維新・梅村みずほが批判を浴びると、これまで立民と維新との共闘とを後押ししてきた、あるいは後押しとまでは言わないまでも容認してきた人たちが、日本維新の会と大阪維新の会との切断処理をしようとし始めた。下記ツイートは後者(立維共闘の消極的容認派だったとのではないかと推測される方)の例だ。
— じゅんちゃん メルマガ始めました (@junchann0202) 2023年5月19日
しかしその意見は間違っている。上記ツイートについた、プロ野球に関しては私と意見が合わないと思われる下記の方の反応ツイートの方が正しい。
あいつらの都合で区別しとるだけ
— トラ目覚めた (@toramezameta) 2023年5月20日
根っこは同じで腐ってます
そもそも梅村みずほは大阪府選出とはいえ大阪維新の会ではなく日本維新の会の参院議員だ。
なおプロ野球については、今年はスワローズが及ばないのならせめてベイスターズに優勝してもらいたいと思っている。ここまでロード(アウェー)の阪神戦に6戦全敗という、一昨年前半戦のスワローズ(阪神戦は7回戦まで勝ちなしの6敗1引き分けだった)を思い出させる惨状を呈しているベイスターズだが、KOされた青柳晃洋を二軍に落とす際にボロカスにこき下ろす岡田彰布*1にアレをやられるくらいなら番長の胴上げが見たい。
それはともかく、日本維新の会といえば政調会長の音喜多駿を私は直ちに思い浮かべるが、音喜多らが初当選した2019年の参院選の最中に弊ブログは下記記事を公開した。
以下引用する。
昨日公開した下記記事にいただいたコメントより。
nanijiro-i
だからこそ音喜多駿は一時期、同じ極右として思想をともにする小池百合子のパシリとして活動していたのでしょう。権力志向の人にありがちなように、独裁者に反発して小池と袂を分かったようですが。私は音喜多の顔を見るだけで虫酸が走る人間なので、音喜多を落とすために「戦略的投票」をする方向に八分がた腹を決めています。
URL: https://kojitaken.hatenablog.com/entry/2019/07/13/102721
上記記事で指摘した通り音喜多(2019年参院選東京地方区から立候補して当選)は、比例区では日本維新の会の党名ではなく、比例区から立候補した仲間の柳ケ瀬裕文の個人名で投票するよう呼びかけていた。その柳ケ瀬とは、かつて「東京維新の会」で大日本帝国復活請願に賛成した極右だった。ということは、音喜多もまた柳ケ瀬同様の極右である可能性が高いといえる。柳ケ瀬や音喜多は大阪維新以上に危険な政治家だとしか私には思えない。
現に梅村みずほの国会質問は維新政調会長である音喜多の承認を得ている。そのことを指摘した下記記事についたブコメは下記の論評をした。
維新政調会長・音喜多駿、梅村みずほの質問は「政調が最終チェックを行った」と自ら認め、「問題提起はわが党(維新)としてさせていただいた。間違っていない」と放言(呆) - kojitakenの日記
鉄砲玉役の議員がわざと不当な暴言をし、後からマァマァと上が宥めるが、最初からその不当な主張こそ本音で、繰り返して世間を慣れさせていくのは自民極右の常套手段。維新はそこをより過激化して繰り返している。
2023/05/20 04:09
もう一つ、昨年11月の弊ブログの記事もリンクしておく。
安住淳は昨年11月の時点では「野党第2党をしたがえることに成功していて以来、ずっと攻勢」だったはずなのに、先の衆参補選では維新が民民議員の知事選転出で空いた和歌山1区の議席を民民の支援を受けた自民候補を退けて勝った一方で立民は4戦全敗した。なぜだろう(笑)
もちろん上記記事のツイートに登場する立民支持者たちの目が節穴だったとしか私には思えないことはいうまでもない。
さすがの泉健太や岡田克也にも責任の自覚はあるらしく、週刊文春によれば両人は4月23日に辞意を漏らしていたという。
これ、どこまで事実かわからないけれど辞意を漏らしていたのが本当ならちょっとしんどすぎるな…https://t.co/kkl3tIBszn
— masa @もっと良い未来へ (@masa_CDP) 2023年5月18日
週刊文春の記事は有料らしいが、おそらく本屋に行けば立ち読みできるだろう。
政治家は支持者の意向に沿った選択しかできないものだが、政治家が無理に自分の意向を押しつけようとすると、2017年の「希望の党」騒動のように党の分裂を招いたり、昨年の参院選や今年の衆参4補選のように選挙に負けたりする。政治家は結果に責任を持たなければならないから、泉(や岡田)が辞意を漏らしたらしいとの情報に接して、泉にも政治家らしさが少しはあったんだなと私は思った。それを無理に押し留めようとしているのが連合会長の芳野友子だが、この人に対しては腹立たしさしか感じない。しかし泉はその芳野に民民との仲介を依頼するぶざまさである。いつも書く通り泉とは本当に極端な人で、党内の権力工作にはやたら長けていて党内での権力の振るい方も相当に強権的なのだが、外に対しては本当に弱い。政党同士の仲介を労組の長に依頼するなど、泉が野党第一党党首の器では到底ないことを実によく示している。
だから立維共闘も維新にいいようにあしらわれたのだろう。
*1:この岡田彰布や現在最下位の中日監督・立浪和義にはパワハラ体質を感じる。私は彼らをどうしても好きになれない。現在の阪神は首位だけれども強大な戦力を活かし切ってまではいないように私には見える。ベイスターズにつけ入る隙は十分あるだろう。岡田にはオーソドックスな戦法がとれる強みはあるが、十分な戦力がなければ勝てないタイプの監督だと思うので、バファローズの中嶋監督や(身贔屓かもしれないが)スワローズの高津監督ほどには買えない。先発投手に百何十球も投げさせて逆転されても「打たれた」としかコメントしない立浪は論外。1998年のヤクルト戦で野口に200球以上投げさせた星野仙一の采配が当たり前だとでも思っているのだろうか。
音喜多駿が個人名を書けといっているのをいまこの記事で知ったが、柳ケ瀬裕文というのは、2012-2013年の「東京維新の会」の幹部の都議で、大日本帝国復活請願に賛成したひとりではないんでしょうかね。ということは、どんだけ、とんでもな候補かっていうことです。長谷川豊が候補から外れて、はじめて比例区に追加された候補だというだけありますね。
ところで、音喜多氏は、落ちた場合は都知事選に出るとか言ったそうだ。この発言になにか裏があるのではないか、ということを考えている。野党は共闘で、来年の都知事選挙にどう対応するのか。だれを押し立てて戦うのか。参議院選挙後くらいから、展望が見えるようにしてほしい、とも思っている。