kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

泉健太は "枝野等の対立者には過度な責任論をぶつける一方、自陣がそれ以上の失態を晒すと「全員野球」とか前向きムードで逃げる。" (by Gl17氏)/その通り。それが泉健太だ!

 立民代表の泉健太は結局大西健介だけ切ることによって党内リベラル派の批判をかわして逃げ切ろうとしているのではないかと考えるようになった。

 批判に逆ギレして右バネを強めるなどということは、党内政治に長けた泉はおそらくやらない。党を分裂させてしまったら、せっかく用意周到な党内工作で野党第一党代表の座にのし上がった自身の野望を、自分から潰してしまうからだ。

 このことは、さる立民支持系にして(私から見ると)比較的右寄りと思われる方のツイートを見ていて気づいた。その方のツイートに、大西だけを切る人事がほのめかされていた。あるいはそれが立民支持者たちの間では周知の人事情報なのかもしれない。恥ずかしながら、私は立民の代表が泉に交代して以来、それまでも距離を置いていた立民との距離感がますます増したことと、最近またしても非常に忙しくなってしまったために、立民党内の動きなどろくすっぽ追えていないのだった。この多忙のせいで、おそらく明日(8/8)からの3日間はブログの更新がほとんどできない。

 そんな個人的な話はどうでも良いが、泉の立場から考えてみれば、党内を掌握するためには、西村智奈美を野に放つことなど自殺行為でしかないことはあまりにも当たり前だった。そんなことにも気づかなかったのだから私もどうかしている。党内政治に長けた泉がそんなことをやるはずがない。泉は前原誠司ではないのだ。

 泉については、弊ブログの記事についた下記はてなブックマークのコメントを読んで、泉の問題点が短い言葉で実に的確に言い表されていることに感心した。

 

泉なぜ続投 - kojitakenの日記

泉のような自称リアリスト系の脆弱性。枝野等の対立者には過度な責任論をぶつける一方、自陣がそれ以上の失態を晒すと「全員野球」とか前向きムードで逃げる。提案型野党~も前向き詐欺だけの自滅策だったし。

2022/08/06 23:28

b.hatena.ne.jp

 

 それが泉健太だ、と私は膝を打った。

 泉が昨年の代表選に至る過程でやったのは一種の無血クーデタであって、希望の党から排除された人たちが結成した立憲民主党を、2005年に前原誠司が目指した「提案型野党」路線、つまり希望の党やその延長線上にある国民民主党の路線に乗せ替えてしまおうとする策謀だった。

 しかしそれは旧立民結党時の理念には真っ向から反するものだったから、立民の支持層の多くが選挙で「寝る」投票行動をとった。考えてみればあまりにも当たり前のことだ。

 私は思想信条的には立民より社民に近い人間だから(但し2010年以降、一時は小沢一郎衛星政党と化していた福島瑞穂の路線は全く買っていない)、ある程度突き放した見方しかできないが、昔から民主党を熱心に応援していた、旧知かつ現在では距離を置いている人たちのブログやツイートなどを見ていると、泉に対する彼らの失望が非常に深いことがよくわかる。ある人など、参院選の前から立民解党の可能性を真剣に心配していた。

 泉は、旧立民の結党時に立民を強く支持した人たち、つまり立民支持の本当のコア層の人たちを離反させているのだ。そうではなく、彼らよりは少し右寄りの、旧希望や現在の民民も含めた旧民主・民進を支持する人たちが泉を支持している。前者と後者のどちらが多いかはわからないが、後者は代表が代わっても比例の投票先を変えなかったのに対し、前者のかなりの部分が立民から離れた。だから立民の得票が大幅に減ったのであって、泉体制が続く限り彼らの票が立民に戻ることはない。

 やはりどう考えても「泉なぜ続投」と言わざるを得ない。衰退に向かう体制は、重大な場面で魅入られたように間違った選択肢を選んでしまうものだが、今回の立民はまさにその愚を犯したと私は考えている。

 私は泉を見誤ってはいたけれども、肝心の結論は何も変わらなかった。