kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2020年9月の国内の新型コロナウイルス感染症の新規陽性者数15,186人、死亡者数277人

 9月最後の新型コロナウイルス感染症に関するNHKニュースが流れた。

 

www3.nhk.or.jp

 

 上記リンクのNHKニュースによると、9/30までの日本国内の新型コロナウイルス感染症による陽性者の累計は83,702人、死亡者数は1,575人だった(クルーズ船を除く)。

 これを8/31最後のNHKニュースと比較したい。それは1か月前に公開した下記記事に記録しておいた。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 8/31の時点では、陽性者の累計は68,516人、死亡者数は1,298人だった。差分をとると、8月に新たに確認された陽性者数は15,186人、死亡者数は277人だったことになる(見かけ上の「致死率」は1.82%)。

 

 1か月前に公開した前記の日記で、私は下記のように書いた。

 

9月は陽性者数がかなり減るだろうが、死亡者数の減り方はそれより鈍いだろうし、下手をしたら8月を上回る死亡者数になるかもしれない。

 

 答え合わせをすると、9月の新規陽性者数は8月の半分にも満たない47.3%だったのに対し、死亡者数は8月とほとんど変わらない97.2%だった。手前味噌になるが、9月の陽性者数と死亡者数の傾向を月の初めにドンピシャリ言い当てた。

 私は特別なことは何もやっていない。第1波の時と同様の傾向をたどるとそうなるだろうと思った動きを書いただけだ。

 ただ第1波の時には、緊急事態宣言によって人の移動が抑えられていた効果で陽性者数が激減したが、今回は政府が何もやっていないどころか緩和策を次々と打ち出しているので減り方が鈍かった。それどころか今週は陽性者数が有意に増えている可能性があるが、今日明日の数字が出なければまだわからない。それは明後日(10/3)に公開する予定の週間の陽性者数及び死亡者数の記事を書く時に改めて調べる。もちろん先週よりは増えるだろうが、先週は4連休の影響で検査数が少なかった可能性が高いので、先々週及びその前の週との比較も必要になる。

 今月(10月)はおそらく日が進むにつれて新規陽性者が増え、最終的には新規陽性者数が9月を上回る可能性がかなりあるが、その一方で死亡者数は8月や9月よりもかなり減ると思われる。これは既に「第3波」の流行が始まっていて、現在はその初期段階にあると推測されるためであって、「ウイルスの弱毒化」によるものではない。

 先月の記事には下記のように書いた。

 

 問題は秋以降、涼しくなり、さらには寒くなってからの感染状況だ。政治の話に絡めると、本格的な冬が来るまで、なおかつ安倍晋三の「さよならコンサート」的同情ムードが続いているうちに、次期菅義偉政権が臨時国会召集早々の解散総選挙を仕掛けてくることはほぼ確実になった。遅くなるとコロナの脅威が増す恐れが強いから、時期的にはややコロナの感染状況が落ち着きつつある今しかない。風雲急を告げるとはこのことだ。

 

 幸いにして上記の予想は外れた。自民党政権は2008年9月と同じ誤りを犯した。当時、麻生太郎朝日新聞の曽我豪に書かせた「文藝春秋」2008年10月号の「論文」で、臨時国会召集早々の解散総選挙を予告したが、自民党内の猛反発にあって実現しなかった。今回は、自民党内で解散論が高まっていたが、菅義偉は週刊誌などが騒ぎ立てた「臨時国会召集早々の解散」(10月25日投開票などと喧伝されていた)はやらなかった。麻生政権も今回の菅政権も、慣例を重視したといえばそれまでだが、政権は絶好機を逃したといえる。これは日本国民にとっては幸運だった。

 現在でも10月23日召集といわれる臨時国会の早期に解散が行われ、12月6日の投開票などという噂が流れているが、それをやるなら先月の3日間だけの臨時国会で解散するのと何も変わりない。おそらく早くとも臨時国会がある程度進んでからの解散になろうが、実際にはそれも難しく、今年は衆院選がないまま年を越す可能性が高い。

 解散が行われるかどうかは新型コロナウイルス感染症の流行状況にもかかっているが、前述のように今月は先月よりも陽性者数が増える(=感染再拡大が起きていることがはっきりする)だろうから、その点からいっても年内の解散総選挙は難しい。もっとも冬になると感染がさらに拡大するとみられるから、結局「追い込まれ解散」になる可能性がかなり強まってきたのではないか。