kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

たかまつななが泉健太へのインタビューで「現実的な政策提言なら維新がある」との妄言を発した(呆)

 少し前にたかまつななによる泉健太インタビューがAERA.dotに載っていた。

 

dot.asahi.com

 

 私はたかまつも泉も大嫌いなのでなかなか読む気にもならなかったが、その中のたかまつの下記発言に噛みついている人がいた。

 

――ちょっとおうかがいしづらいんですが、今の立憲民主党の存在意義ってどこにあると思いますか。事前に周りに意見を聞いたら、存在意義がないのではという意見がすごく多かったのです。権力を監視するなら共産党があるし、現実的な政策提言なら国民民主党維新があるし、政権交代できるきざしもありません。

 

URL: https://dot.asahi.com/articles/-/197878?page=2

 

 その論者が噛みついていたのは赤字ボールドの部分だ。維新がどんな「現実的な政策提言」を出したのか、というのだ。

 その批判は正しいと私も思う。維新の「提言」など、超ネオリベ的なものか超タカ派的なものしかあろうはずもないからだ。それなのに平気で「現実的な政策提言なら維新がある」などとほざいた、もとい質問したたかまつななの偏った党派性は批判されなければならないと私は思うが、そんなたかまつを朝日や毎日やTBSが大いに甘やかしているのが現実だ。

 しかし維新を甘やかしてきたのは何もメディアだけではない。いっとき維新にさかんにすり寄っていたのは他ならぬ泉健太だ。そんな泉は現在維新をどう評しているのか。再び上記インタビュー記事から引用する。下記引用文は、前記たかまつの質問の直前に出てくる。

 

 もともと維新の会は、大阪の自民党の青年部的なところから、ある種クーデターというか分派して生まれた政党です。例えば去年の参院選のときだと、核共有の話を出してきましたよね。日本が核を共有するということは、日本周辺まで危険にするもので、立憲民主党としては採用しないという結論が出ています。自民党でも去年議論をして「核共有はさすがに暴論だよね」となりました。でも、維新は「核共有を掲げます」ということですから、僕らからすると自民党の向こうの丘にいるような、自民党よりもかなり大胆で急進的なことを言っている政党だと思っています。

 

URL: https://dot.asahi.com/articles/-/197878?page=2

 

 上記泉の維新評はその通りだと私も思うが、泉が昨年発したとされる下記の発言とは明らかに矛盾する。

 

www.sankei.com

 

(前略)馬場氏は記者団に「一緒にやれるテーマがあれば、引き続き協調する。これで縁が切れたわけではないという確認をした」と述べ、通常国会の日程が決まった後、改めて立民と協議の場を持つと説明。今後、考えられる新たな協調テーマとして防衛予算増額の財源問題を挙げ、「双方が納得できるものが出てくれば、それを政府・与党に突き付けていくことはありうる」と語った。

 

会談で泉氏から「維新八策(維新の政策集)をすべて読んだが、大部分で協調できるところがある」と伝えられたことも明かした。

 

(産経ニュース 2022/12/11 13:35)

 

URL: https://www.sankei.com/article/20221211-AQR33LP43VNB5OAYUMLGZ3M64Y/

 

 上記産経の記事はエビデンスとしては少し弱い。というのは、泉健太自身が記者会見で語った言葉ではなく、会食の相手だった馬場伸幸が語った言葉だからだ。だから私は泉自身が維新八策を評価したエビデンスを探したがなかなか見つからず、昨年末にこの件を記事にすることを見送った。その後毎日新聞の有料記事を根拠として泉が「維新八策」を評価した件を批判する記事を公開したが、その毎日の有料記事もよく読むと「出席者によると」と書かれている。おそらく、というより間違いなく毎日が「泉代表が『維新八策』を評価した」と書いた根拠は馬場の発言だった。つまり泉はメディア相手には言質を与えていない。だから以前にも弊ブログに取り上げた立民の記者会見で読売新聞の大嶽記者と下記の質疑があった。

 

【読売新聞・大嶽記者】
 事実関係というのは、一部の報道で、20日の昼に東京都内で、泉代表や長妻政調会長、馬場代表と維新の青柳政調会長代行と会食されたという報道があり、先ほどの、維新八策を評価するとか、そういうご発言があったという報道がされていると思うが、その発言の内容や、あとは都内で会食が実際に行われたのかどうか。その辺りの事実関係もお願いしたい。

 

【代表】
 一つ一つ会食があったかなかったかというのを本来はつまびらかにするものでもないのかなと思いながら、会食はさまざまなときに行っております。

 

出典:泉健太代表記者会見2022年12月23日(金) - 立憲民主党

 

 この記者会見で、泉は馬場と会食をしたかどうかさえ明言していない。読売記者の質問を門前払いした形だ。

 しかし、泉が馬場に対して「『維新八策』を全部読んだ。大部分協調できるところがある」と発言したことはほぼ間違いない。

 その泉が今になって「自民党の向こうの丘にいるような、自民党よりもかなり大胆で急進的なことを言っている政党だと思っています」などと言っても、説得力など何もない。

 こんな党首を擁する政党が支持されず、昨年の参院選で大きく流出させた票を取り戻す気配もないのは当たり前だ。

 また支持者たちのあり方も大問題だ。彼らは泉が維新との協調路線を取ろうとしていた頃には維新を批判しなかった。弊ブログは彼らに「維新のどこを評価するのか」と何度も聞いたが「野党第一党が野党第二党と協調するのは当たり前だ」という答えしか返ってこなかった。支持者たちが組織防衛に走り、批判をブロックしようするばかりなのだ。これでは党勢が衰退する一方をたどるのも致し方ない。