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武蔵野市長選 自公推薦の小美濃さん、339票差で初当選 裏金事件の逆風はね返す(東京新聞)

 東京・武蔵野市長選で自公が推した小美濃安弘候補がリベラル系の笹岡裕子候補を僅差で破って当選した。

 以下東京新聞より。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

武蔵野市長選 自公推薦の小美濃さん、339票差で初当選 裏金事件の逆風はね返す

2023年12月25日 00時23分

 

松下玲子市長の辞職に伴う東京都武蔵野市長選は24日投開票され、無所属新人で自民、公明が推薦する元市議の小美濃安弘さん(61)が、無所属新人で立憲民主、共産、れいわ新選組、社民、武蔵野・生活者ネットワークが支持する元市議の笹岡裕子さん(37)を破り、初当選を果たした。

確定得票数は、小美濃さんが2万7024票、笹岡さんが2万6685票。小美濃さんは339票差で、推薦を受けた自民党の派閥の政治資金パーティー裏金事件による逆風をはね返した。

当日有権者数は12万1777人、投票率は44.77%(前回47.46%)だった。

 

◆裏金事件「きっと影響すると…信じられない」

小美濃さんが当選確実となると、支持者が集まった事務所は大歓声に包まれた。

小美濃氏は「今でも信じられない気持ちだが、選挙で約束したことを一つずつ着実やっていくに尽きる。今回の選挙は自民党のさまざまなことが言われ、きっと影響する思っていた。しかし、地方自治は市民にあると言ってきた。その市民の力で勝たせていただいた」と喜びを爆発させた。

選挙期間中、小美濃さんは市議と都議で通算22年の政治経験の豊かさを強調。「武蔵野を立て直す」と、過去2代の市長時代から18年続くリベラル市政から保守・中道市政への刷新を訴えた。

首都直下地震から市民の命を守るための施策の充実などを掲げて国政と市政は別であることも強調した。

 

◆「自民色」控えめに、市政批判に論点絞る

小美濃さんは「朝立ちで市民から恥を知れと言われたり、ビラを投げつけられたこともあった」と逆風の選挙戦を振り返った。

小美濃陣営の関係者は「前市政の批判を徹底的にできたのが良かった。自民への風当たりが強いのはわかっていたので、自民色は控えめにした」と勝因を分析した。

市長選は、東京18区武蔵野市など)を地盤とする立民の菅直人元首相が11月に次期衆院選不出馬を表明し、後継を目指す松下市長が同月、2期目の途中で市長を辞職したため行われた。

小美濃さんは「松下市長の辞め方が許せないという人がいた。私が聞いたのは一部だが、そういう風に思う人が(一定数)いたのかもしれない」とも語った。

 

◆笹岡さん、リベラルの牙城を守れず

相手候補の笹岡さんは、松下前市長の後継として、リベラル市政の継承と発展を訴えた。

中学生の子どもの子育てと父親の介護のダブルケアの当事者として、全世代型の地域包括支援の実現などを掲げたが、及ばなかった。(服部展和、岡本太、松島京太)

 

武蔵野市長選立候補者(届け出順)

小美濃安弘(おみの・やすひろ)(61) 無新 自民、公明推薦

<経歴> 会社役員(元)市議・都議▽東京電機大

笹岡裕子(ささおか・ゆうこ)(37) 元市議 無新 立憲民主、共産、れいわ新選組、社民、武蔵野・生活者ネットワーク支持

<経歴> (元)市議・住友商事社員▽立教大

 

東京新聞より)

 

URL: https://www.tokyo-np.co.jp/article/297319

 

 つい先日、自民党が前区長の世襲ドラ息子を候補にも出せずに小池百合子一派(都ファ)に全面的に頼り切った選挙があったばかりの地域の人間にとってはあまりにも意外な結果だが、江東区長選がそうだったように、地方選には地域特有の事情が強く反映される。

 この結果から強く示唆されるのは、松下玲子前市長に対する批判が武蔵野市では相当強かったに違いないことで、だからこれほどの逆風にも関わらず自公候補が勝ったのだろうとしか私には思えない。裏金問題があってもこの結果なのだから、あれがなかったらもっと大差で自公候補が圧勝していたであろうことは疑う余地がない。リベラル系があれほど強い地域でそうなるのは、やはり前市長が不人気だったからだとしか考えられないのだ。

 思い出されるのは、2017年の都議選で松下氏が都ファの候補に大惨敗したことだ。そんな松下氏が市長選では勝ったのだから、なんてリベラル系が強い地域なのかと思ったものだが、しかしながら松下氏にはやはり何か問題があったのではないかと直感した。

 また菅直人の息子が市議補選に出馬したことが悪影響を与えた可能性もかなり高い。菅には昔からこういう悪癖があり、以前にも息子を国政選挙に出して惨敗したことがあったと記憶する。

 やっぱり衆院選候補は都議選で都ファの候補をKOして圧勝した五十嵐衣里氏の方が良かったんじゃないかなどとよそ者の私は無責任に思ってしまうのだが、こういうのは地域が決めることだからそれは仕方ない。しかし某党の党首についても、それどころか某内閣総理大臣についてもいえることだが、内弁慶だが外にはからっきし弱い人がしばしばリーダーになって組織を、総理大臣の場合には国をもガタガタにしてしまうのだから実に困ったものである。

 某首相の場合は趣味が人事だという。組織内の権力工作にしか興味がない人間であることをこれほどあからさまに示す言葉はなく、総理大臣にこれほどふさわしくない人間はいないと私は思う。

 いや、これは武蔵野市長選からは外れた話だ。しかしこの市長選の結果が、遠くない時期に行われる衆院選東京18区の結果にも強い悪影響を与えることは必至だろう。