kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

コロナに便乗した「ショック・ドクトリン」をたくらむ新自由主義者たち。吉村・松井・橋下の維新トリオは論外だが、小池百合子への警戒と批判も必要不可欠

 昨日(4/22)も日本国内で新型コロナウイルス感染症による死者が、15人(NHK)または16人(朝日新聞)確認され、累計は298人または299人となった。なお、昨日の朝書いた記事ではNHKと朝日の数字は全く同じだったが、今朝見ると、朝日の方が死者と陽性患者数がともに1人ずつ多かった。集計のタイミングが微妙に違ったものかもしれない。下記はNHKニュースへのリンク(引用は省略)。

 

www3.nhk.or.jp

 

 リンクの画像では「国内感染確認1万1905人」となっているが、記事本文では1万1992人にアップデートされている。致死率はまた上がって2.48%、四捨五入で2.5%となった。

 昨日は、これまでNHK・朝日・読売などの集計と大差があった、厚労省発表の死亡者数が「都道府県集計との突合作業中の分も含む」として突如上乗せされ、現在Yahoo! JAPANに表示されている数値*1によると、感染者数11,496人、死亡者数277人となった。こちらで致死率を計算すると2.41%となる。昨日突如上乗せされるまでは、厚労省発表の数値では致死率が1.7%か1.8%程度(計算していないのでおおよその数字)という低さだったが、さすがにこの「大本営発表」では嘘を糊塗し切れないと観念したものだろうか。それにしても、修正された数値もNHK・朝日・読売などより微妙に少ないところがせこい。

 昨日もっとも不快だったのは、Twitterのトレンドに「#橋下総理」とかいうタグが上がっていたことだ。

 最近は橋下のほか、「#吉村寝ろ」の大阪府知事・吉村洋文(この人は、厚労省が発した勧告の文書を誤読して、大阪府兵庫県に対する警告を阪神間にだけ当てはめてしまった間抜けだ)や、東京五輪の死守にかまけて3月下旬の3連休の引き締めを怠った東京都知事小池百合子らの宣伝がうるさくて仕方がない。「ショック・ドクトリン」は新自由主義勢力のお家芸として知られるが、それを地で行っている。

 最近は、芸能人たちの間でも安倍晋三に対する批判はある程度解禁されたようだが、その代わりに吉村だの小池だの橋下だのを持ち上げる馬鹿者が出てきた。簡単に宣伝に乗せられてしまう尻軽な人たちだ。

 大阪府でベッド数を削減しまくったのが、橋下や吉村や松井一郎らの大阪維新の会であることは言を俟たないが、東京都で現在もっとも気になるのは、なぜかここにきて検査数が急減していることだ。下記の都のサイトで確認できる。

 

stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp

 

 上記サイトにある「検査実施件数」は、この記事を書いている時点で、4月16日以降の分については「医療機関が保険適用で行った検査は含まれていない」と書かれているから、同日以降の分については都で行った検査のみのデータが示されていることになる。その数値を下記に示す(「テーブルを表示する」をクリックすると確認できる)。

 

4/16(木)604件

4/17(金)447件

4/18(土)489件

4/19(日)373件

4/20(月)379件

4/21(火)223件

 

 なんと、一昨日(4/21)は先週木曜日に比べて4割以下に急減している。

 それだけ感染者が減り、検査のニーズが減ったのなら良いのだが、一方で検査に何日も待たされた、検査待ちの人が何千人もいるなどと報じられているのだから、それを裁くだけでも大変なはずだ。なぜ検査数が激減しているのか。

 これは、緊急事態宣言の実施が始まった4月8日から既に2週間が経ち、後半に入ろうとする前に、なんとか感染者数が減ったことをアピールしたい、そのためには感染者数を少なく見せかけたい。そういった都の為政者(小池百合子)の意向を反映しているものではないか。そう疑うのは私だけだろうか。

 その他にも、東京都では怪しげな動きがいくつかある。

 まず、突如回復者数が上乗せされたことだ。陽性患者のうち軽症だとして宿泊施設等に移された患者を、突如回復者として上乗せした。小池百合子が記者会見で「○○人も回復しました」とアピールしたのは、その上乗せされた数字に基づいていた。これなどひどく作為が目立つ。

 最近はあまりにもひどい経済優先の安倍政権に対して「対立姿勢」をアピールしている感のある小池だが、先月の3連休までは安倍晋三と一緒になって「東京五輪亡者」と化していたことを忘れてはならない。変わり身の早さが小池の最大の特徴の一つなのだ。

 吉村・松井・橋下の維新トリオは論外だが、小池百合子に対する警戒と批判も持続的に行っていかなければならないと強く確信する今日この頃だ。