kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

維新政調会長・音喜多駿、梅村みずほの質問は「政調が最終チェックを行った」と自ら認め、「問題提起はわが党(維新)としてさせていただいた。間違っていない」と放言(呆)

 維新の梅村みずほの質問の件だが、下記ツイートがいわゆる「バズった」状態にあり、150万回以上視聴されている。

 

 

 上記ツイートには音喜多駿の記者会見の動画へのリンクが張られているので内容を視聴できる。動画の中で音喜多は大意、次のように言っている。

  • 本会議での質問については、当然、政調(音喜多)が最終チェックを行った
  • 支援者のかかわりについて古くは産経新聞の報道等があるので、問題提起としては間違ったことをしたとは思っていない。より良い表現方法があったかもしれないという話はあるかもしれないが、問題提起としてはわが党(維新)としてさせていただいた。
  • ただ、ご遺族の方の受け止め方等さまざまな問題があるから、丁寧に説明していく義務があると思うので、対応していきたい。
  • ウィシュマさんが詐病だったとは言っていない。詐病の疑いがあると医師が思ったということだ。

 

 だからツイート主は「党を代表して行われた質疑だったと認め」と書いた。梅村の質問は間違いなく維新の総意を反映したものだったのだ。

 音喜多の会見には大手メディアの記事も軽くだが触れている。下記に毎日新聞の例を示す。

 

mainichi.jp

 

 以下引用する。

 

維新議員、ウィシュマさん死因で波紋発言「支援者が期待抱かせた」

毎日新聞 2023/5/17 19:09(最終更新 5/18 00:03

 

 日本維新の会の梅村みずほ参院議員が16日の参院法務委員会で、2021年に名古屋出入国在留管理局で病死したスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)について「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれない」と発言し、波紋が広がっている。17日、与野党幹部から批判が相次いだ。

 

 梅村氏は16日、入管法改正案を審議中の参院法務委員会で「ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれないし、結局、死因は分からなくなってきている」などと発言した。12日の参院本会議でも「支援者の一言がウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況につながった恐れも否定できない」と発言し、支援者らが反発していた。

 

 一連の発言について、公明党高木陽介政調会長は17日の記者会見で、「不適切だ。公人として事実に基づいて発言すべきだ」と批判。立憲民主党泉健太代表も「人権感覚を疑う。臆測で本人の名誉を傷つけることはあってはならず、問題発言だ」と述べた。

 

 一方、維新の音喜多駿政調会長は17日、記者団に「より良い表現方法があったかもしれないが、我が党として問題提起した。ご遺族の受け止めもあるので、説明する義務があり、丁寧に対応していきたい」と語った。【安部志帆子、竹内望】

 

URL: https://mainichi.jp/articles/20230517/k00/00m/010/222000c

 

 このような音喜多自身の言葉が記録された明確な証拠があるのに、なぜこたつぬこ(木下ちがや)氏は下記のようなツイートを発したのだろうか。

 

 

 梅村が音喜多らとの「事前準備稿を無視した独走」をやったのだったら、なぜ音喜多自身が「問題提起としては間違ったことをしたとは思っていない」「問題提起としてはわが党としてさせていただいた」と言ったのだろうか。

 こたつぬこ氏はこれまで自らが擁護の論陣を張っていた「立維共闘」路線の正当化をしたい気持ちが先走ったツイートを発したとしか私には思えない。

 なお音喜多が先行例として挙げた産経新聞の報道については、下記のツイートが参考になる。

 

 

収容継続「不当といえず」 女性死亡で入管庁

2021/8/10 20:39

 

名古屋出入国在留管理局の施設に収容中だったスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、出入国在留管理庁が10日に公表した調査報告書では、ウィシュマさんの収容を継続した判断は「不当とまでは評価できない」とした。一方、死因の特定には至っておらず、遺族は「これが最終報告か」と批判した。

 

報告書によると、ウィシュマさんは平成29年に留学の在留資格で入国。日本語学校を除籍後、所在をくらませ不法残留となった。昨年8月に静岡県の交番に出頭し、施設に収容された。

 

当初は帰国を希望していたが、支援者と面会後に一転して在留を希望。今年1月に支援者の一人を保証人として一時的に収容を解く仮放免の許可を申請し、吐き気などの体調不良も訴え始めた。この支援者を保証人とした仮放免をめぐって平成27年以降に10件の逃亡事案が判明しており、入管側は「支援者にあおられ、仮放免を求めて執拗(しつよう)に体調不良を訴えている」などと判断。2月15日に仮放免は不許可となった。

 

ウィシュマさんは同22日、2度目の仮放免許可を申請。この頃から歩行や食事が困難となって介助が増えた。入管側は体調が回復すれば仮放免を認める方針を3月5日に決定したが、翌6日に体調が急変して亡くなった。ただ、死亡2日前に受診した外部の精神科医による「仮放免すれば(体調が)良くなるのでは」との発言は局幹部に報告されていなかった。

 

報告書は、仮放免をめぐる判断について「相応の根拠や理由があり、不当なものであったとまでは評価できない」とした。一方、体調不良者の仮放免について改善すべき課題があったとも指摘した。

 

この日、会見したウィシュマさんの妹、ワヨミさん(28)は「5カ月の調査でなぜ死因が明らかにされていないのか」と批判。同庁に残る死亡前2週間分の監視カメラ映像を全て開示するよう求めた。

 

(産経ニュース 2021年8月10日)

 

URL: https://www.sankei.com/article/20210810-2WVRGSAQLJLVZCZEYLEG6JYRDQ/

 

 上記記事からどうやって「ハンガーストライキ」云々の陰謀論が導き出されるのかは全く不明だ。

 間違いなくいえることは、維新がとんでもない排外主義政党だということだ。弊ブログがしばしば援用する「内か外かを分けて内を選ぶのが右翼」という松尾匡の分類に従えば、維新は紛う方なき右翼政党であり、しかも自民党よりもさらに右に位置する極右政党だということになる。

 そもそも海外では日本の自民党自体がいかがわしい"national conservatism"の政党だと見なされていると指摘するツイートがある。

 

 

 上記の指摘は確かにその通りだ。

 

 上記Wikipedia自民党のロゴが大々的に掲げられている。ほとんどがテキストで埋め尽くされた上記Wikipedia英語版の項にあって、それは異様なまでに目立つ(笑)

 しかし維新はそんな自民党よりさらに極端なnational conservatismの政党だといえるのではなかろうか。日本(大阪)維新の会とは究極の差別排外主義的極右政党である。このように弊ブログは(改めて)認定する。問題は維新が示すような方向性で今後の日本が国際社会でやっていけるのかどうかということだ。世界の孤児にしかなりようがないと私は思うのだが。

 kazukazu88氏が下記のツイートを発信している。

 

 

 その通りだと思うが、早ければ次の総選挙で維新が本当に野党第一党になる可能性が強まっている。

 そんな維新を組もうとしたのが現時点での野党第一党である立憲民主党代表の泉健太であり、「維新は普通の政党ですよ」とアピールして泉の後押しをした政治学者が木下ちがや氏だった。

 これはあまりにも愚かな話だったと考える次第。両党の連携解消は当然だし、岸田政権に対する「提案型路線」で参院選に負けてその総括を受け入れたはずの泉が、維新との連携という二つめの誤りを犯したことが「共闘の解消」で明らかになったのだから、泉は可及的速やかに代表を退くべきだとしか私には思えない。しかしそれは党員や支持者たちが決めることだから、外部からはどうすることもできない。