下記記事に、普段は私と全く意見が合わない「疑問」氏から、極めて珍しく同意できるコメントをいただいた。
疑問
コメントからリンクされたツイートの内容を、下記埋め込みリンクで表示させる。
もう、れいわでもいい気がして来た。
— Heiny’s 災害対応・被災地支援・政治に声を上げよう! (@hkd_ms) 2023年7月17日
立憲が迷走している間に「自国維公(地獄行こう)」が増えて来て、憲法を守る政党達(立憲、共産、社民)が弱体化している。
今の党首では立憲は「野党共闘」を主導出来そうもないし、消極的支持として、れいわはアリかもしれない。 https://t.co/03B2QvuSBH
私は新選組のような独裁党首が君臨する権威主義政党を全く受けつけない。しかも、その独裁党首の山本太郎も1996年のNHK朝ドラ『ふたりっ子』での演技が気に食わなかったために役者として悪印象を持っていた上、政界入りするや私の天敵・小沢一郎の一味に加わった上に、2013年に当時の天皇昭仁に「直訴」するという極右的行動によって決定的に嫌うようになった。だから新選組に対しては徹底したアンチだ。だから、私にとって新選組は「自国維公」の中でも論外政党とみなしている日本維新の会と並んで、消去法で真っ先に消す政党だ。
だが、仮に私がアンチ山本太郎ではなく、権威主義に対しても迎合的な人間だったら「消極的指示として、新選組*1はアリかもしれない」と思うだろう。
それくらい、現在の立民と共産の状態はひどい。特に、支持者たちが両党の執行部に迎合して組織防衛に走る惨状には目を覆いたくなる。
新選組以上に、いわゆる「立憲野党」にとって頭が痛いのは維新の躍進だろう。その維新がどこから票を食って伸びたかは、下記ツイートが指摘する通りだろう。
維新が伸びる際に、自民から「保守票」を奪うのか、それとも他の野党から「反自民票」を奪うのか?その疑問は多いと思います。
— 前田 耕 (Ko Maeda) (@MaedaPoliSci) 2023年7月13日
グラフに示した2017→21の比例得票変化からすると、維新はまず他の野党から票を奪い、ある一定以上伸びる際は自公からも獲る、という傾向が見られます。 pic.twitter.com/n09b5dbx2E
上記の指摘は、三春充希氏が下記ツイートで示した心証とも整合する。
まだ補強するデータは十分ではないのですが、維新は弱い時はそうでもないものの、強い時は自民を削る傾向があるようです。まあ自民一強なのでそれが自然と言えば自然なのですけれども。
— 三春充希(はる)⭐第50回衆院選情報部 (@miraisyakai) 2023年7月17日
学者は、統計を得意とする人もいれば、他を得意とする人もいるので、いろいろです。https://t.co/sg1lgoeQpW
私は先月30日のTwitterによる未登録者のアクセス制限の少し後に、重い腰を上げて三春氏のnoteに有料登録した*2ので、下記noteが無料で全文を読めるかどうかは知らない。しかしはてなブックマークが多数ついているのでおそらく読めるのだろう。
下記ブコメが書く通り、三春氏は一昨年の衆院選から昨年の参院選までに立民の票が激減したものの、それは維新にはごくわずかしか流れていないことをデータで示し、立民票激減の分は主に棄権に回ったのではないかと推測している。
闘う姿勢――果たして立憲の票は維新に奪われたか?|三春充希(はる) ⭐第50回衆院選情報部
正面から批政権判する姿勢だった頃の立憲に投票していた層が維新に鞍替える動機は薄いよな、と思っていたので棄権に回ったというのは納得。
2023/05/13 04:00
かつての民主党には新自由主義色が強かったので、民主党や民進党からは相当の票が維新に流れたに違いない。しかし2017年に民主系右派が持ち前の右バネを思いっきり利かせて発足した希望の党から排除されて結党された立民で、執行部が主にリベラル系に支えられた枝野幸男*3から右派の泉健太に代表が代わったあと、立民から維新に流れる票など無視できるほど少ないと考えるのが常識的だ。
だから泉が代表就任後に「提案型野党」路線に走ったり、それが参院選で否定されると今度は維新との「共闘」にかまけたりしているのを見て、いったい何をやっているのかと呆れていたが、支持者たちはそんな泉執行部を必死で守りたいようなのだ。
時間になったので共産党の話は今日はやめておくが、両党が組織防衛志向を強めている今、衆院選があったとしたなら、それは新選組にとっては「ボーナスステージ」のようなものだろう。
最近は自民党支持層も組織防衛に走る傾向が顕著になってきたので、民主系の票を奪いまくったあとは維新がいよいよ自民党の票を食いまくる時期に入った。すでに今春の衆院和歌山1区補選で維新が圧勝した結果も出ている。同じ日に行われた衆参4補選で立民は全敗だった。この補選の結果を受けて泉健太と岡田克也が辞意を漏らしたとの報道もあったが、泉と岡田は辞めるべきだったと私は思う。本来は昨年の参院選で泉は引責辞任すべきだったが。
ともあれ、近い時期に衆院選があれば、維新にとっても「ボーナスステージ」になる。
幸か不幸か今秋の衆院選はなさそうだが、立民と共産、それに自民が現状の延長を今後も続けるのであれば、新選組や維新のとってのチャンスは拡大する一方だろう。
https://twitter.com/hkd_ms/status/1680822189413789696
「もう、れいわでもいい気がして来た。」、コレを新選組本部や支持層は狙ってます。左派政党積極的投票層からの取り込み!更には今のように支持率伸びてくると捨て票は嫌な層からも票が入るようになる。府外維新にも起きた現象。