下記のツイートにはちょっと、どころか大いに引っかかる。
北朝鮮が拉致を認めたとき、「拉致は悪いが、日本の過去の植民地支配も悪い」「拉致に怒ったらネトウヨが喜ぶだけ」と、拉致事件を相殺したほとんどの左派に対し、当時激しく怒ったのが、有田芳生さん。
— kim100gim100 (@hagukukin) 2023年2月10日
「(悪い意味で)20年たっても変わりゃしねー」https://t.co/5E0KkrMyjj
上記ツイートははっきり言って「歴史の捏造」だ。
まず、拉致問題を北朝鮮(金正日)が認めたのは2002年だが、それ以前から日本共産党は北朝鮮を強く批判していた。拉致問題でも北朝鮮が犯行を認める前に国会で追及したのは自民党議員ではなく共産党議員だった。共産党は1987年の大韓航空機爆破事件を北朝鮮の犯行と断定して批判する立場に立っていた。拉致事件を相殺した左派がいたのは確かだが(残念ながら社会党系の一部など)、「拉致事件を相殺したほとんどの左派」と書いてあるのは事実に反する。特に共産党系に限っていえば「拉致事件を相殺する」傾向などほとんどなかったというほかない。宮本路線はソ連、中国、北朝鮮のいずれをもタブーになどしておらず、共産党は北朝鮮批判の急先鋒だった。当時の共産党と比較すると自民党の方がよほど北朝鮮に対して腰が引けていたほどだ。
また瑣末事だが、2002年にはまだ「ネトウヨ」なる言葉はなかった。
「拉致事件を相殺した左派」は非共産党系左派の一部に見られた悪弊であるのに対し、今回の松竹氏除名は共産党系に特有の民主集中制に起因する。両者は全く別の問題だ。後者は20年前よりもっと大昔からずっとあって全然変わっていないのは事実だが、少なくとも共産党系は「拉致問題を相殺」などしていなかったのだから、批判としては極めて筋が悪い。
え、そうなんですか‥いやちょっと‥。
— 🕊💙💛saori kono💙💛🕊 (@saori_kono) 2023年2月11日
すみません私その頃の政治状況ってニュース見るぐらいで何も追ってなかったんで‥。かなりショックです。
だから全然「そうじゃない」んだよ。