kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新型コロナの「5類引き下げ」を求める安倍晋三・松井一郎・吉村洋文・玉木雄一郎・小池百合子は「ネオリベ悪徳ペンタゴン」か

 昨日(1/15)発表された国内新型コロナ新規陽性者数は過去2番目に多い25742人(NHKのデータ*1による)だった。死亡者も6人を数えた。国内新規陽性者数と同死亡者数のグラフ(前記NHKのデータに基づく)を以下に示す。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2022/1, 7日間移動平均対数=NHK)

 

 倍加速度はピーク時より落ちているが(新規陽性者数7日間移動平均値の前週比4.14名倍、倍加速度3.41日)、検査数の上限に達しているために過少な数字になっている影響が出てしまっている。たとえば東京都のPCR及び抗原検査陽性率が1月14日の時点で16.0%に達していることが都のサイト*2で確認できる(下のグラフ)。

 

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 16.0%というのはあくまでも検査数と陽性者数の7日間移動平均値から求めた値なので、一昨日(1/14, 新規陽性者4051人)や昨日(1/15, 同4561人)の陽性率はもっと高いはずだ。つまり、検査数が足りないという第1波以来ずっと続いている日本の問題点が、ここにきてまたも浮上してきた。日本の検査キャパも感染が拡大する度に増やしてはいるが、第5波を超える規模になると対応できないわけだ。これが一大新自由主義国家・日本の泣きどころである。公的支出をできるだけ抑えようとする力が強く働くからこうなる。台湾のように、普段の検査数は少なくとも十分なキャパシティを備えておくという発想*3が、この新自由主義国・日本にはできないのだ。

 そして、そんな新自由主義体制を守りたい人たちが声高に叫ぶのが「5類引き下げ」である。不幸中の幸いは、首相・岸田文雄が当面は現在の「2類相当」を維持すると明言していることだ。

 下記ツイートの指摘はとても重要だ。

 

 

 上記ツイートへの反応。

 

 

 

 安倍晋三松井一郎、吉村洋文、玉木雄一郎小池百合子の5人が「ネオリベ悪徳ペンタゴン」といったところかもしれない。そういや植草一秀の「信者」ってまだいるんだろうか。

 新聞では、日経が率先して「5類引き下げ」を求めている。わかりやすい。

 

 しつこく繰り返すが死亡者数は遅行指標だ。新規陽性者数が急速に減少していると伝えられる南アフリカでも、デルタ株ほどではないが死亡者数はそれなりに出ている。

 

 

 南アフリカは現在真夏であり、1年でもっとも人体の免疫力が強い季節だ。一方、日本を含む北半球はこれから1か月ほどが人体の免疫力がもっとも弱い季節にあたる。

 

 

 画面に「2類相当」とある通り、新型コロナウイルス感染症は別に「第2類」に分類されているわけではなく、2類に準じた扱いになっているだけだ。それを、感染力が新型コロナよりずっと弱く、毒性も新型コロナよりずっと低い季節性インフルエンザと同じ「第5類」に分類せよというのが、安倍・松井・吉村・玉木・小池ら新自由主義者たちの主張なのである。

 ところで、都民ファ□ストの会の都議にして、小池百合子の元秘書であるらしい尾島紘平(大阪府豊中市出身、早大政経学部卒の33歳)は、新型コロナに関しては小池や都ファとの主張とは異なり、5類引き下げに反対しているようだ。その尾島都議が、東京都の重症者認定基準が厳しすぎると指摘している。

 

 

 2020年3月以降、東京都知事小池百合子が「コロナファイター」の演技を続けていた時期がかなり長かったために誤解をしている人たちがかなり多いと思うが、小池の演技はあくまでも東京五輪を開催するための擬態であって、「5類引き下げ」を求めている現在のネオリベ剥き出しの姿が小池の実像だ。小池に騙されてはならない。

*1:https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-all/

*2:https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/monitoring

*3:その台湾より、キャパが大きいだけではなく沈静期の検査数も多く十分な備えをしていたニュージーランドはもっと徹底していた。