kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

岸田内閣支持率がまた低下/国民民主の分裂騒ぎは、「維新消滅」の前触れ…野党政治家を引き付ける「第2自民党」は死に至る病である(尾中香尚里)

 岸田内閣支持率がまた下がった。三春充希氏のマストドンより。

 

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 また自民党の支持率も下がり続けている。

 

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 私が注目している三春氏の「リアルタイム得票率推定」だが、今回の更新では立民、新選組、民民の旧民主・民進*1が伸びた。維新は今回の自民批判の流れに乗れていないが、これには最近の大阪万博批判や、党首としての能力が低いことが日に日に明らかになりつつある馬場伸幸が不用意に発した「第2自民党」発言が同会の足を引っ張っているとみられる。また共産の数字はグラフ全体でみればずっと横ばいで、新選組や民民などの党勢が上向きにある政党に逆転された。もっとも民民は前原誠司らが出て行ったことが今後どう影響するかはわからない。共産についていえば、年初からの志位和夫らによる一連の「分派狩り」や、党内のパワハラ等に関してパワハラをやった側に妙に甘いなどの体質が無党派にそっぽを向かれているのが自民批判の流れに共産がいっこうに乗れない理由だろう。元凶の一人は間違いなく志位だが、来年早々には志位が退いて田村智子が後継になるとの見方が強い。しかし仮に志位が院政を敷くのであれば、それでも党の支持率は一時上向くだろうとは思うがたいした党勢回復には至らず、再び下落傾向に戻ることは間違いない。志位が完全に党から退くのであれば話は別かもしれないが。

 なおこれまで自民批判の波になかなか乗れなかった立民にもついに「野党第一党効果」が出てきたようだが、こちらも党代表が泉健太のままであれば効果は限定的にとどまるだろう。政党支持率の平均が自民28.2%に対して立民7.7%というおよそ4:1の差はあまりにも大きい。こうした維新・共産・立民の不振が「消去法で」新選組を押し上げているのは間違いない。

 もっとも最近のネットを見ると、一時期山本太郎の名前ばかり連呼していた人たちが現在熱中しているのは泉房穂らしい。しかし、以前にも批判したことがあると思うが、この泉房穂も何かにつけて維新との親和性の強さをむき出しにするろくでもない新自由主義者だとしか私には思えない。泉健太泉房穂とは一見真逆に見えるが、維新との親和性の強さで妙に共通しており、「健太だろうが房穂だろうが泉はダメだ」と思っている。

 

 維新について、江東区長選での供託金没収はネットの一部ではお祭り騒ぎになっているようだ。ネットのごく一角に限定される騒ぎではあるが。

 

www.youtube.com

 

 日経新聞にとっては維新の急落は社論の都合が悪いのか、「野党」が惨敗したことにしている。

 

www.nikkei.com

 

 しかし、自公と都ファが組んでも投票率40%の選挙で35%の投票しか得られなかった実質「都ファ99%」の候補には、江東区有権者の14%、つまり7人に1人しか投票しなかったのだ。自民党どころか小池百合子都民ファ◻︎ストの会にも危機が迫っているようにしか私には見えない。そして維新はその自民や都ファと比較しても早く曲がり角にさしかかったと思われる。

 尾中香尚里氏などは早くも「維新消滅」を言い出した。

 

president.jp

 

 尾中氏はあまりにも立民びいきがすぎるように私には思われる論者だが、立民以外に対する批評は的を射ていることが多いと思っている。上記リンク記事に江東区長選での維新の惨敗が触れられているので以下に引用する。

 

 さて、国民民主党が尻すぼみとなった今、維新は現状では最後の「保守系第三極」政党だ。メディアの世界では相変わらず「野党第1党へ!」と持ち上げられている維新だが、筆者はむしろ、維新が過去の「保守系第三極」と同じ道をたどるか否かの方が気にかかる。

 

 10日投開票の東京都江東区長選では、維新が推した候補が立候補者5人のうち最下位に沈み、得票も供託金没収レベルだった。

 

 自民党立憲民主党という、国政で政権を争う2党が推す候補者がそろっている選挙では、第三極以降の政党は、どちらかと組まない限り、単独で勝つのは難しい。そのことを改めて示した選挙だったと思う。

 

 果たして維新も「野党第1党化」という結果を出せないまま、いずれ国民民主党のように分裂の道を歩むことになるのだろうか。前原氏の離党は案外、それを占うカギになるのかもしれない。推移を見守りたい。

 

URL: https://president.jp/articles/-/76542?page=4

 

 実際には直近の国政選挙において江東区では維新が立民の1.5倍もの比例票を獲得していたのだが、それにもかかわらず江東区長選はあのような維新の大大大惨敗になった。

 思うに維新には「人」がいないのである(この点では最近岐阜で民主党から維新に逃げた経歴を持つ人を公認候補に決めた某元号新選組も同じだ)。だから対立候補に自公都ファの本命候補に加えて区議2期目で区議選でも高得票を得た2人の候補や毎度の選挙でおなじみの「おっさん東大生」候補の4人が揃ったら公募で決めた維新の候補など手も足も出ない。ましてや今回は自公と都ファが野合を決めた時点で維新は明らかに意気消沈していた。今月初めに馬場伸幸が発した怪気炎があまりにも空しい。

 

www.sankei.com

 

 大阪や関西では維新が既に十分定着してしまっている点が大問題ではあるが、少なくともその他の地域では今後維新を一掃していきたいものだ。

*1:山本太郎新選組は明らかに小沢一郎一派にルーツを持つので、私は同組を旧民主・民進系に数え入れている。