「X」はアカウントを持っていない人間を門前払いするふざけた媒体なのでアクセスしやすい発信者はごく限られているが、「政治おじいちゃんお化け」氏はその数少ない一人だ。氏はNitterをやっているので、そこからXが読める。またマストドンもやっていて、「マストドン政治おじいちゃんお化け」を名乗っている。旧Twitterはどうするのかと思ったら、下記のXを読んで笑ってしまった。
Ⅹ政治おじいちゃんお化けにする予定はありません。
— ツイッター政治おじいちゃんお化け (@micha_soso) 2023年7月27日
恥ずかしいので。
その政治おじいちゃんお化け氏のNitter経由で、普段はアクセスしづらくなった立民の衆院愛知10区総支部長(次期衆院選候補予定者)の藤原規眞氏が発信した下記のXを知った。
わずか9ヶ月前に日本維新の会と「そんなに差がない」と述べておられていたことからすると、隔世の感がある。君子豹変だ。https://t.co/nUK4e5v0Rz
— 弁護士 藤原のりまさ(立憲民主党 一宮市 岩倉市) (@CDP_AICHI10) 2023年7月28日
上記Xからリンクされた日刊スポーツの記事を以下に示す。
立民・泉健太氏が維新批判 維新・馬場伸幸代表は「ぬるま湯につかっている野党第1党」とチクリ
[2023年7月28日15時8分]
立憲民主党の泉健太代表は28日、会見で日本維新の会の馬場伸幸代表がインターネット番組で「立憲民主党がいらっしゃっても日本は何も良くならない」などと発言したことについて「公明党からも苦言が出されましたが、どの政党があっていいとか、悪いとかそういうことを普通の党の幹部は言わない。危険な党代表をトップに据えている」と批判した。
馬場氏や維新の藤田文武幹事長は発言について謝罪や撤回を否定している。泉氏は「そこに維新の中から声が上がって来ないのが大変、不思議でもあるし、怖いなと思う」と指摘し、「民主主義に対する否定や攻撃であるし、そういったものが、まかり通るのは民主主義の危機」と反発した。
泉氏は次期衆院選を巡って野党各党と候補者調整を行う意向を示している。「どういう政党と一緒に候補者調整ができるかと言えば、民主主義を守る政党と候補者調整をするんであればやりたい。そういう政党だと見られるのかどうか、維新は。今、そんな維新自身は瀬戸際に立っているんじゃないか」と維新との候補者調整に否定的な見解を示した。
一方で馬場氏は立民のオファーに関して「我々には、まったく関係ない。衆院選において他党と選挙協力をする考え方はまったくない」と断言している。そして「ぬるま湯につかって、あ~、気持ちがいいなと思っている野党第1党がいるということが日本の政治をダメにしている」と名指しで批判している。【大上悟】
(日刊スポーツより)
URL: https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202307280000708.html?mode=all
下記2件のXは藤原氏のXへの反応。
あはは……。
— ねむり猫〈まゆり@非国民です@あきらめない〉 (@ynogi3) 2023年7月28日
維新とそんなに差が無いなどという発言聞いた時には、「え?え?」でしたよ。感覚としては過剰リップサービスなのかねとため息つくのが5割、やっぱりねと肩すくめるのが5割、という感じでしたが。まあ〈君子〉豹変であればけっこうなこと。
これは甘い。というより藤原氏の真意が読めていないのでは。
君子豹変という言葉はこういう場合に使うものではありません。言うなら、朝令暮改でしょう。
— kokamot007 (@kokamot007) 2023年7月28日
その通りではあるが、藤原氏が「君子豹変」という言葉を使ったのは明らかに泉健太に対する皮肉だろう。
藤原氏が「9か月前」と書いたのは憲法審議会に関する件についての話だが、泉はその2か月後の昨年12月に「維新八策」を持ち上げまくっていた。このことは弊ブログでも取り上げたが、当時泉が何かにつけて「維新八策」を絶賛していたことは下記宮武嶺氏のブログ記事に詳しい。
記事に書かれた数ある泉の醜態の中でも特に恥ずかしい部分を以下に紹介する。
うちの2023年1月8日付けの
国会議員が「身を切る改革」をして数百億円の金を返したら、1年5兆円増の大軍拡をしていいという維新創設者の橋下徹氏と立憲民主党の泉健太代表の誤魔化しがひどすぎる。
と書いてあって、泉氏が馬場氏に対して維新八策に続いて維新のキャッチフレーズである「身を切る改革」も褒め上げて、維新に媚び媚びスリスリしている様子が書かれています。
URL: https://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/1490e6bcbc4f90d78ab75872341e2311
つまり、泉は今年に入ってからもなお「身を切る改革」という維新の一丁目一番地ともいうべき言葉を使って維新との連携強化に「秋波を送っていた」。
そんな泉が今さら維新との対決姿勢を叫んでも、それなら代表就任から今年の統一地方選までの間に何をやっていたのかと言いたくなる。泉はなぜ責任を取らないのだろうか。
ここで思い出したのが、戦前の東条英機内閣に商工大臣として入閣し、戦後はA級戦犯容疑者として巣鴨拘置所に入っていた岸信介が1957年に総理大臣に就任したことだ。つまり岸は戦争の責任を取らなかった。その岸の孫が2012〜20年に日本を破壊した安倍晋三だ。そしてそんな安倍を今月の一周忌で「大政治家」だと評したのが泉健太だ。