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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「第26回参院選(2022年)共産党――リベラル左派浮動層の解明」(三春充希氏のnote)の感想ツイートより

 三春充希氏の下記noteを無料部分だけ読んだ(まだ有料登録はしていない)。

 

note.com

 

 三春氏のリツイートから、感想のツイートをいくつかリンクする。まず、下記はもっともよくポイントを押さえていると思ったツイート。

 

 

 三春氏は、党員の高齢化による共産党票の減少は確かにあるが、それは1980年以降、年に3万票ずつ減っていくような緩やかな減少だと指摘している。しかし私は1970年代末に高校生だった人間なので、1978年頃を起点として日本政治を捉える習性がある。現在は三春氏が共産党の票が減り始めた起点とした1980年*1から42、3年経つので、1980年当時よりも130万票ほど減らしていることになる。これは決して小さな数字ではない。最近は40代以下で「左派」を辞任する層は共産党よりも×××新選組を選ぶ傾向にあるという調査結果があることは、少し前に弊ブログの記事で紹介した。

 また、過去2度の参院選共産党がふるわなかったことの主な原因が「リベラル左派浮動層」の変動であるとする三春氏の分析は妥当だと私も思うが、それならばどの政党に奪われたかと考えると、2019年の参院選では主に立民に奪われ、立民が共産どころではない大惨敗を喫した2022年参院選では、主に×××新選組に奪われたと考えるほかない。

 

 感想のツイートをさらに2件挙げる。

 

 

 上記ツイートは少し楽観的に過ぎると思った。三春氏の分析を共産党現状追認の根拠に短絡してしまわなければ良いのだが、と少し危惧した。

 

 

 もちろん「リベラル左派浮動票をいかに取るか」も大事だろうが、なぜ若年の固定層が獲得できないのかをよく分析し、対策を講じる必要があるだろう。

 ところで固定層の高齢化については立民も全く同じ問題を抱えている。その立民が自民や維新へのすり寄りあるいは抱きつき路線をとることが大間違いであることはいうまでもない。

 

 

 

 三春氏は野党第一党(かつては社会党、現在は立民)の票と共産票はトレードオフにあるとも指摘している。そのもっとも極端な例が1998年参院選での共産投票の激増だろう。

 しかし昨年の参院選では立民が大惨敗し、共産も敗北した。「右」も「左」もないポピュリズム政党である某組その他に票が流れたのだろうが、それは非常に深刻な問題だと思う次第。

*1:前年の1979年衆院選と比較して、1980年の衆参同日選挙で共産党は大きく票を減らしたのだった。共産党票のピークは(1998年の例外を除けば)1972〜79年頃だったかもしれない。