kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

何が「日本野球の今そこにある危機」なのかさっぱりわからない

 この記事だが、悪いけど何が問題なのかさっぱりわからなかった。

 

toyokeizai.net

 

 記事に多くのはてなブックマークがついているが、私が全面的に同意できるブックマークコメント(ブコメ)があった。下記に示す。

 

急激な「野球離れ」で球界が直面する厳しい未来 | 日本野球の今そこにある危機 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

スポーツとして適正規模になるだけの話じゃない?

2020/01/05 14:19

b.hatena.ne.jp

 

 競技人口が減るのは、単に今までが多すぎただけの話だ。

 また、野球にはプロとアマがあるが、プロ野球の興行という観点から見れば、今世紀に入ってからは明らかに状況が前世紀よりも好転している。

 いうまでもなく、プロ野球には読売という悪の総本山があり、その権勢はマスメディアによって保たれてきた。しかし、読売の権威は確実に失墜してきている。

 福岡(1989年)や札幌(2004年)に球団が移転した時、特にそれまでプロ野球チームの本拠地になったことがなかった札幌では、「北海道の人は読売ファンばかりなのに、球団が移転してもファンが定着しないよ」などとしたり顔に語る人間が多くいたが、その前評判は覆された。仙台(2005年)然り。

 東京に近い横浜では、長く読売や阪神相手の試合では、相手球団のファンがホームチームのファンよりも数が多いという不健全な状態が続き、「球団を新潟に移転した方が良い」という説がまかり通っていたが、これもTBSから経営権を買ったDeNAが検討した結果「横浜で十分やっていける」という結論を出し、それが正しかったことが現在示されている。横浜スタジアムでは読売戦でも阪神戦でも相手球団の応援団やファンはレフト側・三塁側の一部にしかいない。唯一、近年人気の高い広島戦においてのみ、スタンドに占めるファンの割合が真っ二つになるだけだ。

 一方、凋落したとはいえ、まだ「かつての盟主」の威容を(残念ながら)残している読売はともかく、悲惨なのが中日とヤクルトだ。名古屋市のど真ん中にあったナゴヤ球場から郊外、それも西濃や三重からは不便な場所にあるナゴヤドームに移転したこともあって、中日の本拠地戦は読売戦や阪神戦であっても閑古鳥が鳴いている。中日に輪をかけてひどいのがヤクルトだ。立地は変わっていないのに凋落している。中日は新聞社と系列のテレビ・ラジオ、ヤクルトはフジテレビとニッポン放送を中心としたマスメディアによって人気を支えてきた、いってみれば読売型の球団経営をやるチームだったが、読売と歩調を合わせるように凋落しているのだ。だがこれらの球団の危機は、単に球団経営が時代遅れになっただけの話に過ぎない。

 スポーツ全体に占める野球の比重についていえば、甲子園の高校野球が不当にもてはやされてきた前世紀以来のあり方が異常だっただけの話だ。真夏の日中に、日本の中でも特に蒸し暑い地方で行われる、あの百害あって一利なしの馬鹿げた大会が、今の形で続くのは果たしていつまでだろうか。

 「読売」と「甲子園」の没落に悲しむべきことは何一つない。今はまだ、プロ野球の興行に関してさえ、広島やDeNAの例に典型的に見られるように、需要の掘り起こしが功を奏しつつある段階に過ぎない。それらが満たされた段階で、試合時間が長く退屈しやすい特徴を持つ野球の人気が低落する可能性は十分あるが、それはまだまだ先の話だろう。

 とりあえず現時点ではまだ、昔の不健全な状態に回帰しようとする惰性を今なお有する読売をdisりつつ観戦を楽しむ段階だろうと勝手に思っている。