ自民党に行った長島昭久にまで批判されている。ここでは政治家ではなく嶋﨑量弁護士のツイートを挙げておく。
立花氏を呼ぶのも酷いが、中身も酷い。
— 嶋﨑量(弁護士) (@shima_chikara) September 13, 2019
まともに批判もせず、インパクトがすごいと、終始持ち上げておべっちゃら。
N国を、まともな政党であると誤解させるのに一役かってしまう。最低。
玉木議員は、票さえ取れたら何でも良いと思っているのか?なんだこれは.... https://t.co/mPBXXBGeDG
私には、いかにも玉木のやりそうなことだとしか思えない。この人は単に「軽い」だけではなく「右」が大好きなのだ。ネトウヨ根性の持ち主だと言っても過言ではない。
今でも不快感をもって思い出すのは、「希望の党」設立騒ぎの時に浮かれまくっていたことだ。これがこの政治家の正体だと考えている。
民進党が分裂して希望の党の単独代表に収まってからも、玉木は「右へ右へ」とウイングを広げて、「『政党支持率3%』だとか言われている」支持を拡大すると抜かしていた。玉木の「『右』志向」の強さがうかがわれたが、その後希望の党及びその後身である国民民主党の政党支持率が3%に届いたことは一度もなく、小沢一郎が加入しようが何をしようが支持率には全く影響せず、政党支持率1%前後でずっと推移している。
ところで、私には全く理解できないのだが、「右」が大好きな人たちには「N国党」はそれなりに魅力のある政党らしい。2週間ほど前には下記の指摘もなされていた。
れいわ支持者、親N国と反N国で分かれているように見える。緩い支持層は反N国、立憲含めた野党協調派、コア支持層はアンチ立憲、アンチエリートゆえにN国に接近している印象。
— 🌹Socialista🌹 (@cysgluala) September 2, 2019
山本党の「コアな支持層」にN国に親和的な一定の人たちがいることは私も感じる。そしてそれは、「アンチ立民」や「アンチエリート」に加えて、「右」への親和性の高さが起因しているようにも思われる。
ずっと前からこの界隈では「『右』も『左』もない」を合言葉にしていたし、小池百合子に積極的にすり寄ったりもした*1。また、極右政党・日本のこころにかつて属していた鈴木麻理子を自由党に引き入れるなどの動きを、同党の支持者たちは批判してこなかった。さらに小沢一郎は2012年頃には「私の考えは橋下市長と同じだ」と口癖のように言っていたが、これに対する支持者からの批判も全くといって聞かれなかった。
そして、小沢一郎と玉木雄一郎とは以前からなぜか馬が合ったのだった。
今回玉木雄一郎が見せたような「安易にN国党にすり寄る体質」は、山本党の支持層にも相通じるのではないかと思えてならない。