kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

首都圏で第5波が立ち上がりつつあるのに五輪選手団は特別扱いで検疫は大甘/大阪でも吉村は病床数を削減、橋下は意味不明のPCR検査抑制論をテレビで吼え立てた(呆)

 東京五輪に出場するために来日したウガンダの選手団から1人のPCR陽性者が出た話があったが、当該のPCR陽性者を除く同国選手団はそもそも濃厚接触者の「判定なし」つまりスルーパスで日本に入国していたのだった。

 

 

 政府は沖縄県を除いて緊急事態宣言を解除したが、国内陽性者の7日間移動平均の対数グラフにも明らかな下げ止まりが認められるようになった。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/6, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 新規陽性者の7日間移動平均値は6月4日に前週比マイナス31.0%に達したが、その後6月11日にはマイナス27.4%、6月18日にはマイナス24.8%と、週に3ポイントほど下げ幅が小さくなっていった。そして昨日(6月21日)にはマイナス19.1%になったが、これまでは週に3ポイントほど減少が緩やかになってきただけだったのに対して、ここ3日間だけで5.7ポイントも下げ幅が縮小した。近いうちに新規陽性者数が五たび上昇し、第5波が立ち上がる可能性が強まったように見える。

 東京都では既に7日間移動平均が上昇に転じている。しかし、コロナ死者が2600人を超え、4月1日以降の死亡者数を3月1日以降の新規感染者数累計で割った第4波による致死率の近似値が2.57%(四捨五入すると2.6%)に達した大阪府では、まだ下げ止まりの傾向が顕著には見られないのをいいことに、早速病床数の削減をやり始めた。

 

 

 吉村洋文の後見人格の橋下徹はテレビで意味不明のことを口走ったらしい。

 

 

 ちょっと上記のツイートを見ただけでは橋下が何を言いたいのかわからないので、読売系の悪名高いスポーツ報知の記事を見てみると、橋下が「1回くらいの検査ではウガンダの選手の陽性がわからなかったからむやみに検査数を増やしたって意味がない」と言いたかったらしい。でもこれは言っていることが滅茶苦茶であって、ウガンダの選手団が最初に受けたのは精度がPCRよりも悪い抗原検査であって、その抗原検査で陰性にならなかった選手にPCR検査をやって陽性が判明したのだ。そのことは記事にちゃんと書いてあるので、報知の記事なので気に食わないが以下に引用する。

 

 内閣官房によると、選手団の陽性者は入国できなかった。英アストラゼネカ製のワクチンを2回接種し、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書も提出していた。到着後の抗原検査で陰性とならず、PCR検査を受けた。

(スポーツ報知 2021年6月20日 8:19配信)

 

出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/3020d3a134c886a176a856eb104bece9c993d290

 

 つまり、ウガンダ選手団の件は、きっちりPCR検査を行うことの重要性を示すものであって、「むやみに検査数を増やしたって意味がない」とする主張の反例でこそあれ、橋下のような暴論の根拠になり得るものでは全くない。むしろその正反対だ。

 しかし、橋下にとっては正しいことを言っているかどうかなどどうでも良いのだろう。勢いに任せて適当なことをまくし立てておけば、それだけでコロッと騙される視聴者が多数いることを橋下は承知しているのだ。これが橋下という稀代の極悪人の手口なのだ。

 実際に非難されるべきは、精度の低い抗原検査だけでウガンダ選手団を入国させてしまう「東京五輪選手団への特別待遇」であって、この記事の最初に書いたように彼らは濃厚接触者かどうかの判定さえ受けていない。「五輪選手団? それならフリーパスね」式の待遇を受けているのだ。

 とんでもない話だ。

 もっとも、橋下式の検査抑制論には一部の「リベラル」まで与していたらしい。下記のツイートはそんな人たちの姿勢を皮肉ったものだ。

 

 

 ここで皮肉られた人は、一時期小池百合子東京五輪を止めてくれるのではないかと期待していたようだが、現状は下記の通り。

 

 

 しめしめ、これで東京五輪が開催できるぞとばかり、菅義偉グータッチをする小池百合子だが、これが奴の本性だろう。不幸中の幸いは7月4日に投開票が行われる東京都議選で、都民ファ□ストの会は苦戦必至であるらしいことだ。

 私は橋下徹も吉村洋文も小池百合子も全部大嫌いだ。この手の「第三極」には早く地方自治から退場してもらいたい。