読売新聞の調査で岸田文雄内閣支持率が前回比15ポイントの暴落を記録した。
以下引用する。
2023/06/25 22:00
読売新聞社は23~25日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は41%となり、前回(5月20~21日調査)の56%から15ポイント下落し、不支持率の44%(前回33%)を下回った。
5月の先進7か国首脳会議(G7サミット)の期間中に実施した前回調査では内閣支持率が大きく上昇したが、今回は、その反動とマイナンバーカードを巡る問題などが影響し、大幅に下落したとみられる。
政党支持率は自民党34%(前回38%)、日本維新の会6%(同7%)、立憲民主党4%(同5%)などで、無党派層は40%(同37%)だった。
(読売新聞オンラインより)
URL: https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20230625-OYT1T50145/
前にも書いたが、支持率暴落の最大の要因は読売の記事が書く通り「マイナンバーカードを巡る問題」だろう。岸田政権の強権的ゴリ押し体質が反発を招いたものかもしれない。
あともう一つあり得ると私が思っているのは、LGBT理解促進法で維新と民民が出した「全ての国民が安心して生活できるよう留意する」というマジョリティへの配慮を求める文言を含む修正案を採用することに典型的に示されたように、岸田政権が「疎外」あるいは「排除」の姿勢を強めつつあることを人々が直感するようになったのではないかということだ。
これについては岸田政権もひどいが維新や民民といった右翼的(あるいは極右的)野党もひどい。
昨日(6/25)放送のサンデーモーニングに出演した朝日新聞の高橋純子論説委員兼編集委員がその維新と民民を的確に批判していたが、コメントの最初に「野党がだらしない」という表現を使ったために脊髄反射して一時高橋氏を批判したリベラル系ツイッタラーがいた。高橋氏の言葉は当該ツイッタラーが書き起こした訂正記事によって確認することができる。
『サンデーモーニング』の高橋純子さん発言について、批判的なツイートをしたのだけど、今番組を確認したら、発言の趣旨を正確に理解していなかったようです。
— naoko (@konahiyo) 2023年6月25日
当該ツイートは削除します。
高橋さんの意見に異論はありません。
発言部分を書き起こしました。 pic.twitter.com/7cZLiEtJqm
上記ツイートの書き起こし文からは、高橋氏が最初に言った「野党がだらしない」は省略されている。しかしツイート主は律儀な人ではあるらしく、上記ツイートのあとに下記のツイートを発信している。
この書き起こしは高橋さんの発言すべてではないので、省略していた冒頭部分も、念のために書き起こしておきます。
— naoko (@konahiyo) 2023年6月25日
「野党はだらしない」という言葉は、それだけが一人歩きするので、高橋さんは説明しているけど、やはり使ってほしくないとは思います。https://t.co/hVvj1jxQgd pic.twitter.com/txFuqvHCjH
高橋氏の「野党がだらしない」という言葉を聞いて、ええっ、この人までこんな言葉遣いをするのかと思ったのは私も同じだ。主旨が維新や民民に対する批判だったと知ってそこには納得したけれども、維新や民民なんか野党に数え入れるなよ、とも思った。
弊ブログが、あるいは『きまぐれな日々』でだったかもしれないが、最初に高橋記者の記事を批判したのはもうずいぶん前で、おそらく2000年代末だったように記憶するがさだかではない。高橋氏には昔から一定の危うさはあった。
なお昨日は毎日新聞論説委員の元村有希子氏も出演していた。この人で気になるのはやや微温的なところだ。高橋氏とはまた違った危うさがあるとともに、それは朝日と毎日という新聞社の論調をも反映していると思った。
なお、再度下がった岸田内閣支持率は今度はなかなか上がらないだろうと弊ブログは以前書いた。岸田政権が旧態依然たる右翼との妥協や迎合を続ける限り、内閣支持率の下落傾向に歯止めはかからないだろう。