kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

三宅雪子元衆院議員が自殺

 三宅雪子衆院議員の自殺は悲しむべきニュースだ。

 三宅氏は心身の不調を抱えていたらしい。人間、50歳を過ぎると身体に思うに任せないことが増える。しかも三宅氏は小沢一郎に対しては敬愛の念を持ち続けたようだが、小沢の取り巻きや「信者」とはトラブルを起こし、訴訟沙汰にもなっていた。

 この日記では昨日(1/6)、2016年に公開した下記記事が多くアクセスされたようだ。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記リンクの記事の冒頭で「電波芸者勝谷誠彦をdisり、本文ではきっこをdisっているが、勝谷誠彦も酒に溺れて一昨年(2018年)に57歳で死んだ。勝谷と同列に並べては三宅氏に失礼に当たるかもしれないが、メディアや政治という虚飾に満ちた世界で行き急いだ印象が共通する。本当はメディアや政治が虚飾の世界であってはならないのだが、今の日本ではそうなってしまっている。

 日記内検索をかけて、2017年の「希望の党」設立騒動から衆院選にかけての頃、三宅氏のツイートをよく見ていたことを思い出した。彼女のツイートは本当に「玉石混淆」だったが、時折、感心させられるメッセージを発信していた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 上記リンクの記事から2017年の三宅氏の一連のツイートを孫引きする。下記は、立憲民主党立ち上げの翌日に発信された4件のツイートをつなげて引用したもの。

 

https://twitter.com/miyake_yukiko35/status/914973370470473728
https://twitter.com/miyake_yukiko35/status/914973644182347776
https://twitter.com/miyake_yukiko35/status/914973708896182272
https://twitter.com/miyake_yukiko35/status/914973815867719680

 昨日の枝野新党の立ち上げでほっとしています。保守リベラルの受け皿ができ、また、野党共闘が継続できるようになりました。共産党さん、社民党さんにはこの間ご心配をかけたと思います。小沢さん志位さんの関係は承知していません。自由党民進党合流、その後希望入りが報じられました。この件に関して、最初から小沢さんは最初から行く気はなかった、小沢さん志位さんの信頼関係は強固なものと今になって取り繕う人がいますが、そうであれば、早くに否定して3党で野党共闘を進めたはずです。どうも腑におちません。解党手続き指示も9人の希望入り申請も違うのならば、重要なことなのでその都度否定をすればよかったのではないでしょうか?今回、小沢さんの言葉や行動を勝手の「こうあって欲しい」と意訳する一部の方々がおり混乱しました。この件は志位さんに聞いていたのかいなかったのか含め、いつか語って欲しいと思っています。長いつきあいの経験からの志位さんは太郎さんと「報道で知った」ではないかと推測しています。根回し不足はずっと周囲の課題です。いらぬトラブルを生むからです。お2人及び社民党さんに説明していたかどうかは私たちは知るすべもありません。とにもかくにも、やっと受け皿ができてよかったと思います。

 

出典:https://kojitaken.hatenablog.com/entry/20171003/1506985741

 

 三宅氏は、かつてフジテレビ報道局にいた。経済部所属だったようだが、小沢一郎を取材したことがあったらしい。小沢は自民党時代、新自由主義的な「改革」の旗手だったから、経済部の記者とも接触があったのだろう。その縁から2009年の衆院選に立候補して当選し、「小沢ガールズ」の一員となったという。

 それが、前述のように小沢の取り巻きや「信者」と衝突することになってしまったわけだが、上記4件のツイートを見る限り、敬愛する小沢一郎に対しても一定の距離感を持っていた三宅氏の方に理があったに違いないとしか私には思えない。

 もっとも、下記文春オンラインの記事を参照すると、三宅氏には精神的に不安定なところが多少ならずあったようだ。

 

bunshun.jp

 

 以下、記事の終わりの部分を引用する。

 

国政復帰への並々ならぬ執念を感じた

 とりわけ2015年4月、小沢氏率いる「生活の党」から離党する時は、私に延々と“被害”を訴えた。

「小沢さんは悪くないが、周りの秘書が悪い。私はブロックされている。小沢さんは騙されているんですよ」

「小沢さんの支持者からツイッターで脅されている。殺人予告もされています。これ記事にして、止めてもらえませんか」

 その頃から「被害者妄想」の傾向が出てきたように感じる。

「ストーカーに遭っているんです。これ、いずれ大事件になるから文春さんは取材すべきですよ」

 あげくに夜、泣きそうな声で「助けて! 追われてるんです」と電話をしてきたことがあった。「警察に言った方がいいですよ」と応じると、「そうですか……」と悲しそうに切るのだった。

 昨年夏の参院選では立憲民主党からの出馬を模索していたようだ。それはかなわなかったが、その反動からか、ある公認候補の悪口を言ってくるようになった。

「〇〇さんはとんでもない詐欺師。よく枝野(幸男・立憲代表)さんが許しましたね。あの人は取り入るのがうまいから、どうせ汚い手を使って公認とったんでしょう。なんで記事にしないんですか」

 私が最後に三宅氏を見かけたのは、昨年7月の参院選最終日、立憲民主党塩村文夏氏の演説会場でのこと。三宅氏は応援団を買って出たようで、スマホで演説の様子を撮りまくっていた。国政復帰への並々ならぬ執念を感じた。その悲壮感漂う姿に、私は声をかけることができなかった。

 2018年1月に亡くなったアナウンサーの有賀さつきとはフジテレビの同期で、若い頃はよく連れ立って、ゴルフなどに興じていたという。今頃、有賀氏と再会しているだろうか。

 

出典:https://bunshun.jp/articles/-/24273?page=2

 

 三宅氏は、最近難病が報じられた八木亜希子*1とも同期だった。以下三宅氏のツイートより。

 

 

 「八木ちゃん」はもちろん八木亜希子のことだろう。このツイートは三宅氏の自死4日前に発信されたが、八木氏を気遣うとともに、八木氏ではなく自らの死によってもう二度と会えなくなる旧友との思い出に感傷的になっている様子がうかがわれる。

 一部では例によって他殺ではないかとの陰謀論が流されているようだが、下記ツイートを見ると、覚悟の自殺だったことが確信される。

 

 

 このツイートに限らず、死の直前の氏のツイートには、あまりにも痛ましいものが多い。

 山本太郎が三宅氏の自死を悼むメッセージを発したことを、「広島瀬戸内新聞ニュース」で知った。

 

hiroseto.exblog.jp

 

 三宅雪子氏は、その山本太郎を諫めるツイートも発していた。

 

 

 この諌言に耳を傾ける度量を果たして山本太郎が持っているかが問われるが、私見では最近の山本太郎は、小沢一郎ではない誰か*2の影響を強く受けすぎているように思われるので懸念される。

 「極オ」という言葉も懐かしく思い出される。「極端なオザシン」の意で、これはおそらく三宅氏の造語だろう。

 三宅氏より少し年上の私も、昨今は思うに任せない身体のトラブルに悩まされることが増えた。それだけに、上記山本太郎に対するツイートもそうだが、言うべきことをきっちり言える資質を持った人の早すぎる死、それも自死が惜しまれてならない。

*1:https://www.asahi.com/articles/ASMDS2W2VMDSUCLV001.html

*2:私が思い浮かべているのは某新左翼関係者。